ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

WITH コロナ時代のエンタメ2

2020-07-28 14:22:00 | 日記
Kainatsuさんが、甲斐さんのラジオ番組で告知なさっていたライブが中止になり
当初、有観客&配信で行われるはずだった東京公演は、配信のみとなったようです(汗)
いったん延期になったあと、再度日程を調整したライブを中止なさるのは
本当に苦渋のご決断だったと思われますが、現状では致し方ないのかなあと…?

同じ配信でも、観客を前にしたライブ映像を流すのと、無観客ライブを流すのとでは
演者側のモチベーションが大きく違って来るのは想像に難くありません
たとえ、その観客がマスク着用で、一緒に歌うことが出来ないとしても
目の前でその反応が見れて、実際に拍手が聞こえるのと
カメラの向こうにいるであろう観客を思い描くのとでは
やはり感覚にズレが生じるんじゃないかと…?

甲斐バンドが、テレビよりステージに活動の場を求めたのは
「生身の客」を前にして演奏したいとの思いが強かったからですよね?

以前にご紹介しましたけど、泉谷しげるさんが
72歳にして初めて挑戦なさった無観客ライブについて…
観客がいなくても、ご自身を爆発させることが出来たと満足そうに話された一方で
「やっぱ客のありがたみがよく判るな、客って必要だね」ともおっしゃっていて
ライブを行われる上で、観客のリアクションが占めるウエイトの大きさを実感なさったようでしたし

サザンオールスターズの42周年記念日に無観客ライブを配信なさった桑田佳祐さんも
泉谷さんと同じく、休職中のスタッフの皆さんを
「路頭に迷わせる訳にはいかない」との思いで開催されたそうですが
やはり、ライブの最後に「観客のみんながいないのは寂しい」とコメントなさったみたいで

演者と観客のコミュニケーションがもたらす一体感がライブの醍醐味なんだとしたら
リアタイで視聴したとしても、画面越しに音の圧力や場内の熱気を感じること…
いわゆる臨場感は、物足りないと思うし
「空席を生かしたカメラワーク」や「斬新なライティング」で
どこまでカバー出来るのか?も視聴者次第なんじゃないかと…?

奥さんの職場の同僚の方が、藤井フミヤさんの配信ライブをご覧になった時は
たびたび画面がフリーズしたり、ガクガクと乱れたりしたらしく
「途中でパソコンを放り投げそうになった」くらい
「ストレスまみれ」だったんだとか…(汗)

ちなみに、無観客配信ライブのご経験がおありのスタレビ根本要さんによれば…
「自分でモチベーションを高めるしかないんだけど、ライブバンドの本性がそうさせる」そうで
じゃあ、甲斐バンドも大丈夫かな?(笑)と思う一方で

ハリー・ベラフォンテの「マティルダ」のライブバージョンをお聴きになって
「コール&レスポンス」が体内に組み込まれた(笑)方が
通常のライブでは、観客に歌わせておられるシーンをどうなさるのか?(笑)
やっぱり、前奏も間奏もエンディングも短くなるのかなあ?(笑)

まあでも、ライブに限らず、配信が新たな可能性もしくは存在感を持っているのは確かで
例えば、野球の試合をライブ配信する「パ・リーグTV」は、2012年にスタートし
18年には「DAZN」や「Rakuten TV」「パ・リーグLIVE」といった
外部の映像配信事業にも映像を提供するようになったのは
「ネットを通じて、プロ野球の試合を見て貰う機会と文化を熟成する」ためらしく

球場に足を運ぶのは、一般的に40代がメインなのに対し
配信映像は、時や場所に縛られず、多様なデバイスで視聴できるため
3試合を同時に見たり、2千以上の過去の試合を見返すことが出来たり
SNSとも連携してコンテンツの拡散が発生しやすい点を生かし

これまで野球に興味を持っていなかった若年層を取り込める余地があると期待しているようですが
「やはり、球場での観戦体験と比べた時に
周囲の仲間との一体感や試合への没入感などをどう実現できるかが課題」とも考えているんだとか…

また「チケットが通貨代わり」と言われる国内のプロボクシング興行は
収入のほとんどを入場料に頼る事業構造で
一部の大手ジムを除く大半の興行主は、ファイトマネーを現金ではなく、チケットで支払い
選手は、そのチケットを売って収入を確保するという慣習があるらしく
無観客試合は赤字必至となるため、試合を見送るケースも…(汗)

そんな中、無観客試合を行うのは…「他のスポーツも再開している中
『ボクシング、ここにあり!』を示すため」だったり
YouTubeで試合を生配信し、コーナーポスト・リングマットへの広告掲出や
動画CMを募ることで、赤字にならないようにチケット以外の『売り物』」を考え
更には、スポンサー獲得などに繋げて「アフターコロナ」の収入源を確保するためだそうです

残念ながら、19日の沖縄に続き、25日に神戸で行われる予定だった有観客試合は
大阪市内のジムで、プロボクサーら11人が集団感染したため、急きょ無観客に変更となり
また、関西は選手数が少ないので「出稽古」で実戦練習を積むらしく
その稽古先の複数のジムでも、陽性反応が出た関係者が複数いるみたいで(汗)
身体的接触を伴う競技には、より一層厳密な感染防止対策が必要となるんじゃないかと…?

