超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

(アニメ)最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 第2話「嵐の中で輝いて」 感想

2014-01-12 18:13:44 | アニメ


















やっぱどうしても書きたくなっちゃって・・・。
初回の感想も同時に書き下ろしたのでよろしければどうぞ。

















1話を観た時は割とキャラデザ寄りで松沢さんっぽさはそこまで感じなかったんですが
2話では結構意識して原作っぽいカットを出そうとしてくれてる気概は感じました
それがまず嬉しく、日和なんかは原作に負けないくらいキュートで活き活きとしてる感じに描いてくれて
自分の大好きな原作に命が吹き込まれる喜び、のようなものを私なりに感じています
こういう感覚は割と久々なんですけど
やっぱり以前から松沢作品全般が好きだったのでそう感じるんでしょうか
小倉唯の声も思ってた以上に似合ってる印象ですし日和が一番アニメ化に際して良い描かれ方してると思う。

この作品は所謂最近流行のラノベ風タイトルではあるんですが
実はそう見えてそれらとは決定的に違うポイントがあります
例えば俺妹でもはがないでもはまちでも俺修羅でも脳コメでも、漫画のわたモテでも
こういう文章系タイトルっていうのは決まって「言ってる奴」が主人公なんです
主人公の置かれてる状況を自ら説明している、というコンセプトな訳で。
 だけど、「妹ちょ。」に関して言えば「言ってる奴」は全然主人公でも何でもなくて
主人公は妹の美月でその次に日和がいる・・・という何気に法則破りになっている
要するに「言われてる奴」が実は主人公なんですね
これがよくよく考えてみると結構面白い上にさり気にざん新というか、ある種の応用的というか
逆に言えば「紛らわしい」って事でもあるんですけど(笑 しかしこの時点でやはり意外性あるなと思ったね。

話は逸れましたが、アニメ化でより活き活きと描かれるようになった日和の話。
前回の感想で日和に関しての軽い考察をしたんですけど今回もまた振り回しているようで
実は結果的に美月の為になっている・・・という描写が多々観られました
まずは運動に対して、授業に対して消極的な美月を
引っ張るかのように憑依して活躍させて持ち上げてみたり
一回おだてられた分その意識は次に繋がるだろうしそれ自体が彼女へ向けてのメッセージになってるなと
要するに「もっと能動的になってよ。」と さり気にクラスメイトの好感度も上げる事に成功してる。
 そして、引っ込み思案で人見知りで言いたい事も言えない彼女を尻目に
堂々と「トイレ行きます」宣言もまた無神経ではなく彼女の為を思っての発言だと思う
直接言葉には出さないだけで、そういう細かい部分に美月への水面下のメッセージが込められていて
それに触れるのが個人的にやたら楽しかったりもしたんですが
決定的だったのは「死んじゃいたい」って零した美月に対して「死ねば」と言い放ったシーン
自分はもう誰に心配をされる事もなく、心配をしてくれるような人も誰もいない
その現状に気付けずに甘えている美月に関して
彼女の本音がバシッと出た好シーンではないでしょうか
本当は周りにはいい人たちばっかりなのに、思春期故素直になれない美月に対しての牽制のような言葉。
日和が美月に与えているのはトラブルだけではなくそういう「気付き」だったりもするんですよね
ゲージが一定値下がると死ぬ、っていうのも未だに仲良くしようとしない美月へのハッタリかもしれないですし
日和のわがままを聞いているようでその実美月自身への快方を手伝っている作風でもあります
彼女の存在は色々と刺激的ではありますが
そういう地に足の付いたメッセージ性を感じる事が出来るのもまた良い部分ですね

ただ、女の子のそういうのもっと認められても~的な台詞に関して言えば
原作の時から思ってたんですが随分と生々しいですね(笑
こういう部分もめっちゃ好きなんですが。
明け透けというか、
遠慮がないというか
女流作家が描いてるだけにやたら説得力を持っているのが素晴らしく。
普通にオナニーシーンがアニメで描かれているのは正直「よくやった。」と
それも含めて真っ当な人間ですからね
ある意味下ネタの極地を観ているようで個人的にはすんごく面白かったです(笑)。
こういう「生々しさ」もまた「妹ちょ。」の魅力の一つなんですよね。


さて、1話ではまだ素直になり切れなかった美月ですが
2話では日和の言葉に諌められたり徐々に夕哉の魅力に気付き始めたり
段階を踏みつつ変化も見られました
こうやって原作のテンポを大切にしてくれる姿勢は評価すべきですね
結果的には大惨事になったけど(笑 不器用ながら本気で心配してくれた夕哉兄ちゃんの誠実さ
加えて風呂上りの邂逅(笑)にちょっとドキドキしつつある乙女模様の描写
この作品の本質は、
そういう少女漫画的なエッセンスと男性向けサービスの融合だと思っているので
その意味では正にバッチリ!な後半でもありましたね 夕哉の靴だけの玄関を見て
ちょっと意識しちゃう描写等そういう繊細な心証描写がちゃんと光っていて満足度高めでした
最後には再び「ようすがおかしい」と揶揄されても仕方のない奇行を不可抗力で取ってましたけど(笑
でも、順調に相互理解までの道程は歩み始めてる感覚をきちんと掴めたのが嬉しかった2話目ではありました
ここから美月ちゃんもどんどんと変化していくのでその過程をアニメでも楽しみたいですね。
夕哉もアニメでも普通に格好良く頼れる兄ちゃんに描かれていて一安心でした
何気に彼が買い物行って料理も作ってる描写も挿入されてましたし
一種の憧憬を抱かせるには十分とも言える作劇でしたね。面白かったです。

で、初回は放尿達成後に快楽を味わっている展開で終わったわけですけど
まさか次の回でも放尿があるとは思いも・・・いや、当然ながら知ってました(笑
知ってたけど今週観て「ああー、天丼的な意味合いだったんだ」って改めて思った感じです
あれはあれで夕哉の美月意識に貢献している重要シーンなんですが
こう、しっかり観てると随分アナーキックで中々に恥ずかしい場面ですな(笑
単純に笑いましたけど、
でもそんな風に恥辱にまみれてる彼女も個人的には好きです。はい。
そして終わり際の前述のオナニーシーンに関して言えばサービス的にもすごく良かったですね
やってる事は官能の極みなんですけど、日和の描かれ方がキュートなせいかポップに可愛くも映ります
二人の絡み的な意味合いでも楽しめたのもプラス でもそれもある種の「リアルさ」を付随する為でもあるので
決して無意味にもなっていない塩梅もまた良かったです 日和の願望の一部なんですよね。
そして夕哉を素直に受け入れる為の行為でもあるという。


















原作の旨味を真っ当にアニメにしてる印象なんですが
その中でも日和のキャラ性が洗練されてる感覚なので原作ファンでも色々と気付けて面白い。
なので、原作ファンも是非一度観てもらって色々と気付いてあげて欲しいですね。
日和の夕哉お兄ちゃん好きが本気で伝わってくるのも好みなポイントです。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