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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

(アニメ)琴浦さん 第12話(最終回)「伝えたい言葉」 感想

2013-04-02 01:00:36 | アニメ














今期最高のアニメ!(私の中で)。













それくらい明らかに熱量が違ってたんですけど・・・
もう完璧過ぎて何の言葉も要らない「大団円」という形容しか似合わないくらいの収まりっぷり
2期3期への期待もなくなるくらいに全てやり切って終わった、という印象で
はっきりと名作扱いしちゃってもいいんじゃないでしょうかね
それくらい素晴らしい最終回を見せて貰って大満足でした。

物語、特に原作が続いている場合だと大抵「途中で区切りを付ける」印象のラストが往々にして多くなる
だけどこれ観てたら、もうこのクールだけで全部が過不足無くまとまった感触で
本当に一つのアニメ作品として完成している気がするんです
それもちょくちょく複線は出してきた訳だから、
全部が全部自然だし
納得も出来るし感動も出来た
もう何の引け目もなく今期最高の傑作です!と推せるアニメになってくれた事が個人的に嬉しかった
それもこれまでの積み重ね描写によるお陰なんですよね。正に全部の回が必要だと思える凄いアニメでした。


お母さんは、文句を言いつつ態度の悪さは出しつつ(笑
何かもが元には戻れない中でもプライドを捨てて会いに来てくれました
それは後だしでも何でもなく、和尚の誘いにのってわざわざ様子を観に来てくれてた時点で
内心心配ではあったんだろうな・・・と今になって感じますねえ
その他にも9話の彼氏の事を心配する内面描写だったり
事件があったことで
押さえつけてた親心が復活した・・・という事実だったり(夜道を心配してたのが顕著でした)
水面下では色々とフラグがバシバシ立てられてた事に気付くのはそう遅くなかったです
親っていつまで経っても親でしかないし、
拭い去るための必要以上にキツい態度も自分への未練を断ち切る為の愛情の裏返しだった
敢えて憎まれ役を買ったのだとしたら、、、本当は最後までずっと琴浦さんの事を考えてくれてたのかもしれない
そんな母親との会合のシーンはドキドキしつつも、ビックリするくらいにあたたかくて・・・。
彼女もまた擦り切れた人生を送らざるを得なかった一員ですが
また再びここからやり直そうとしている
その様子が、
ここまで描いてくれた事自体がここまで観てきた視聴者にとってのご褒美でした
お互い色々と抱えてきた中でも、時を経て成長すれば和解することだって出来るんだ、という
確かなメッセージ性がこのアニメには宿っていた気がします
同時に、何度でもやり直せるんだ!というメッセージも・・・。

気が付けば全員の成長を見させてもらった気がする
最終的に居場所を求めて全力で他人にぶつかれるようになった琴浦さん
初期の「私にかまうな」「どうでもいい」って態度からは一転して随分能動的になった
そして、前回で揺ぎ無い琴浦さんへの愛情を見せてくれた真鍋くん
多少軋轢があっても信じて一緒にいられる力強さを手に入れる事が出来ました

悲しみを背負いつつも、隠して微笑む森谷さん。
このアニメは彼女が裏の主人公だったのかもしれない、とか何となく思いましたけど
元がアレだった分一番「成長」「進歩」を感じさせてくれるかなりの好人物だったんじゃないでしょうか
正直個人的な好感度も天井知らずに上がってしまいました。森谷さん可愛いよ森谷さん。
嫉妬に狂って暴走していた彼女が、
恋敵の恋を応援出来るほどに優しくなれたという事実
ただわがままなだけのガキから、しっかりと大人になれた彼女の姿
気付けば主人公と同じくらい感情移入せざるを得ないキャラに仕上がったその手腕に拍手です。
近年ここまで化けたキャラって早々いない気がするなあ・・・。


で、個人的に初期から大好きだった思い入れの深い百合子部長というキャラクター。
最後の最後で、ようやく「復讐」に対する執着を断ち切れた彼女
そのきっかけは何でもない
一番近しい人間の不幸によるものでした。
今までは他人を利用してまでも、罪悪感を抱えながらも執拗に自分の目的を選択し続けてきたキャラだけに
ようやく諦めることが出来たその描写は個人的にすっごく感慨深くて最高でした
今までの「ごめんね」という気持ちを面と向かって伝えるシーンでは
またもや少し泣いてしまいました・・・

