goo blog サービス終了のお知らせ 

超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその7「泡沫」

2012-08-30 19:36:05 | 音楽(全曲レビュー)





「解り合うふりにも気付かないふりをした」

その7です。







7.泡沫






この曲は・・・このアルバムの中で最も触れたくない曲というか
物凄く暗黒の匂いがする、気が違ったかのような雰囲気たっぷりの禍々しいナンバーに仕上がってて
事実こうやってレビューを書くのにも個人的には覚悟のいる曲といいますか、
時間が掛かってしまいました。
でも、その分思い入れって点に関して言えば
多分今作でも随一なんじゃないか・・・って思える、
そんな痛々しい「傷」をダイレクトにリスナーに突き刺す何一つの甘さを排除したロック
何せただただ堕落していくだけで、救われる歌詞なんて一切描かれてないですからね。それがリアルっちゅうか。
頑張れば、信じれば救われるなんて幻想に唾を吐きかけるような攻撃性と毒を含んでますけど
逆に言えば、地に足を付けて生きたい人間にはこういう音楽のが響くと思う。
何が幸せなんて人の数と同じくらい違うけど、
こういう形の「幸せ」もあるんだよ、って。そんな曲ですね。

冒頭から既にクライマックス感漂う煮え滾るようなアンサンブルに
小高芳太朗の気違○いじみたキレキレのボーカル、
そのテンションのまま
何一つ上向きにならずに終わっていく楽曲観の凄まじさと
ここ数年のランクヘッドの楽曲の中でも底抜けに暗いナンバーとして鳴ってますけど
でも、裏を返せば現実をちゃんと見ている。とも取れる歌詞や方向性にもなっていて
それが逆に前向きなのでは?だとか
一面的ではなく
多面的に考えて咀嚼する事が出来る実は懐の深い曲
本当に大人ならではの哀愁が鳴らされてるので、大人の自分はついつい感情移入しちゃうというか・・・。






【騙すなら最後までちゃんと騙して
 そうしたら幸せなまま死ねるでしょ?】

のっけからこんな歌詞ですもん。
そりゃ引くわっていう。
でも・・・個人的にこれ凄く分かるんですよね。
知るって事が決して幸せだとは限らない、
騙されてた方が良かったって事も多いじゃないですか?
ぶっちゃけ、知る前であれば諦めも付いたし、余計な感情を持つ事もなかった
でも半端に知らされてしまった為に、変な後悔とか叶わない期待が付いてしまったり
本音を聞くって事の全部が全部プラスに働くとは決して限らないし思えない
それを暴くのも個人的に時折野暮に感じることもある。

主に女性の情念をイメージして描かれた歌詞だそうですが(ライブのMCより)
でも、同じ男の自分にも突き刺さってくる部分も多い歌詞になっていて
聴いてると何が一番幸せなのか?ってそっと考えてしまう
そんな曲で
だからこそこうやってレビューを書くのにもある種の気合が要る曲なんですけどね(笑
真実を知って幻滅するなら、いっそ騙されたままで幸せに死にたい。
それが正しいのか間違ってるのかはともかく
そこに至るまでの紆余曲折を感じざるを得ないような歌声のシリアスさや
歌詞のよく分からないようで実はよく分かる経緯の描写といい
伊達や酔狂ではなく
本気で歌のコンセプトに徹底的に従って、感情移入して、全身全霊で情念を吐き出してるような
そんな「やりすぎ!」って思う程度には突き抜けた暗黒のエッセンスがむしろ潔く気持ち良く感じる
正にランクヘッドならではのペーソスロックに仕上がってて
気が付けば何度もリピートしてしまう
勿論朝起きたときにちょっと聴こう。ってなるような曲ではないんですけど(笑
でも、しっかり聴けばしっかりと心に爪痕を残してくれる、そういう曲だとは確実に思います。






