ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

甲斐バンド「HEROES 2019」1

2020-07-09 13:39:00 | メディア
KAISURFから「発送完了」のお知らせが届く前に到着したという(笑)
甲斐バンド45周年のホールツアーファイナル・NHKホールライブのDVDが
ようやく奥さんから回って来て(笑)拝見することが出来ました♪

甲斐さんは、コロナ自粛のおかげで、スタッフの皆さんがすぐに集まって下さり
「普通なら3週間かかるのに、サクサクと作業が進んだ」とのことで
ツアーが延期になってしまった代わりに「1日も早く皆さんのお手元にお届けしたい」
…とおっしゃってましたが、ホントに早かったようです(笑)

もっとも内容は、WOWOWで生中継された映像を観ていたので、その記憶の通りというか
奥さんに言わせれば、甲斐さんが編集に携わっておられるだけあって
「ココが違う」とか「このカットはなかった」とか、色々と違っているみたいだけど…(笑)

ボクは、アートディレクターの大塚いちおさんが、ご自身のツイッターで…
「絵を描くこと、ディレクションすること、文章を書くこと、歌詞を書くこと
どれも世界を作り出すこと。1枚の絵を描くことと同じ、そう思ってやって来たことが
大好きだった甲斐バンドの世界と交差できるなんて幸せな瞬間」…と呟かれていた
ブックレットに載っているライナーノートに目ウロコでした(笑)

オープニング曲「キラー・ストリート」をお聴きになり
…って、新潟ライブでは、この曲を聴き逃されたそうですが(汗)
「タイトで冷たいドラムの音。同時に湧き上がる熱い感情
2つの相反するベクトルが会場内に交差し混じり合う
まるで目的地の違う人々が行き交う大きな交差点の真ん中に立っているかのようだ
会場内に溢れる熱と、それを抑制し音楽に変えていく力
それこそが甲斐バンドのステージの最大の魅力かも知れない」とおっしゃっていたり

2曲目の「野獣」から「観覧車'82」まで、それぞれの曲について触れられたあと
「その相反するベクトルの両方を甲斐バンドらしいと感じるのは
その音楽の表面だけではなく、もっと深い芯から生まれたものを
僕らは甲斐バンドだと認識しているからなのだろう
長い時間をかけ、様々な色を放ち
それぞれの時代をリアルに飲み込んで作られてきたグルーヴは、彼らにしか存在しない」とか

「HERO」「嵐の季節」の辺りでは…
「激しさや高揚感に揺られながらも、しっかりと歌を伝えようとする甲斐さんの姿に
今の僕たちへのメッセージがあるように感じる
破壊をも含んだ激しさと、歌をきちんと届けることは、全く逆の方向性を持つものなのかも知れない
その2本のベクトルが、甲斐バンドによって同じ方向に向きを変えられ、同時に観客に向かって来る
そんなステージを体験できていることが幸せと感じる」

…と記されていて、かつては色んなアーティストのライブに足を運んでいた奥さんが
「甲斐さんファン」という贔屓目を差し引いても
「やっぱり、甲斐さんのライブが一番♪」との結論に達したのは
そういうことだったのかと、腑に落ちたような気がします

それはともかく…
甲斐さんが「本編と同じくらい編集代がかかった(笑)」とおっしゃっていた特典映像…
「HEROES」ツアーに先立ち敢行されたライブハウスツアー
「サーカス&サーカス 2019」の映像が、かなり衝撃的で(笑)

イヤ、WOWOWのドキュメンタリー番組を観て
「ああ、こんな感じなんだ」というのは判ったんだけど
やはり、あの番組はライブ映像よりも、どちらかと言えば、バックステージの様子とか
甲斐さんを始め、メンバーやスタッフの皆さん
更には、甲斐バンドフリークの方々のコメントに重点を置いて観ていたし

ツアー終了後にリリースされたライブDVD「坩堝」は
Zeppダイバーシティ東京で収録されたこともあってか?
あまり「ライブハウス感」が感じられなかった(失礼!)…というより
「着席タイム(笑)」がない、いつもの甲斐バンドライブ?…って様子だったのに比べ

今回の、Zepp系など比較的大きな会場を除いた…広島・福井・浜松・川崎のライブ映像は
何よりもまず、ステージも客席も「ぎゅうぎゅう詰めだねぇ!(笑)」って感じで
ソーシャルディスタンスやリモート映像に慣れた目には
「3密」どころか「5密」「6密」に見えるほどだし(笑)

「ステージの端から端まで3歩半(笑)」という甲斐さんの言葉も
「まんざらウソでもなかったんだ(笑)」と思ったくらい
これぞ「THE ライブハウス!」といった映像でビックリしました(笑)

