読書な日々

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子どものころの夏休み

2007年08月15日 | 日々の雑感
子どものころの夏休み

あまりに猛暑に辟易している。子どもたちが外で遊ぶというような姿は今は見ない。私たちはいったい何をして遊んでいたのだろうか?(写真は、大山王国のロッキーいしむらさんのものを借用しました)

私は大山の麓の村に住んでいた。町に小学校があって、私が住んでいたのは、町からちょっと離れたところにある村だった。この村には10人くらいの小学生がいたと思う。夏休みの宿題は、だいたい国語算数の夏休み宿題セット、理科の自由研究といったところだったのだろう。なぜかしらうちの狭い庭でラジオ体操をやっていたので、これは皆勤だった。

小学校にはプールというものはない。そこで小学校の先生が村々をまわって、近くの川の比較的流れのゆったりした淵とか堤防があって水泳に適している場所を実際に水の中に入って深さとか流れの速さを確かめてOKを出してくれるのだった。そうした実地検分のようなことが夏休みのしょっぱなに行われていた。台風や大水で川の様相はあっというまに変わるので、毎年やっていたのだと思う。私が小学校に入った年にも夏休みの最初の日だったと思うが、村の小学生が村はずれの道に集まった。そこへ小学校の先生がやってきて、川の実地検分をしてくれた。そのときに写したと思われる写真が残っている。

ラジオ体操が終わると朝ごはんを食べて夏休みの宿題をやってしまう。そうこうして10時くらいになると三々五々その水泳場所に集まってくる。だれか大人が付き添っていたのかどうか記憶にないが、だれかいたのだろう。水中眼鏡と浮き輪があれば、みんなそれなりに楽しく遊んだものだ。もちろんいわゆる泳ぐということはできないから、水に使って戯れる類である。私はきちんとしたスイミングの練習をしたことがないので平泳ぎはできるが、どうもクロールは苦手なのだ。

昼まで遊んで、各自家に帰り昼ごはんをたべて、昼寝をする、と言いたいところだが、子どもだから昼寝なんかしないで、また近所の子どもと川を遡上しながら魚とりをしに出かけるほうが多かった。この様子は以前書いた。

川遊びから帰ってくると、裏山に行って蝉取りをしたり、カブトムシやクワガタを取りに行った。うちの狭い庭で缶けりや、ビー玉をつかった名前が思い出せないいろんな遊びをしたりした。近くにできた建設省の敷地の広場で「ろくむし」(一種のミニ野球)をしに出かけたりもした。またその近くには新宅というお屋敷があって、でもそのお屋敷はほとんど住人がいない風なところで、勝手に広い庭に入り込んで遊んだりしていた。日が暮れて「カラスが鳴くから帰えーろ」を地で行くような毎日だった。

なんかそんなことばかりしていてもほんとうに飽きるということがなかったのは、豊かな自然のおかげだろう。

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