超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

とんぬらさん 7巻/セレビィ量産型

2012-08-28 07:06:28 | 漫画(新作)






セレビィ量産型「とんぬらさん」7巻読了。







新キャラのどんすけ初登場!!
って事で必然的に彼とその住まい子のゆうちゃんが一番印象に残る、と思いきや
意外にも一番面白かったのはデュークのエピソードでした。
ネコのくせにグラマー好き、って・・・
自分の体触ってろよ(笑)。
と言いたいけれど、自分と他人のとじゃ感触や伝わり方は違うだろうし
何より「人間の」って部分が重要なんでしょうね。弾力だとか、張りだとか。
要するに人間とさほど変わらない思考なわけで。
あれほどクールキャラを強調してここまで来たのに
一気にスケベネコになったのには思わず吹いちゃったんですけど(笑
ただ、その方向転換ってめちゃくちゃ効果的に働いてる気がしてて、どんすけが出てくると
元々のとんぬらさんと極度に性格が悪いチャーミーはまだしも、確実にデュークの影が薄くなる危険性
でも、その前のスケベなキャラ付けだったりスパルタ的態度のキャラ付けだったりで
案外どのネコも影が薄くならずに進んでいる
ゆうちゃんもまた
不遇キャラって属性が出来たし、思った以上にキャラの個性が損なわれない
どのキャラも必要なままここまで展開している気がして、何気に構成に関しちゃ上手いと思う。
特に、ある意味メインは動物キャラなんでそこが全く被ってないのは凄い
逆にこれからの兄弟がキツそうですけど(笑
でも、ここまで来たからには最後の一匹まで出して
とんぬら兄弟の勢揃いを期待したいですね!それを期待出来るくらいには
上手い手さばきを体験出来た気がする7巻目、やっぱりこの作品のネコたちはどっか憎めなくて好き
さり気にどんすけにもチャーミーにもきちっと罰を与えてるのもポイント高いですね。
既存のキャラを大切にする姿勢が垣間見れて個人的に嬉しかったです。
この調子で、どんどん広がっていけとんぬらワールド!


どんすけに関して言えば、おとぼけ?怠惰?それとも主人と同じく不遇?
色々な見方が出来るキャラになってますけど
多分マスコット感覚は一番強い
まあそれ以前に完全にネコっていうより新種の生き物じゃないの?ってくらいネコ離れしてますけど(笑
あの目とか、体のバランスだとか、絶対にネコと呼ぶには無理のあるルックスの彼ですが
よくよく考えてみれば巨体ってだけである程度キャラは立つし、
それだけでも個性的だし、
でも直前にデュークの新しいキャラ付けはやってるしで
なるほどここで出すのには合理的なキャラだな~って納得出来る感覚もあります。
何より、やっぱりどこか「憎めない」んですよね(笑 ガサツだけど根はいい奴っていうかね。
チャーミーなんかは時々本気でウザいって思うんですけど、
どんすけはそうは思わない
見てるとちょっと応援したくなる感じ?
だけど、全くウザくないって事もなく今回もまた良いバランスのキャラ造詣だなー、と。
それによって、確かに兄弟なんだなあって感覚もまた増しますしね。
そんなどんすけとゆうちゃんとのエピソードは
ベタでありながらも、
お互いの優しさがよく出ていて個人的にはお気に入りのエピソード
正になるべくしてなった二人って感じが凄くするのは恐らく気のせいではないでしょうね(笑
きっと、ゆうちゃんに可愛い系のネコだったら可愛い×可愛いでバランス悪いし
その辺に関してもきっちり計算行き届いてる良い作品だな、と。
新キャラの定着を成功させつつ、
既存のキャラの個性もまた盛り立てる
さり気にクオリティが高い新刊に仕上がっていて
今から次の兄弟の登場が楽しみになるくらいは面白く読めた、そんな7巻でした。
割と子供が読んでも楽しそう、お色気さえ抜けばある意味少年向けの漫画だよなあとも思う
動物に対する過度な接触に警報を鳴らしてたりする、その抜け目のなさも好き。






それにしても、なびきって相当に隠れた逸材だな~、と(笑)。
今からとんぬら兄弟との接触が楽しみで仕方ないね。
なびき弟とのエピソードも読んでみたい。
最初はモブ程度の友人たちが今や立派に存在感を様々な方法でアピールしている
その変遷にもまた感慨深くなる出来の良い新刊でした。「ここでしか読めない」がたっぷりだ。





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