読書な日々

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桂米朝一門会

2015年12月18日 | 舞台芸術
桂米朝一門会(第37回市民寄席、ビッグ・アイ)

桂米朝一門会が堺市の市民寄席であったので上さんと行ってきた。若いころに子連れで一・二度行ったことがあるので、本当に久しぶりだ。堺市民会館が現在建て替え中ということで、泉ヶ丘にあるビッグ・アイでの公演となった。駅のすぐ前で便利。座席も指定席で、急がなくていいから、泉ヶ丘で食事をしてからのんびり行けた。

さて、一門会は、トップがまだ三年くらいの桂団次郎。汗をかきかきの話しで、やっぱまだ若いね。次が、桂しん吉。次は八光さんですので、すぐに終わりますからと言って、何度も「まだ終わりじゃないんですよ」で笑かせていた。

次が月亭八光。若いけど、さすがの親の七光か、自分の嫁をだしにして、夫婦喧嘩の古典落語に持って行った話しはなかなかのもの。ドカンドカンと笑いを取っていた。この後に出てくる桂ざこばはしんどいやろうなと思ったが、さすが伊達に年は取っていない。人情ものの「笠碁」というお話しで笑かせて、しんみりさせて前半のトリにふさわしい話しだった。

中入り後は、米朝の息子の米團治から。長い前説の後、突然、米朝が復活させたことで有名な「地獄八景…」をやり始めたので、ちょっと90分にもなる大作やるの、まだ後に桂南光がいてるで、と心配していたら、三途の川を渡った六郷の辻とかいうところで、往年の有名人の講演会やらコンサートやらがあるというところで、桂米朝が出ている寄席もあるので行ってみると米朝が米團治を見て、なんでお前がここにおるんや、まだ修行が足りん、ここに来るのは早い、と言ったというオチで、切り上げた。なかなか洒落たオチでした。

最後は桂南光。奈良の人はみんな早起きだという話しから、奈良は鹿が神の使いということで大事にされていて、鹿を殺すと人間が斬首刑になるため、みんな早起きをして、自分の家の前で鹿が死んでいたなんてことにならないように用心しているという話しへ、そして江戸時代に正直者の豆腐屋が犬と間違っておからを食べていた鹿を殺してしまったが、名奉行が無罪にしてやったという話しだった。

私が落語に興味をもったのは同世代の人から紹介されたからだったから、その頃の寄席は若い人が一杯だったのに、もう今では年寄りばかり(自分たちも含めて)。私たちのように昔のファンが定年退職してどっとやってきているのだろうなと思う。古典落語なんて若い人には興味ないのかね。

また行きたいと思わせるいい寄席だった。

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