超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

kocorono全曲レビュー その9「10月」

2010-10-31 22:51:29 | kocorono全曲レビュー




今日で10月も最後です。
という訳で月末恒例「kocorono」全曲レビュー、「10月」です。



「君がこの列にのこるなら ぼくは君の鏡を創ってやる」


それまでの曲と比べて一気に華やかというか、
華やかってほどでもないけど
非常に豊かなアンサンブルが光る疾走系ロックチューン。
冒頭のギターの音色だけで、ここを一つのハイライトにしたいんだな、って分かります。
この作品の前のアルバム「LUKEWARM WIND」を引き継いだかのようなメロディセンス、
攻めたと思ったら急にメランコリックになる方向性など
この時期のブッチャーズの代表的作風であり
それは一言でキャッチーである、と。

そんなサウンドにあって
歌詞の方はますます混迷を極めている。正に精神不安状態の渦中にいるというか
世界とか社会の中で勝手に品定めされて
それに対して何とか抗おうとしてるような
個人的にですけど、聴いてるとそんな印象が浮かび上がりました。
どうにかしてこの世界の決まりごとに逆らってやろう、と。
染まりきってしまう前に、と。

この「君」ってのはそのまんまの意味でも良いですけど、自分自身、って解釈するとまた楽しめるような。
そのままの意味でも、どこか頼もしさを感じれていいですが。
黄昏つつも、意志は堅い。


「たそがれの丘 立ち続ける」

黄昏を背負って、留まり続ける、っていうこと。
ありきたりかもしれませんが、そういう解釈で、気分で聴いています。
BPM的には走り出したくなってくるんですが!



10月って結構多感な月だと思っていて
9月に別れの経験とか、新しい環境だのがあったりして
それによって変わることだったり。
例えば娯楽とかでも入ってくるものが多かったり
何かを始めた事が多い月だったな、って今振り返ってみると思います。
だからこそ色々衝突したり
悩んだりしたんだろうな、って。 でも、どれも一応の前進はしてたのかもしれないですね。
あんまり10月に悪いイメージはなかったですね。
4月ならばいっぱいあるんだけど(笑)。





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