気が付けばここまでリアルな美少女キャラも久々に触れたかもなあ、とか思ってしまった
何もかもがきれいなわけでなく、純真であるわけでもない
理想を詰め込んだようなキャラではない
でも彼女が最初から最後まで持っていた要素のひとつに「誠実さ」というものがありました
純真さが欠けていた代わりに、他人の事を思い遣れる誠実さを所々から感じれた
それはある意味矛盾なのかもしれませんが
その矛盾も含めて非常に人間くさいキャラクターだった、という事です

そして室戸くんへの恋する少女っぷりも可愛くて面白かった要素の一つでした(笑
なんかこう・・・色々な意味で「脆い」キャラだと思うんですけど
外見や態度と比べてある種のギャップというか
いじらしいなあ、と感じられる塩梅が素敵で
この最終話でもモジモジしながら真意を聞くシーンや室戸くんの鈍感にプリプリするシーンなど(笑)
彼女の乙女としての可愛さもたっぷりと観られてその意味でも後悔無く満足出来ました。
本当に・・・奥深いキャラクターだったと思います。大好きですね。

室戸くんは成長、というよりは唯一最初から完成されていたキャラクターで
でもどこまでも百合子の側に居るよ、って覚悟を見せてくれたのは進展ではあったのかな、と思う
彼が素敵だったのは百合子部長の復讐を止めなかったこと
「復讐は何も生まない」のも事実だけれど
事実だけで済まないどうにも出来ない感情だってあるはず
それを認めつつ、例えそれが間違っていたとしても敢えて傍観を選択するその意思は
結果的に百合子自身にとって本当に為になる選択になってたのが
彼女に対する揺ぎ無い想いを感じさせてくれました
それくらいの覚悟があるなら、きっといつまでも側に居てくれる・・・はず!・・・たぶん。や、きっと!


最後の最後は琴浦さんと真鍋くんの恋愛の結実で締めでした
もう今となってはこの二人に差異も何もないので
気持ち良く観終える事が出来ましたね
正にベストカップル以外の形容が見当たらないくらいのお似合いっぷりでした
琴浦さんの健気な気持ちも、真鍋くんの純粋な気持ちも最後まで歪みなくて楽しかったですね
もう既にくっ付いてると思ってた二人だからこそ、敢えてハッキリさせる~って方向性が良かったなと
真鍋くんはより屈強なイケメンになれた感覚で観てて清々しかったですね(笑)。
最高の最終回をどうもありがとうございました!
一生心に残る作品になったと思います。
大傑作でした。










総評としては、以前も感想に書いたんですけど
すごく誠実な内容のアニメだったと思います
正直みんな最初からきれいな良い子ちゃんだったわけではありません
所謂「ピュアさ」とかそういうものからは大きく外れた人物ばかりのアニメだった
でも、その反面誰もが心の奥底に誠実さはしっかりと抱えていて
誰もがきちんと「反省」と「成長」を遂げる事が出来た

要するに、人間は簡単に間違うし安易に他人を傷つけてしまう生き物だって事実を描きつつも
それでも、純真さを失っても誠実であり続ける事は出来る
何度でもやり直せる
そういう事を最初から最後まで一貫して描きつつストーリー自体も過不足なく纏め上げて隙をなくした
キャラも、ストーリーも、テーマも、遊びも全部が詰まって一つの作品として完成されていた
その「ブレのなさ」に心底感銘を受けて痺れさせてもらった最高のアニメでしたね。
多分クール通して涙腺を刺激された数は今まで観てきたアニメの中でも群を抜いて多かったかもしれない
(私にとっては)それくらいの名作としてやり切ってくれた作品でした。


素晴らしい「結実」の表現の数々に心から感謝を。



僕は友達が少ないNEXT 第12話「僕は友達が……」 感想

2013-03-30 05:48:42 | アニメ















こういうハーレムラブコメ?の主人公は大抵鈍感過ぎて意図的な葛藤を描かれないものですが
小鷹で久々に真正面からの葛藤を見れて個人的には嬉しかったです
それが本人も認める「へタレ」という事なんだろうけど、
ただある意味ではこっちの反応のがリアルといえばリアルですから(笑
その意味では最後まで最低限のリアリティは混ぜ込む塩梅を貫き通してて良かったかな、と