それはさておき…日本映画製作者連盟は「新しい生活様式」に基づき
映画撮影における感染対策のガイドラインを策定
「セットに入れるのは、1度に50人まで」「群集シーン等は極力変更する」など
「3密」を避けるための制限が細かく規定されたものの

商業映画の撮影となれば「100人を超える人たちが、狭いセットの中で
大声で指示を出しながら走り回っている」のに
スタッフを減らして、クォリティをどう確保するか?
また、群集シーンの他にも、抱き合ったり殴り合ったり、濃厚接触が不可避なシーンが多く
「撮影の仕方だけでなく、映画表現そのものが変わってしまう」と危惧されること

また、スタッフの人数を減らすとなれば、経験の浅い若者にしわ寄せが行ったり
フリーランスの方は報酬が支払われるまでにタイムラグがあったり
報酬未払いや不当な契約解除など悪しき慣習が残っていたり…と
「人がいなくなったらおしまいの業界」にも関わらず、人材の流出が加速していることなど
「今まで経験したことのない事態」に戸惑いが隠せない様子だし

海外の映画祭などでアート系の作品を買い付け、主にミニシアターで上映する配給会社20社は
「小さな作品でも、全国展開では1千万前後かかるため、赤字になる作品も少なくない
映画館が休業、撮影や買い付けの場である映画祭の中止・延期などの状況が続き
本当は映画館で観て欲しいが、このままでは生き残れない」と映画配信サービスを開始

更に、ミニシアターの救済も図るため「緊急避難」として
劇場公開できない新作を配信し、鑑賞者からは1,800円を徴収
公開するはずだった映画館に、通常の上映と同じく売上金の50%を分配するシステムを立ち上げ

映画館の営業再開後も「稼働率100%」での営業は困難であることを鑑み
当面はシステムの継続を図るようだけど
若年層へのアピールが可能になる一方で
「配信の力がミニシアターの領域に侵食して来る
『配信で充分』という人も増えるだろう」と懸念する声も少なくないらしい

一方、大手シネコンなど全国展開の劇場も
座席数の50%以下という入場制限が続いており
又吉直樹さん原作の「劇場」を撮られた行定勲監督は
「緊急事態宣言が全国に広がった4月16日の翌日が封切り予定日だったため
すでに大がかりな宣伝をしていて、コロナの直撃を最も受けた

(公開が延期されれば、再び宣伝費が必要になることから
アマゾン・プライム・ビデオでの配信案が浮上したものの)
配信は、二次的なものだという刷り込みがあった
映画館で観られることを前提に作ったので、劇場公開にこだわり
配信と同時に20館で公開して貰うことになった

映画界が元気を取り戻すためには
多くの観客を呼べるタイプの映画の製作が優先されるでしょう
僕が撮りたいような、小さな人間関係を描く個人的な映画は、当分後回しになる
その時に配信が救世主になると思った」と話されてます

「泣きたい私は猫をかぶる」のプロデューサー山本幸治さんは
「当初、劇場公開予定だったものの、営業再開後も観客がどれだけ戻るか判らない
延期作で上映スケジュールが混み、ヒット作以外は、即打ち切られる可能性もある」と
配信会社に打診なさって、Netflixでの配信が決定

ただ、Netflixは、一定期間での作品買い切りのため
映画館での興行収入のように、作品がヒットしても、それ以上の収入は見込めず
全製作費は補えなかったみたいですが
「この先も作品を作り続けるためには、損害の最小化と
作品を予定通りのタイミングで届けて次に進むという2つの観点」から決断なさったんだとか…

「ステイホーム」期間中、新規利用者が激増した配信サービスは
近所に劇場がない方や、仕事や子育てに忙しい方にとっては
この先も不可欠になりつつあるようだけど
日本アカデミー賞は「劇場先行」という条件を付けており
「まず劇場公開して付加価値を付けてから
配信などで二次利用するのが、ビジネスとして一番良い」と考える映画関係者も多く
映画と配信両者の共存には、まだ時間がかかりそうです

もっとも、Netflixは、米アカデミー賞対策(笑)として
劇場を設置し、短期間の先行上映をするという方法を取っているし
「観客の動員が見込めず、既存の映画会社が二の足を踏む企画」でも
作品ごとの収支にこだわらず、才能ある監督に作りたいものを作らせるという姿勢で
監督のみならず、俳優や制作者たちを惹き付けていて、今後も進撃を続けるんじゃないかと…?
コメント
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