まあ、奥さんによれば…広島・福井・浜松では
大きな整理番号の方々が入場できなかったみたいで(汗)
会場スタッフの方から「もう少し前に詰めて下さい!」との呼びかけがあったらしく
「袖擦り合う」どころか「袖が密着」するほどだったそうで(苦笑)
拍手は顔の前で、大きな手拍子も腕を肩幅より広げないように気をつけたんだとか…

さて、このボーナスディスクには「Living near The Dark」というタイトルがついていて
そのタイトルが、映画の予告でよく見かける「COMING SOON!」みたいに
画面の奥から手前にズームして来るのが超カッコいい!
甲斐さんの手間暇をかけられた遊び心なのかな?(笑)

そのタイトルが出る前、WOWOWのドキュメンタリーと同じように
ツアー初日の広島・クラブクアトロで、オープニングを飾った「きんぽうげ」が
WOWOWの時のモノクロではなく、総天然色(笑)で流れ始めたんですが

奥さんによれば…開場前のグッズ販売の列に並び、ご朱印をゲットし
整理番号順に整列して開場を待ち、入場してから約1時間の開演待ちで
もうすでにライブ1本分くらい立ちっぱなし状態でいらした方々が

拍手や「甲斐~っ!」という掛け声と共に「今や遅し」と待ちわびた挙げ句の開演…
ただでさえ、ツアー開幕ということで高まっておられたであろうところに
オープニングの「鉄板曲」と来れば「コーフンするな!」という方がムリな話でしょう(笑)

イチローさんも、ドキュメンタリーの中で…
「オーディエンスが準備万端で整ってたんで
そこにノセられてやった感じはあります」…とか
「お客さんは、待ってる間もスタンディングでね、ホントにキツくて大変だろうとは思うけど
でも、ホント疲れてるかも知んないけど
始まった瞬間の爆発力は、立ってる価値はあるね(笑)」と話されてましたよね?(笑)

奥さん感涙の初期の甲斐バンドツアーと同じ編成で
「ドラムス 松藤英男!」復活となったステージに、躍り出て来られた甲斐さん
以前、ここのステージ上方のライトにぶつけられたことがあるという(笑)
マイクスタンドを蹴り上げるパフォーマンスは
低い天井を意識なさったリハーサル通り?横に払うような形になっていらしたけど…(笑)

奥さん達が、下手側に一堂に会したおかげで(笑)まとめて出席確認されたトコや
何人か固まって、ちょっと控えめな万歳状態で手拍子してる様子(笑)
奥さんが新潟でお隣の席になり、ライブが始まってから気づいたという「キレイなお姉さん」や
甲斐さんがステージから身を乗り出して、客席を覗き込まれ
「キャイキャイ」言ってたらしきシーン(笑)などをおさらいしてる内に
2曲目の「ジャンキーズ・ロックンロール」へ…

この曲と、人が密集した客席の組み合わせは
奥さんに一瞬「花園ラグビー場」での1シーンを思い起こさせたみたいですが
「イヤイヤ、あの時のギュウギュウはもっとスゴかった!」と苦笑い(苦笑)
でも、もし、甲斐さんの歌われた歌詞が「花園バージョン」だったら
もっと遠い目をしていたかも知れません(笑)

ボクは、WOWOWの映像をしかと覚えてる訳じゃないんだけど
この会場は、ステージ下からの撮影がなかったようで
WOWOWで多用されていた?正面後方席に設置されたカメラ映像の他に
今回は、ステージ上手側奥…イチローさんの斜め後ろからの映像や
上手側の壁際で撮られたとおぼしき映像が盛り込まれてました

ともあれ…「さあ、ライブハウスツアーの幕開けです!
最後まで楽しんでって欲しい、やるよ!」
…という甲斐さんの短い挨拶に続き、3曲目は「吟遊詩人の唄」
ずっと肩に力が入っておられるように?お見受けしていた松藤さんが(失礼!)
この曲から、ようやく笑顔を見せられたらしく
「母親目線」で見守っていた(笑)奥さん達は、ずいぶんホッとしたんだとか…(笑)

奥さんは、久しく忘れていた「ホントのオールスタンディング」を体験し
「物理的な意味だけじゃなくて、ステージと客席が近い!」とか
「会場全体が高ぶってるのが肌で判る」といった言葉で
ライブハウスならではの「一体感」を表現しておりましたが

ツアー前のプロモーションで、甲斐さんが「剥き出しの衝動や熱
生身の肉体をぶつけるしかない」とおっしゃっていたのは
こういうことだったんだなあと、改めて感じる映像でした♪
コメント
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