今日は下北沢にライブ観に行くので早めに更新。
「Ghost Apple」毎日レビュー企画、「土曜日/待合室」です。
金曜日のキャッチーな音像から一転、
静かに染み渡るような音像へ移っていきます。
まるで心象風景をそのまま楽曲にしたような、とても純な一曲です。
歌声も素朴な感じで。
そう、意外にPeople In The Boxの中ではなかったタイプの曲なんですよ。
こういう等身大のメロディーラインってのは。
サウンドもそれぞれの楽器が淡々と鳴り続けているような至極シンプルなもので。
だからこそ、波多野裕文の声の少年性、イノセントさが際立つ出来にもなっているんですけど。
初めは単体で聴くには地味すぎるかな?と思ったんですが
何度も聴き込んでみるとこの神妙さや淡々としたリズムが段々自分のセンスにフィットしていく感じがあって
それが何とも気持ち良い曲ですね。
人によって印象が変わりそうでもあります。
バンドアンサンブルの息もピッタリで、特にアウトロの部分はもっと長くても良かったくらいですね。
詞に関しては、落ち着いているようで、どこかしら空しさのようなものが漂っています。
ちょっと覚悟が決まっている感じもするし、
何かを受け入れたかのような、悟ったような感じもします。
「光の駅のホームで 僕は始発を待った
寝て起きると そこに君がいたらいいな」
「もう、やめようよ、って袖を引いてくれて
ありがとう でも
あと一錠だけ でも
あと一錠だけ」
個人的解釈だとこれは現実逃避の歌。
それも、行き過ぎてしまって自らの生命も絶ってしまったような・・・?
そう考えると次にも繋がってきますかねえ。
にしても、本当想像力をかき立ててくれるなあ。
「世界中に電話 鳴る
僕は、君は、いない
音もなく、雨が降る
僕はいない
君はいない」
結局、二人とも「この世界」から消えてしまったんでしょうか。
最後、日曜日の浴室にて、大団円です。
ご期待は乞わない方向で。
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