まあ、聴けば地獄みたいな世界観が鳴ってるから、聴く方が早い曲と言えばそうなんですけど(笑
でも結局は人間なんて冒頭の詞みたいに本音隠して解り合うふりばっかしてる生き物
要するにある程度は仮面夫婦にならざるを得ない側面があるとは思うんですが
それに対して「もっと本音で!」って言ったって
そこにも限界があるのは経験済み
ならば、敢えて知らない、敢えて触れないっていうのも一つの選択肢ではあると思う
時には片目を瞑るって行為も必要になってくるんじゃないかと。っていうのが今現在感じてることですね。

聴き手は選ぶかもしんないけど、間違いなく名曲だと思います。
この曲はきっと何年経ってもコンスタントに取り出して聴くんだろうな。
大切な一曲。




ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその6「群青の降る夜」

2012-05-27 22:30:49 | 音楽(全曲レビュー)





ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその6「群青の降る夜」です。







6.群青の降る夜






人間には血筋っていうものがありますけど、ただ単に自分だけの命のように思えて
そこに「至るまで」には様々な事柄やドラマがあったと思うんですよね。
むかしむかしのまだ何もなかった時代から、
今現在2012年に至るまで受け継がれてきた命のバトン
20年以上の年月を過ごせば分かるとは思うんですけど、生きるのって苦しいし辛いしスパイスだらけで
絶対的に悲しみや憎しみの方が先に立ってしまうものだと個人的に思ってるんですけど
そんな人生ってやつを最後の最後まで全うして、
その上で更に他の誰かの人生もむかしの血筋の方々は作り出してくれた訳で
その線の上に点として自分が立ってるんだと思うと・・・何だか自分だけの命って言うのもおこがましい気が。

一体どれだけの人が頑張って苦しんで、それでもほんのちょっとの喜びを掴んで
時には涙に濡れて、歩くのすら躊躇うほどに傷付いて、でもそれでも立ち上がって来たんでしょうね。
それを考えると、自分が自ら命を絶つって事はその人らの想いも踏み躙る事だから
そう考えると、まだまだ終われないな、このままじゃ終われないな、って。
今の時代を生きる代表の血筋として、
また自分も誰かにバトンを託してみたい。この世界を見てもらいたい、生きてもらいたい。
そんな高尚な、でも大事でもある考えを想起させてくれるようなナンバー
でもそれを押し付けがましく言うのではなく
ただただその様子を描いて、その答え自体は聴き手に託しているようなそのニュートラルな感覚もまた好みで。
「長い」を繰り返すサビの演出も印象的ですが、A~Bメロの純度の高さも好きですね。古き良き歌謡曲の匂いが。





【物語は 続いていく】

でも、最後のこのワンフレーズに意図だったり意志が託されているようにも思えます。
そこにある、だけじゃなくてそこで続いていく、まだこの先があるっていうこと。

・・・続けてみせようじゃねえか、って思えますね。見てろよ、と。



ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその5「冷たい部屋」

2012-05-20 22:29:57 | 音楽(全曲レビュー)






ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその5「冷たい部屋」です。







5.冷たい部屋






この曲は・・・聴いてると悲しくなってくる曲ですね。
孤独な感情や状況、虚無感だったり報われない気持ちが洪水のように押し寄せて
それが聴き手の中だったり現在の状況と合わさって弾けて、確かな爪跡を残す必殺曲
あまりにも詞の世界観が救われない、最後の最後まで報われないままに終わるその振り切れっぷりも最高で
分かる人は分かりすぎるくらい分かってしまう、そんな共振を呼ぶような一曲に仕上がってると思う。

