仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

めぐみの参拝

2015年02月17日 | 日記
2月に仏教婦人会総連盟の会議が会った折、子どもの育成のために、もっと積極的に七五三等の節句を取り入れた方がよいのではないかという意見が出ました。

節句は本来「節句は邪気をはらったり、出世を願望したりなどの凡夫の情に即した行事」ですが、感謝の参拝等、浄土真宗的な意味づけをすればよいのではないかという意見もありました。

蓮如上人は1499年、3月25日に亡くなられています。それから一ヶ月して蓮如さんのお子さんたちが集まって、蓮如さんの誡めを残した「兄弟中申定条々」という文章をのこしています。「兄弟中申定条々」―「九月九日祝、,秋あわせの停止、すすはきの祝停止、年始御祝者餅二種、正月節大儀奔走者無益、五節供、朔日、名月、猪子等停止」とあります。

邪気を払ったり無益な祝賀行事にうつつを抜かすなということです。それぞれの人の考えによるところですが、地域性や時代性もあります。節句などは、病期で子どもが多く死ぬ昔のこと、本当に邪気を払うために行ったものだと思われます。現代はと言えば、バレンタインデー同様、遊びの部類です。だからいいと言うのではないのですが、人間関係の結びつきの中で、遊びの果たす役割は、昔に比べて大です。浄土真宗のみ教えをわきませて、感謝の集いとして行うのは、むべに避けるものでもないでしょう。

築地本願寺では「めぐみの参拝」として、奨励しています。
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