のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.1642

2018-10-14 00:09:02 | 新しい子猫たち 

お宝銀行の頭取は今では ほとんど副頭取たちに銀行の運営を任せていた。副頭取たちはみんな優秀で、それぞれ自分で考えていて、頭取の座を譲りたくても、バランスが崩れるので出来なかっただけに過ぎない


 


国内担当の副頭取は、国内での協力ネットワークが作りたかった。支店を増やしていく事については 内部管理担当の副頭取とも話したが、色々と問題は大きい、女性比率を上げたので転勤そのものが難しい、支店維持の金もかかる。それなら協力銀行でもいいという結論になった


 


借金総額はたいした事はないし、元々リトルホワイトが、議員名義 家族名義で会社の役員にしていて、管理さえちゃんとすれば直ぐに回収できる。それだけでなく、今後の取引まで見込める。


 


議員個人とお宝銀行との協力関係を作ると自動的にお宝銀行と議員の近くの地方銀行との協力関係も出来る。窓口をその地方銀行にしてしまえばいい


 


地方銀行も積極的に協力する姿勢を見せていた。


 


シックステンの各店舗のATM網の拡充と協力銀行の拡充で 支店を作る必要はなくなっていた


 


それに香奈ファイナンシャルの地方振興事業との関係も深まる


 


リトルチャがどこまで考えているのかは不明だったが 深い考えがある筈、もっと儲けられる筈。業績を伸せる事が出来る筈とも考えた。下に話を移行していくにつれて、詳細はドンドンと膨らんでいった


 


陽太親衛隊の奴らの人間性は、今てはその地方では有名、議員個人の取引だけではなくて、お宝銀行とその地方銀行両方の利益ともなる


新しい子猫たち No.1641

2018-10-13 00:07:01 | 新しい子猫たち 

リトルチャは ざっくりとした 判断でそういったのに過ぎなかった。リトルチャ基金は増えていた。お宝銀行が事実上保有しているレアメタルの鉱山の利益の一定部分をリトルチャ基金に回していたが、香奈ハウスはレアメタル発電を加速させる事はしなかった。少しつづ増やしていただけだった。利益率は、高いが、今までの資源の斡旋もしていた。これに偏りすぎるのは事業バランスの問題もあった。


 


当初 リトルキャット基金は減少が続いたが今ではかえって増えていた。返す人とか特に頼んだ覚えもないのに、返すだけではなく、寄付してくれる人まで現れていた。そしてレアメタルの発掘による収入は徐々に増えていた。


 


たいした事ない借金総額と増えつつあるリトルチャ基金を見て、リトルチャはそう言ったのに過ぎず、リトルチャはお宝銀行の頭取にそう命じ、頭取は副頭取たちにそう伝えた


 


ただ ここからこの取り組みは加速していったのだ


 


暫くたってから リトルチャの判断は たいしたものだと言われたが、リトルチャはそんなに深く考えてはいなかった


新しい子猫たち No.1640

2018-10-12 00:05:37 | 新しい子猫たち 

陽太親衛隊の奴らは 理想論的な所が強く、政治で私益を求めるのはとんでもない、政治資金を自分の懐に入れるのはトンでもない。飯代すら政治資金を出すのはためらう所があった


 


ただそれだけに個人的な理由で ゼニが足らんとなる人もいた。政治資金はリトルホワイトの努力で豊富になったが、個人としてそれを使えない奴らが多い


 


リトルホワイトの調査部門が詳しく調べると個人的な借金を持っている奴らはそこそこいた。リトルホワイトは不思議で仕方なかった、議員個人、家族名義で地域関連開発企業の役員にさせていて、それでそこそこゼニが入ってくるようにしていた筈。私益を求めないのは結構なんだが、それで個人的な資産を確保するようにとのリトルホワイトの思いは空振りに終わっていた


 


陽太とも相談して、陽太親衛隊の奴らの資産管理をしないといけない、そのアドバイスをする会社を作ろうと言う話になった


 


リトルチャにも話すと、借金の総額はたいした事はないとリトルチャには映った。お宝銀行のリトルチャ基金で一時立て替えよう、借金をゼロにしてから、資産管理を始めてはとリトルチャが言った


新しい子猫たち No.1639

2018-10-11 00:00:54 | 新しい子猫たち 

ココシロがこんな事を言うのにはワケがあった。リトルホワイトが政界に絡むのは元々 猫の殺処分を止めさせるためだった。ココシロは 猫に政治は関係ない、関係ある人間を守るためにナニかするのは判るけどね と云っている猫だった。


 


あの子猫は陽太親衛隊の奴と親しくなり、そいつがどんなに誠実に考えているか あの子猫は判った。ココシロにあんな政治家がいるんだね、リトルホワイトさんが応援している理由がよく判ったと報告していた。


 


リトルホワイトは 猫の殺処分は今は事実上なくなったけど、政界が変われば復活はありえる。元々動物愛護法がありながらも殺処分をしてきた国だ、誠実な政治家を育てないといけない、猫にも全く無関係ではない と云っているらしい と聞いた


 


ただ 親しくなった陽太親衛隊の奴は友達の陽太親衛隊の奴を連れてきた。子猫は抱いてもらったが、ソイツの心の中は、金、金、借金の返済の事が大きく占めていた。これでは普通の政治家のようになってしまう。元々誠実な奴は生きにくい政界なのだ。金の支援をする組織も作らないといけないと ココシロに報告したからだった。


新しい子猫たち No.1638

2018-10-10 00:02:07 | 新しい子猫たち 

話を戻して ココシロは 彼の奥さんの父親に言っていた


 


陽太親衛隊は純粋な奴らが多いけど 人間色々と借金をしている奴もいるだろう、陽太さんに話して 陽太親衛隊の奴らに 無担保、催告なしに返せる時に返せる基金のようなものを作る相談をしたら、我々もその基金に少しは出せる、リトルホワイトも色々な会社を作っているし、多分出すだろう。借金は小さい間に処理すればなんでもないが、借金は直ぐに増える、貯金は増えないが。折角の陽太親衛隊の奴らが借金で首が回らず、横道にそれる事もありうる。


 


陽太は それはそうだねといい リトルホワイトはそういう事もあるかも 我々で調べてみようと言った