ただまあ、なんていうんだろう・・・
小鷹の心配通りに部がバラバラになってしまった事実もある訳で
その意味じゃ彼だけにプレッシャーを与えてしまったのは可哀想でもある
その為の理科の友達化、、、って事だったんでしょうね
それは隣人部としての活動に於ける一つの結実でもある訳だから
その意味では満足度は相応に高かった最終回でした もっと何も解決しないまま終わると思ってたけど、
実際に解決してない部分もあるけれど(笑 でも一つの区切りは付いたんでそれなりに余韻はあった気はする
最後だけやや意味深でしたけど、まあこれまでの経緯とラストの写真からきっとまた元に戻れるでしょう
その時を、恋の結末を期待して3期を待つ、、、と言ったところでしょうかね
しっかりと部の仲間でなく
友達へと進化出来た描写が秀逸だったラストでした
最後の最後でまた気持ちの良い結実を見せてもらって面白かったです
小鷹の心境吐露もまた青春ドラマくさくて見応えがありました。


恋の続き的には・・・どうなんでしょうね?
あれで解決したようにも見えるけど、でもはっきりと提示はされてないわけで
その辺がどうにも曖昧でスッキリしない感覚も個人的にはありました
ただ、その分ある種視聴者の想像に委ねる部分が大きく
その描写の仕方は粋だったかな~、と

とはいえ、ここまで来たら純粋に恋愛模様の決着が見たくなってしまったのもまた事実
ここは是非頑張って3期まで辿り着いて欲しいところですね
基本的に安定感があるのはもう把握出来てるので。
今期も最大限に楽しませてもらいました。
ありがとうございました。







総評としては、まず「隣人部」の扱いが夜空のワンマンチームではなく
どんどんみんなの部活として形を変えていっていたのが個人的には痛快で
回を追う楽しみがあって良かったですね
このお話は積み重ねありきの話だと思うのでその意味じゃ連作ならではのジワジワ感があって最高でした
ある種子供の成長を見守っているかのような達成感を味わえつつ(笑
最後には曖昧ではなくはっきりと「僕達は友達」という方向に進化出来たのが収穫だったかな、と

もう一つ、恋愛面でも明確に進み始めたのがこの2期の特徴でした
何度も挿入される星奈とのニヤニヤシーンに満足しつつも
どんどん可愛くなる夜空の姿もまた堪らなかった
んで今期大幅に存在感を増した理科の献身的な描かれ方もまた好きだったし
幸村の事実と本音もまた印象的で更にユニークなキャラに仕上がったかな、と
決着が付かないのは原作の都合上仕方ないとして、
また1期とは違った一面が拝めたのも2期の楽しみの一つでした
友情の結実とは別に恋愛の結実だけは描けなかった本作ですが、ここまでの人気とポテンシャルがあれば
またいつかそこも魅せてくれるのは間違いないと個人的には信じています
それを抜きにしても、
ニヤニヤ描写多目で素直に楽しかったなあ・・・と
最後まで終始ワクワクしながら鑑賞出来た良いアニメでした。
でもここでシリーズ完結しちゃったら物足りないのも事実なので是非3期もよろしく(笑
と、渇望出来るくらいには相応の面白味をたっぷり受け取ることが出来た2期でした。
個人的なベストはやっぱり7話かな。






(アニメ)琴浦さん 第11話「スタンド・バイ・ミー」 感想

2013-03-27 00:22:47 | アニメ













大号泣しました・・・。












あれですね、あまりにも泣きすぎてもう途中から何が何やら分からなくなってしまったレベルでした
涙で目の前が見えねェ・・・。

今から凄く青臭い事書きますけど本当に「好き」って感情は何なんでしょうね?
自然に湧き出るくせに決して通じるものではなく場合によっては泣きたくなるほど苦しめられる
そういう「好き」って感情を持つ事のリスクだったり儚さを感じてしまったんですが
それが無駄だったのか?と言われるとそれもまた違う
森谷さんはその分成長出来たし、
誰かから必要とされる人間になれたのは間違いない
だけど、人間的に成長したと思っても「好き」って気持ちが通じるという訳でもない
だからこそ胸が掻き毟られるほど切なく、見ていて傷跡を残されたような気分になる

