君を嫌いな君が好き。
うん・・・甘々でしたね(笑)。なんかもうショートケーキにシロップと練乳を掛けちゃった!みたいな
それくらいの甘さだったんですけど、実はこれもまた計算の内といいますかそれが理解出来たから不思議と
嫌味も無く、素直にニヤニヤ出来たような気がしてるんですけど
シリーズ中盤になって
随分とすれ違いや上手く行かないって描写が増えてきたようにも感じてたんですけど
言っちゃえばあれって全部布石のようなもので、今回のカタルシスに捧げる前置きのようなもので。
「時間は重み」本当にその通りですね。あっさりとくっ付いて気楽に恋をして
別にそれを否定するつもりは全く無いんですけど
このいぬぼくの場合、散々上手く行かない描写があったからこそ最後の結ばれる瞬間が盛り上がって
過度にロマンチックで、でもそこには爽やかさと清廉さが付随していて・・・。
あくまで個人的に、ですが
そう考えて観た場合素晴らしいとしか言い様のないお話で、実直に感動してしまったんですけど
同時に凛々蝶さまの照れる顔が恍惚レベルで襲って来たんですけど(笑)。
しっかり作られてるなあ、っていうか
少女漫画の好い部分をしっかり物語に組み込めてる感覚なんかもあったりして
それでいて最終的には双熾も単なる便利なイケメンキャラって印象が消えてる訳だから
単純に良い具合に二人の仲を祝福出来る、っていう。
そんなコンプレックスの感情の描き方もまた秀逸な作品であった、と個人的には思います。
最初から最後まで方向性にブレがなかったのは非常に安心して観れて素晴らしかったなあ、と。
やっぱり似たもの同士なんですよねえ。
お互い手紙保存してるし
お互い自分の事は嫌いだし
お互い相手の事は大好きだし。
まず最初に双熾が凛々蝶の心を解きほぐしてくれたように
最後はそんな彼の縛られた心を彼女が解き放ってやるという流れ
それ即ち救ったのもまたお互い様って事で
ただ一方的に奉仕されるだけの物語には全然なってないのがまた凄く気持ち良いと思えるんですよね。
もらった気持ちや思いやりをちゃんと返せてる感覚っていうか、
それでいて二人の成長もよく分かったし伝わったし
年齢差云々も全く関係なくて
最後の最後にはもっと観ていたいなあと思える二人の世界があって・・・ただ単に綺麗なだけじゃない
お互いに汚れた部分、間違った部分があるからこそその邂逅に本当に意味があると思える。
そんな純粋で、誠実で、そして半ば人間らしくもある極上のラブストーリー。
最後まで美味しく堪能させて頂きました。ありがとうございました!
これって出会いやきっかけさえあれば人間は変われるってメッセージでもあって
それはまず双熾が動いた事から始まったと思うんですけど
仮に彼の行動を彼女が受け入れなければ
邪険に扱ってれば、何一つ変わらずに終わっていた訳で
その逆も然り、凛々蝶の最初の高飛車な態度で双熾が絶望したままだったら
物語は始まりすらしなかった。
要するに、人間の本質なんてものは態度だったり表面上には全く存在してなくて
本当の本音はその裏にこそ存在している、それを曝け出したからこそ二人で一つになれた
そんな出会いが二人を変えた訳ですけど
それって結局何も行動を起こさなければ、そのままの世界に閉じこもっていたら何も変わる可能性なかった
だから必要なのは能動性だったり他人を認める心だったり、そんな気持ちがあれば
勇気や受け入れる力さえあれば、人間はどんどん変わっていける
絶対でなくとも可能性はあるんだっていう。
自分が嫌いな自分をどうやって好きになるのか?ってテーマにも答えは出ていて
それはきっと他人を認めることで、愛する事で、肯定する事で、きっと自分自身も救われる
そして勿論相手自身も救われる。 そんな相思相愛って言葉をきれいに体現出来たような無垢なお話
