のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1218

2017-07-31 00:49:52 | 新しい子猫たち 

実際には直ぐに、娘婿のご両親は来て、ジブシティー内のマンションに住む事になるのだったが


 



お父さんたちの会話の中で、彼の御両親が欲しがっているものがジブがなぜ判ったのかと云う会話がないの?


 


会長


それは彼のお父さんもよくジブの事を知っているからだよ、会社を経営している人たちではジブの怖さは知り尽くしているからね。ジブの調査は徹底的なんだよ。経営とか信用情報から始まって、幹部の情報まで知り尽くしているよ。瑠璃興業も相手を調べつくしてから、動くのは当然だった。まして本家本元の香奈さんが相手だからね


 


今回も、瑠璃さんからは資産管理会社を任せられる人はいないかねと云う話もあって、資産管理会社の社宅としてジブシティーのマンションも抑えているとの話もあったのだよ。先ほどの会話をしろと前もって言われていたのに等しいのだよ。


 


彼をジブが今重要視していると云う証なんだろうね


新しい子猫たち No.1217

2017-07-30 00:47:10 | 新しい子猫たち 

娘婿


 


今日ジブに行って香奈さんと会ってきたよ。凄い人だね。おミアゲと言ってお父さんが言っていた壺とお母さんが言っていた昔の蹴鞠を貰ったから送るね


 


娘婿の父


 


香奈さんに会えるとはお前も偉くなったね。本当は香奈さんの目的は違うのだろうが、ついでとは云え、それでもいい経験になっただろう。お前の会社にジブの資本が入ったとは、聞いていたが、そうかジブの資本の割合が大きいんだね


 


会長が電話を替わってくれと云うので替わった


 


会長


 


ご無沙汰しております。孫も大きくなりました。一度こちらにおいでになりませんか。会社もリタイヤされたようですし、奥様の体調も少し良くないと聞いています。ここの病院はしっかりとしていますから、精密検査をしてもらう事にしませんか。壺は結構微妙な細工品ですし、包装するにはプロの手が必要です。こちらで最初に見て頂く方がいいと思います。ご相談したい事もあります。


 


娘婿の父


 


そうですね。近い内にお邪魔させていただきます。


新しい子猫たち No.1216

2017-07-29 00:43:47 | 新しい子猫たち 

娘さん


 


初めの内には何回か送りました。お義父さんから、無駄な事はしなくてもいい、アイツも色々とあった奴だったが貴方の事を大切に想う事でナントカやっているようだ。それでいい。それが何よりの贈り物なんだよ。


と言われて何もしなくなりました。


 


 


会長


 


それはイカン、モノを送る事が必要ではない、元気に暮らしてますとかの報告が必要なんだよ。香奈さんは、お前からこれを送れと言われているのだが突然と取って付けたように送るのも不自然だね


 


娘婿


 


私が話をします。父は大体事情が判る人ですよ、小細工はしない方がいいと思います


新しい子猫たち No.1215

2017-07-28 00:40:27 | 新しい子猫たち 

会長と娘婿の社長は、ジブが手配した車で、ジブシティーのマンションに帰った、ジブの管理もついて行った。おミアゲなるものが結構大きかったのだ


 


会長と娘婿の社長が家につくとそのおミアゲなるものの正体が判った。会長の奥さん向けの欧米で有名となっていた婦人用のバッグ、娘婿の社長に対して、ちょっと若い人向けの婦人用のバック、つまり奥さんへのプレゼントだった。ただ娘婿の社長には、骨董品らしい壺とそれも骨董品らしい蹴鞠も追加されていた


 


娘婿の社長はアッといった。娘婿の両親が欲しいと常々言っていたものだった。高い上にそんなに出回っていないものだった。


 


会長は、事情を聞いた


 


会長と娘婿の社長に対しては、ジブの管理の人は奥様へジブからのプレゼントとはっきりと言った


 


日本では入手困難と言われていた高級バッグを見て、はしゃいていた、娘に対して、会長は言った。彼の御両親にお前はナニか送った事はあるのか?


 


新しい子猫たち No.1214

2017-07-27 00:38:11 | 新しい子猫たち 

 


香奈は全面的に、瑠璃の事を信じたワケではないが、瑠璃もなかなかだねと思ったのは事実。香奈の母の和子が、香奈に対してそうだったように。


 


香奈はあの会長に忙しい所を世話かけたねと声をかけ、娘婿の社長にもジブとして今後も協力は惜しまないのでしっかりと頼むよ。ソフト開発は今後は重要になるかもしれないね と言った


 


常務にもジブとして協力していける所は協力してねとも言った


 


常務も判りましたと答えた


 


香奈は会長と娘婿の社長には、ツマラナイものだけど、管理がおミアゲを用意しているらしいから、遠慮なく受け取ってねと最後に言って、会合はオヒラキとなった。


 


正子、神太郎、神子そして神之助も


御苦労様でした。我々としても協力できる所は協力していくから、今後も宜しくね


と言ってから、帰って行った。


 


陰でやりとりを隠れて聞いていたような神二郎はひそひそと娘婿の社長に囁いた。社長はそれはこちらも有難いですと返していた。


 


元々 この会社の経営そして交渉事はジブの管理が前面に出て、会計そして財政面は香奈総合事務センターが全面的に管理していると言ってもいい会社なので、経営上の話なら、しなくても判っているようなものではあった。


 


ただこの会合があった事でソフト開発の中心として、この会社の名前を出せば、全てジブ内ではあっさりと通ると云うのが大きかった。