しかし今回の話で号泣した要因はただ単純に森谷さんが失恋したから~って理由ではなくて
彼女の潔い姿勢にあります かつては卑怯な手を使ってまで真鍋を手に入れようとしていた彼女が
今や正々堂々本人の前で気持ちを伝えられるようになった
本当に人間的な成長を見せてくれた
事実涙腺が決壊し始めたのは彼女が「好き」って告白したシーンからです
その表情とかこれまでの道のりの映像の演出で彼女の気持ちの全てが流れ込んでくる感覚・・・が圧倒的で
一気にドバドバと堰を切ったように涙が溢れてきたんですけど、
個人的に森谷さんはあくまで脇役だと思ってたから
ここまで彼女の成長だったり本懐のシーンに力を割いてくれるとは予想してなかったんですね
それもあってイレギュラーな告白とその顛末に本気で感情を揺さぶられてしまったのかもしれません

それともう一つ、琴浦さんや百合子部長と比べて自分の中ではそこまで森谷さんの存在は大きくなくて
これまでの感想でもそこまで文字数は割いてなかったと思うんですが
そんなキャラのシーンで号泣してしまったという事
それが凄く不思議で
自分でも何が何だか分からなかったんですけど、でも裏を返せば理屈とかではないんでしょうね
それくらい立派で見事で、胸に棘が突き刺さって残ってしまうような破格の名シーンだったと思います
恋に敗れても、それでも前を向く女性の姿は本当に凛々しく、そして美しいと思えた。
それが何より琴線を大きく揺さぶってくれたのかもしれない。
ここまで終始泣いてしまった回は久々でしたねえ、
というか今まででも早々ないような・・・。


百合子部長は自分だけが犠牲になるつもりだったと思うんだけど
それを室戸くんが許さなかった、何があっても側に居ると宣言してくれた
彼の好きな部分は彼女の憎しみや怒りに対して「忘れろ」とは決して言わない事
そういう憎悪もそうじゃない優しい部分も含めて彼女を肯定する姿勢
それによって百合子部長もまた一つ大人になれたようです
この下りもずっと泣きながら観てましたね・・・。

琴浦さんというアニメはインパクト型であると同時に積み重ね型でもあるなあ、とつくづく思いました
かつては自分が消えれば・・・と考えた琴浦さんが今では消えることを拒んでいる
どころか、同じ境遇の人に手を差し伸べている
真鍋もかつての自分の言葉を思い出し意地を張ってた部分を捨て、森谷さんと部長も言わずもがな
各々のお話に決して消えない傷跡を残しつつ、観続けてきたからこそのカタルシスも十分に用意されている
ここまで来たらもう書いてしまいますがぶっちゃけ完璧に近いアニメですね、これ。
今期は勿論、
ここ数年でも屈指の作品のような気がしてならないですが
それほどまでに心を揺さぶられたのもきっと初期の挫折展開があったからこそなんだろうな、とも感じられました
このアニメは普通の日常アニメと違って禍々しいシーンがいっぱい展開されてましたけど
そういうシーンがなければここまで「成長」で泣ける事もなかった
どいつもこいつも人生転げ落ちてしまった連中ばっかりですけど
だからこそ、そこから這い上がろうとする姿に思いっ切り感情移入出来るのかな・・・と思いました
ここに来て森谷さんが大好きになれたり、室戸くんの覚悟に心打たれたり
琴浦さんの成長に心から清々しい気分になれたり・・・
なんだか色々なピースがカチッとハマってそれが物凄い快感のツボに入ったような凄まじい傑作回でした
少なくとも今回の森谷ひよりの勇姿を私は一生忘れる事はないでしょう。それくらい大きな傷跡だったけれど、
不思議とそこにはスカッとするような後腐れのなさも付随していて。それが何より素敵でしたね。

「琴浦さん」、最高のアニメだと思います。










月野さんもいつの日か救われるといいな・・・
そんな風に素直に思える作品も早々ないですよね。
次週は母親がまたまた再登場、物語の行方に期待しています。
創造でここまで泣かせられるんだから表現って凄いよなあ。