少し前にNHKの番組を観ていたら無縁社会って言葉が出てきて、
そこに出てくる人々の表情や生活の模様は正にこの曲の主人公まんまで
下手すれば自分もそこに陥ってしまう可能性があるだけに
聴いててゾッとはするんだけど、
そういう感情を共有出来るって事自体が一つの救いであり、また指標でもあるんですよね。
最悪の結末が指し示されているからこそ、「でも自分は・・・!」って強く思えるのもまた事実で
こういうネガティブな曲だって絶対誰かの心に届いて救ってる、とは確実に感じるところ
ある意味前回の「密室」の続編のような楽曲観ではありますが
あの曲とはまた違った角度からの切り込みや表現を感じられるので、併せて聴いても面白い楽曲
未だにこういうどうしようもない感情を切り取って食べやすく出してくれる
そんなランクヘッドの音楽が私は大好きです。って素直に実直に思えるような個人的には重要曲の一つですね。

寒気がするような孤独感の表現は、ある意味ランク流の芸術でもあるんだろうな、と思いつつ。
その凍てつくような空気感にも痺れる直情型エモショーナル・ロックナンバーです。






【この部屋に隙間なく詰め込まれた空虚】

こういう表現を聴くと正直分かってるなー、って実直に思ってしまいます。
虚無感や寂しい雰囲気は集中するものではなくて、むしろ分散して固まるものなんですよね。
誰も訪れる事がない、誰とも交わらないその部屋には
一見物で溢れているように思えて
自分しか触れられない物悲しさが蔓延していて、孤独さばかりが染み付いて離れない。
外を歩いても華やかな街を歩いても、そこに自由や安らぎはなく
ただただ空しさばかりが散らばって
結局どこにいてもどこに帰っても孤独や虚無は消えず、今日も敷き詰められた空虚のブロックの隙間で
息苦しそうに眠って目覚めて、適当にやり過ごすだけっていう。一度そういう感情を抱くと
何もかも、触れてるものですら空虚なものに感じられて堪らなくなってしまう
そういう感情を端的に表せた名フレーズだと思います。



【消したいのに 消えない痣】

心に負ったダメージや恐怖感は半永久的に残ってしまい
そこから抜け出せないこともしかり
純粋さが消えていき
どんどん歪んだイメージや疑心暗鬼だったり、不信感ばかりが募っていく
上手く交わる事すら出来ずにただただ光の前で跪いて痣が増える事を恐れて逃げ出すだけ
そうやって逃げて避けていく内に築きあがってしまった孤独と言う名の牙城
その哀しい城に存在するのはただただ虚無感の塊でしかなくて。



【触れ合わずに 傷つかずに そして穏やかに心が朽ちていく】

傷が付かないっていうのは一見良いことのようにも思えるけれど
結局は免疫がなくなっていざという時に更に苦しい思いをするだけなんですよね。
誰とも触れ合わなければ確かに傷は付かないけれど
その分何も得れないのもまた事実で
それでまた孤独や虚無に怯えて悲しんで心に傷を負っていくならば、最早逃げ場なんてどこにもない。
最終的にはそこに落とし前を付ける勇気すらないようなグレーゾーンの歌なんですけど
だからこそ、歌に頼らせる事すらさせずに
聴き手に考えて欲しいと託しているような・・・。
正に岩崎慧が提唱していた「あったかいパンチ」そのもののような楽曲です。
焦燥感も相応のペーソスの要素も往々にして感じられる楽曲ではあるんですが結局のところ
そんな状況だったり虚無感から抜け出したいからこそ、こういう言葉を叫ぶんだろうとも思って。
そういう繊細で切実な感情を同じ立場から叫んでもらえただけでも大いに価値のある楽曲
こういう曲を未だに演奏してくれるからランクヘッドって好きです。
決して消えない過去の痛み(=痣)と
そんな空虚(=冷たい部屋)から必死に抜け出そうとあがく少年少女の為の歌。
その余裕のない感情の放出にシンパシーを感じて救われると共に、反面教師としても作用するような、そんな一曲。