元々藤原ここあの、あの雑誌界隈特有の中性的な感触が好きっていうのもあるけれど
それを抜きしてもお話もテーマ性も良くまとまってる上に
着地点も抜群の出来っていう
今期でも指折りの傑作なのは個人的には間違いないんじゃないか、って思います。
単純に原作を出来るとこまで~って形で2期狙いのあざとさがなく
これ単体でも素晴らしいって思えるような。
原作付きアニメの一つのお手本じゃないですかね。正直絶賛したい出来なのが本音なんですよね。
ともかく、色々と眼福で至福のアニメだったって事は私の中では確かな事実で。
触れなかったけど反ノ塚さんのイケメンっぷりもまた楽しかったです(笑)。
最終的にはサブキャラの良いとこ際立てて終わりっていうのが
また乙な作品ですよね。
それは勿論蜻蛉も含めて、ね。近年珍しいぐらいきれいに終わった原作付きアニメだったと思います。
2期はあったら嬉しいけど、これはこれで一つの物語として完結してると思えるので
そこまで強くは望まないですが、あったら必ず観ますよって感じで。
この作品も関東では一日遅れでしたが、それでも読んで下さった皆様どうもありがとうございました!!
総評は・・・何度も語ってるんですが非常にニュートラルっていうか
野郎でも婦女子でも対等に楽しめるような
そんな中性的な感触が素晴らしいと思えるような作風で
でもこれってスクエ二系界隈ではそこまで珍しい事でもないんですけど
多分ここまで中立的な作風はことアニメ界に於いては貴重と言えば貴重であるとは思うので
その意味でも一つの新風として輝けてたアニメだったかもしれません。
男は凛々蝶さまに
女は双熾くんに、、、って言いたい所ですが
最終的にはお似合いの二人になってたと思うので
そこまで離れてもなかったんじゃないか、って感じますが。見方がね。
美少女漫画と少女漫画を組み合わせたような作風はとっても観心地が良く
繊細な心情にも分かりやすい萌えシチュにも両方に行き来出来るフットワークの軽さが魅力的な作品でした。
個人的には白黒付けてるよりもグレーゾーンの作品のが好きだったりするので(笑)。
後は、もうお話の方向性が一本道って途中から大体決められていたので
詰め込みすぎる事も一切無く
きちんと物語の目的を見失わずに、それをちゃんと遂行して終われたっていうのも大きくて
真に観やすく、また安定感のある作品にもなったんじゃないかなあ、と。
その分刺激は少なかったかもしれませんが
まあその辺は蜻蛉様の大立ち回りで補完して下さい、って事で(笑)。
これくらいシンプルを貫き通せるアニメも中々ないのでその意味でも個人的には大切な作品でしたね。
バトル要素も少々ありましたけど、結局は妖怪である実感の演出に過ぎなかったっていう。
これが週刊少年誌だったらそっち方向に傾いてたんだろうけど、
それが傾かないのがスクエ二系の良い部分でもあって。
そんな風に振り返って見ると、実にこの作品らしい個性は存分に感じられて
記名性って観点でもまた優れた作品だったかな、とは。
キャラに関しては我らが凛々蝶さまを筆頭に味のあるキャラばかりで、
私はキャラ作品とは全然思ってないんですが、そういう見方をするのも十分アリだとは思う。
基本ストーリーがしっかりしてるので、オートマティックにキャラを愛でるだけでも楽しい作品かもね。
フェチ魂をくすぐる描写の数々、俗に言うメニアックな部分もまた面白いアニメでした!
個人的にはめちゃめちゃ楽しかったと感じましたね。という〆で。
キャラソンでは凛々蝶さまのと反ノ塚のデュエットソングがお気に入りでしたね。
映像もいちいち変わってるから観るのもまた楽しかったわ。スタッフの方々お疲れ様でした。
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