僕は友達が少ないNEXT 第11話「迷えるチキンな俺」 感想

2013-03-22 03:12:24 | アニメ















小鷹が捨てるもの・・・。













隣人部は元々夜空が小鷹の為に(というか、小鷹とまたくっ付く為に)作った部活であり、
それが今や「みんなの」部活になり、また夜空自身も「みんなの」として捉えてる所までは上手く行ってた
でも、結局はこうなっちゃうんだよねえ・・・。

小鷹にとって選ぶ事自体が苦痛というのは、はっきり言えばこの隣人部の関係性を壊したくないから
夜空を裏切りたくないし
星奈も裏切りたくない、
理科も傷付けたくはない・・・という
ある種のモラトリアム的なものだと思うんですけど
あそこでもし星奈と向き合っていたらきっと隣に居る夜空が壊れていた可能性が高い
要するに誰かを傷つける勇気がまだ彼にはない、って話だと思うんですよね。
そして、その気持ちが分かるからこそ胸が痛く
感情を大きく揺さぶられてしまった・・・
私にとってはそういう話でした。なんかもうここ数週のはがないは青春ドラマみたいで新鮮な面白さを感じる(笑

隣人部は読んで字の如く「隣人」としての関係を磨く部であり、決して「恋人部」ではない
彼女を作る為の部活などでは決してないから
多分彼はずっと友達未満の関係性で居る事を望んでるんじゃないか・・・とも思う
愛着があり、みんなで作り上げてきた隣人部が今崩壊の危機に立たされようとしている。
その事実に堪え切れなかったんじゃないかなって感じましたけど
でもいつかはそんな猶予期間から抜けなきゃいけないのも事実
関係を捨ててまで誰かを選ぶか、
それとも誰かを選ばず今の関係を保つのか
ビックリするほど核心に迫る岐路に立たされてて見てるこっちの胃も痛いんですけど(笑
その分めちゃめちゃ面白くて物凄いドライブ感を受けたのもまた本音といえば本音やね
なまじ「友達としての関係」を半分くらい築いてる分
そこから先に進むのも怖いだろうし・・・
相当神経がデリケートなのを感じますけど、でも夜空の怯える表情見てたらその臆病にも納得してしまう
人生の壁にぶち当たっている小鷹がどういう選択や顛末を見せてくれるのか・・・に期待ですね
今週は本当に最初から最後まで友情もドラマも両方魅せ切ってくれたので大満足でした。
来週最終回という事で正直めっちゃ寂しい
もっとこの良い意味でのダラダラやドラマを見守っていたいのが本心ですが
1期の締めが個人的にお気に入りなので、2期の締めも相応にワクワクしています
まあはっきり決着付ける事はないんでしょうけど、
それでも何かしらの結実は是非見せて欲しい。
そう願っています。


それにしても夜空の怯えようは凄かった・・・(笑
性格は完璧に良いとは言えないしすごく不器用なキャラですけど
小鷹に対する気持ちだけは誰よりも強いのもまた事実なんですよね
奪われるかもしれないという恐怖
まるで小猫のような震え方
それをはっきりと見てしまったので、小鷹の「逃げ」にもある程度納得しちゃったかなあ
それぞれの気持ちが強ければ強いほどがんじがらめにならざるをえない
気が付けばラブコメでここまで誰かを選ぶ/選ばないことに苦悩しちゃってる主人公も珍しいと思う
大抵は鈍感で一人の想いでせいいっぱいなのが主流ですからねえ

