いよいよ今年一杯頑張って書いてきた「パジャマな彼女。」の感想も終わりですね。
これまでお付き合い頂いてた皆様本当にありがとうございました。
ただ、実は言うと本誌の最終回の感想で言いたい事は全部言い切ったので
パジャマな彼女。 第26話(最終回)「一番近くで」 感想
思ったより書く事は少ない・・・一つ言える事は
やっぱり読者層の問題かなあ、って事だけで
安易にそっちに責任転嫁するのも良くはないことなんですけど(笑
うーんしかしあとがきの文章を読んでると正直本意でなかった部分の方が大きいのかな・・・と。
色々と考えさせられてしまいました。
また、新展開にするならするで正直もう少し様子を観て欲しかったのが本音ですね。
そうじゃないのなら、もっときれいに終われるかたちは必ずあったはず
その辺を考慮するとやっぱり「踊らされた感」は否めない
まあ要するにこの雑誌との波長があってなかったんでしょうね。だからこそ、WJとの決別宣言も付いてますが
多分この漫画のファンはきっと誰もがゆっくりと書ける雑誌で良い漫画を描いて欲しいと思ってる、とか
個人的には想像してる
その時が来るのを今はゆっくりと待つ事にします。
ともかく、改めて半年間本当にお疲れ様でした。個人的には最後まで夢中になれた一作、でしたね。
しかし、こうやって改めて単行本で読むと
明らかにこの辺のお話は一話一話単位で作られてる
連続している感覚があまりない
それすなわちもう毎回毎回勝負しなきゃいけないくらい追い込まれてたんだろうなあ・・・と
そう思うと必死過ぎて泣けてきます(馬鹿にする意味ではなく)
それくらい懸けてた、って事なんでしょうけど・・・
ある意味WJの厳しさを体現するような作品
でも、作者本人もその辺の苦戦に関しては自覚気味のコメントを残してるので
次こそはこの作者にあった場所で勝負してもらいたい。誰もが誰もジャンプの明るい作風に向いてる訳でなし
いつかもうちょっと静かに勝負できる場所で、確かな名作を紡いでいってもらいたい。
そう思えるくらいには濱田さんのポテンシャルを十二分に感じられる連載でした
だからこそ、
それが潰されてしまったのが悔しくて仕様がない・・・。
色々と紆余曲折はあったけど、リアルなペーソスの表現や容赦のない残酷な決断の数々には
本気で陶酔させて頂きました。内容としては2巻までの方が一貫はしてますけど
正直な本音としては
例え方向性が違っていても、ボーナストラックみたいな感じで延々と読んでいたかったんだよな~(笑
少なくとも、本誌で読んでた時はそんな感じでした。
私が推して来た作品の中では「面白い」よりも「好き」という感情のが際立って高い漫画で
恐らくこの漫画より面白いラブコメは他にいっぱいあると思うし
そもそもが低人気に悩んでた作品なので
テコ入れに必死になり過ぎた感は否めない、それでも変わらず「好き」度だけは抜群に高かった
だからこそ熱量の篭った感想を毎週バカみたいに必死に書けてた訳なんですけど
読者層には合ってなかったと思うし
やっぱり最初の方向性で人気を取れなかったのは痛いと思う
それでも、この最終巻を読むと如何なる時でもまくらが計佑の行動の基準であったのは凄く伝わって来る
何で自分が最後まで夢中になって記事まで書けていたかと言うと、やっぱりね
その一番大事な芯だけは最後まで一回もブレなかった事が大きいね。
先輩との廃墟デート(?)の時でさえ、
計佑は終始まくらの目線を気にしていたしレイプ魔から助けた時もその心配を欠かさなかった
幽霊卒業後の展開も、まくらと自分との差異を気にしての行動だった・・・と考えると
結局は究極的にまくらと計佑の物語だったのかな、とは思います
意識的にも無意識的にもずっと気に掛けて来た
その芯だけは、揺らいじゃないけない芯だけは最後の最後まで一回もブレなかった
恐らくあとがきの描き方からするに本意でない展開を受け入れなければいけない悔しさも感じるけれど
そのいっちばん大事な部分を最後まで譲らなかったのは正直評価されるべきことだと思います。
・・・まあ、ここでもう一つ本音を言えば
2巻までは自信満々に薦められたんだけど、3巻は如実に編集部のテコ入れと
テコ入れした割にはあっさり切ってしまう嫌らしさが感じられる為
あんまり自信満々には薦められない節もあるんだけど(笑
作家が可哀想。
だけど、やっぱりこれってある意味ではハッピーエンドだとも思うからさ。
一部バッドエンドっぽい部分もあるけど、全部がハッピーなんて方がウソくさいですし(笑
散々振り回された連載だったけど、最後までまくら至上主義を貫き通した
その意味では傑作と呼べる出来ではある
まあ少なくとも私はそう思いますよ、って事で。
連載では常に下位に置かれてたから最終話付近の展開は「遂に来たか!」って感じでしたが
単行本で読んでる人はきっと「えっ もう終わり?」と思うに違いない(笑
だって新展開の後だし・・・。
それでも、少年特有の哀愁だったり
ケジメの付け方の切なさだったり
苦悩の上の再会だったり・・・最終話付近の内容は本当に濃かった。なんかもう、作者の本質全部出てた。
だからこそ、この才能は是非次の舞台で存分に活かして欲しいな、と・・・。
今はそう祈るばかりですね。
なんて熱く書いてしまうくらいこの漫画には最後まで期待してたのでした(笑)。
割と不幸な作品だと思ってるけど、それでも熱い支持者もちらほら見られたのが救いだったかな。
なんか、本誌の時は納得もしつつ、だったんですけど
改めて単行本で読むと、正直天文部が文化祭で好評を成し遂げるまでは
やらせて欲しかったなあ・・・って思ってしまって
素直に読めませんでした。
いつか他のジャンプOBみたいにその辺の裏話暴露してくれれば少しスッキリもするのかも(笑
でも、やっぱ、それでも個人的には大好きな漫画でした。
愛してるぜパジャカノ!
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