ギターリフの格好良さは勿論抜群で、勢いのあるアンサンブルも絶品
何よりも徐々に徐々に高まって爆発するような展開の盛り上げ方にグッと来る曲でもありますね。
避難所としても共振の場とても、処方箋としても決意の一曲としても
様々な聴き方で役立つと思われるような一曲
こういう奥深い曲があるから音楽って好きです。そんな風に思える楽曲です。





ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその4「潮騒」

2012-04-26 00:05:02 | 音楽(全曲レビュー)






ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその4「潮騒」です。







4.潮騒






この曲は、メロディはポップですけど実際は重い一曲ですね。
過去に起こった忘れられない痛み、別れの記憶、後悔のビジョン、
時が経てばそんな経験も水の泡みたいにどんどんと消えていくものですけど
そんな事実だったり事象に対して逆らう一曲というか
それが痛みであろうと、苦しみあると、忘れたくない、いつまでも抱いていたい・・・という
個人的にはある意味男にしか書けない類の楽曲なんじゃないかって思いますけど。その未練に心打たれる。

特別じゃない出会い、特別じゃなかったあの日々
だからこそ、今も特別じゃないこの日常の側に誰もいないのが違和感というか
いつかひょっこりと顔を出してきてくれる、
また分かり合えるんじゃないかと
そんな淡くて情けない希望が胸の中に渦巻いて止まらないっていう冷静なようで冷静じゃない心境を
落ち着いているようで落ち着いてはいないそういう白濁した感情を歌っている曲で
それもまた経験によって青く染まってしまった心
その心の揺れ動きを描くって点では
実に今作にピッタリな曲なんじゃないかなあ・・・となんとなく感じる一曲です。
物憂げな雰囲気と、切実な心の痛みの表現が胸を刺す、後悔の果てで佇むようなセンチメンタルなナンバー。
そんな楽曲の背景を考えると更にのめり込んで聴くことが出来る秀逸な楽曲ですね。

ライブで聴くと、思った以上にダンサブルなアレンジになるのもまた面白かったなあ、と。





【僕らはいつも不満そうに笑っていた】

笑っていた、だけならば何も引っかからないところですが
「不満そうに」って表現を付け加えることによって何倍も感情移入の幅が広がるのが流石だな、って思う。
ただ笑っていただけじゃない、ただ嬉しかっただけじゃない
そこには胸の内に隠してる
言葉では言い表せない傷や痛みや黒さもあって
純粋に笑えてた訳じゃない、何一つの不満もなく嬉しがれてた訳じゃない。
けど、笑えていた事もまた事実は事実でもあって・・・。そんな切なさの表現にグッと来る。
傘の中に二人入ると必ず濡れる部分が発生するように、
こと人間関係に関してもはみ出す部分や濡れる部分は抑え切れない訳でして
それを考えるとこういうフレーズに通常以上に感化されてしまう自分も居たりしますね。
笑ってた、でも不満もあった、けど笑えてたっていう。その痛みも感情も全部残そうと努力する曲。
あの日あの時の出来事を引き摺って、もう二度と後悔なんてしないように・・・と。



【掴んだ砂が音もなくこぼれた】

砂っていうのが実に上手く関係性を表現出来てて良いですね。
砂でしかない、形なんてあってないようなもので、絆なんてあってないようなもので。
油断してたら、ボケてる内にすぐに手の平から零れ落ちていくものだって。
本当ならばその砂が零れ落ちないように努力すれば良かったのに、
気付ければ良かったのに、
大人になれれば良かったのに、っていう。
音もなく、っていうのもある日突然前兆もなく決別が訪れるって事柄の比喩のみたいで
そんなセンチメンタルな後悔や感情を広げて浸らせるにはピッタリのフレーズだと思って。
この歌自体の目的はそんな悲しみや痛みを引き連れて歩くって事だと思うけど、
同時にそんな誰にでもある後悔や感傷の感情に浸らせてくれる
気持ちを解消させてくれる役割もあるなあ、と。
そんな風に改めて聴き込んでみて如実に感じたりしたのでした。サウンド等は随一にポップなんですが
その分「こんなにも~」の部分で哀愁を込めていたり、ただポップって形容だけでは済まない
奥深さが底辺に漂ってると感じられるような、そういう一曲です。憶えたい一曲。





ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその3「果てしなく白に近づきたい青」

2012-04-11 22:00:11 | 音楽(全曲レビュー)





「笑われないようにする事が そんなに偉い事だろうか」






ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその3「果てしなく白に近づきたい青」です。





3.果てしなく白に近づきたい青





今年1月に観たライブでのMCだった・・・かな?生まれた時は、幼かった時は
具体的に書けば色々な経験や知識を積む内は真っ直ぐに、純白の精神のままで生きてられたのに
観たくない色々や信じたくも無い裏切りや、世界の黒さを覚えていく内に
どんどんと元々の白色が濁って
憂鬱な青色に染まって行く、真っ白な感情を維持出来なくなっていくって内容の楽曲っていう風に
まあぶっちゃけ覚えてないので相当アレンジさせてもらいましたが
ニュアンスとしてはそういう感じだったと思う。
真っ黒な闇を抱えたまま、
そんな黒に染まる事も出来ない臆病者の青色、悲しみの青色。

ただ、だからといって安直に嘆いてるだけの曲でも絶対になくて
そう感じてる時点で
そう思ってる時点で
一番大事な、一番大切な自分の気持ちは守れてる、譲りたくないからこそ嘆きがある訳で
そんな自分にとっての譲れない想いだったり、最低限の自分らしさだったり
ボロボロになってしまった純粋さを失いたくない気持ちだったり
元々の白に対する羨望の念だけは忘れずに
ある種の決意表明にも成り得てるような力強いバンドを代表するようなアンセム・ソングになってて。

例えば、何か一つ行動する際でもいちいち人の目を気にしちゃったり
余計な邪念が入ってきて真っ直ぐに行動出来なくなったり
無意識下に余計なものを持たされてるんですよね。
それがどうって話ではなく、ただ単にそれが息苦しいし、いつの間にか他人の色を塗られてる
くすんでしまった自分自身を見るのも意識するのも本当に嫌になってく時があって
そんな時に、「あれ、元々どうだったんだっけ?」って
自分自身の中に存在してた自分の本音を思い出して、また今の自分に還元させるような。
聴き手に作用する曲であると同時に、
生き辛さって事実を認めて、それでも傷付く事を受け入れても
一番大切な感情だけは渡さないと宣言するような曲。
王道のメロディに、
スケール感たっぷりのサウンドが重なり
奥行きのある楽曲観がパーッと広がって、何かを手に入れたような
一つの意思や祈りを託されたような気持ちになって。
流麗で希望を感じさせるギターリフも相俟って、正に2012年の代表的なアンセムの一つとまで言いたくなるような。
そんな美しくも脆い、でもそこがシンパシーを感じれていいんだ、っていう。そんな新しい代表曲です。





【僕たちは皆、本当は最初から全部を持っていたのに
 見失い、そしていつからか、心のままに生きていけなくなる】

右倣えだらけの世界だったり
多数決という名の個に対する暴力だったり
いわれのない偏見に苦しんだり
或いは自意識の海で自分で自分をダメにしてしまったり
最初から青に染まる事を余儀なくされるっていうそんな世界に対して
少しでも辛い気持ちだったり
何らかのモヤモヤを抱えてる人間にとっては、高確率で響くナンバーだと思う。

それでいて、聴いてる最中は、「うんうん」と頷きながら
聴き終わったその後は「よし!」と小さな握り拳が出来てるような。
そんな真摯で、純粋でもある、自分が聴いてみたかった名曲の一つ、ですね。


本当に失っちゃいけないものを、忘れちゃいけない自分自身を思い出せるような。それが凄く嬉しい曲です。