そんな夜空もまた隣人部の絆を大切にしていたり
廃部を遂行しようとする行為に対して全力で立ち向かったり
小鳩の事をしっかりと庇ってくれたり、
彼女自身の成長もきちんと描かれてるのもまたはがない的に良かったですね
それに対してうれしさを感じた理科や小鳩の姿だったり
星奈も星奈で全力で守ってくれてたり、
もう一人のリーダーとして部活を回してくれたりと
本当に「隣人部」というコミュニティが成熟しつつあるのを感じたんですよね
実際、ただ単に遊んでるだけでもなく部の名前の通り隣人としてのスキルは徐々に磨かれてる訳ですし
そんなぎこちないけど、ぎこちなりに築いてきた一体感が素晴らしい回でもありました
だからこそ「その先」を垣間見せるラストがグッと胸に沁みたんですけどね(笑
お兄ちゃんを奪われたくない小鳩ちゃんの涙・・・
どういう道を選択したとしても、隣人部が隣人部らしくあれるラストを個人的に所望したいですね。
みんなの想いがかんじがらめになってる様に完全に夢中になれた感情移入必至の傑作回でした
そんな中で星奈の無垢で純な可愛さもまた光っていて最高でしたね
やっぱり自分この作品がすごく好きみたいです。
来週も、楽しみ。










前半はキャラの絡みをめいっぱい楽しんで
後半はストーリーのドラマ性をしっかりと楽しめてる感じ
2期もやっぱり面白かったなあ、という印象ですね。
元々デリケートな人間の集まりだけに最後どういう落とし所で幕を引くのか、注目ですね。
絆の強さも隣人部の結束も感じる事が出来て本当に良かった、と思います。





(アニメ)琴浦さん 第10話「だけどあなたはいない」 感想

2013-03-19 00:07:56 | アニメ














「正しい」「正しくない」は二の次。












客観的に見れば正しいのはどう考えても真鍋くんだと思うんです
解決未解決云々ではなく、そこまで意固地になって自らを追い込むのは間違ってる
だけど、人は時として間違っててもその手段を選ばなければ行けない時があるのも事実なんですよね
「正しい」「正しくない」の次元ではなくそれをやらなくちゃ前に進む事が出来ない
その過程に何があったとしても、
それは当人だけが背負うべき罪の負債。
それを理解しつつ共に居る事を選択した室戸くんの心意気も間違ってるけど素敵だった
ここまで「間違ってることをそれでもやらないといけない」という気持ちが伝わって来るアニメは滅多にない
それこそ百合子部長は命がけで母の汚名を晴らす気で今回の事件に挑んだんでしょうね
それに対しての正不正は個人的に放棄するとして、
彼女と室戸くんのどうしようもないような、でも反面非常に強い想いと絆を感じさせる流れに感銘を受けました
やっぱりこのアニメで描かれてる事は現実を思い出させるくらいに人間くささを感じてしまいます。

ただ、その分琴浦さんはその雰囲気に流されてる気もするので
その辺は次回以降の成長描写に期待したいですね
とはいっても
彼女のお陰で部長が気が済むまでやれた事実も残ると思うので一概に注意も出来ないんですけど
ただこれは10話の出来事なので後々色々と今回の行動に対する答えも出てくると思います
真鍋くんと琴浦さんの和解とその先の答え、
間違いを選んでまでも自分の想いを遂行しようとした百合子部長の顛末
凄く良いペースで来てるのでその辺の補完には特に心配の必要もなさそうで楽しみです
百合子部長は本当に不器用で人間くさくて大好きなキャラなので是非救いの一つ二つは欲しいなあ。
室戸くんの存在がある種の救いなのかもしれないしれないですけどね。
相変わらず母親の存在も気になるし、
最終的に琴浦さんが自身の能力をどう捉えるのか・・・に関しても最高に期待してます
痛みを伴うようなヒリヒリするエピソードでしたけど、でもこのアニメは痛いままで終わらないのも分かってるので
次週以降の「回答」に思いを馳せながらまた物語を待ちたいと思います。
とってもシリアスな展開でしたが、
その分百合子部長と室戸くんの物語とその儚さが十二分に楽しめたので個人的には凄く面白かった
今回の色々な出来事を通してまた一つ大人になったみんなの姿を描いてくれれば正に本望
引きもすっごく気になりますが、
そこら辺の締め方もまた注目していたいと思う
スリルと哀愁が交互に襲ってくるようなショッキングかつ沁みる一話でした。


いつもはその場のノリを重視してる(?)真鍋くんも今回の件に関しては本気で怒ってくれた
私自身も正直行動に対して肯定も否定も出来ないしするつもりもありませんが
ただ、どっちの気持ちにも嘘がないのは真実だったと思う
だから、ずっと見守ってた感覚ですね
まさかここまで熱中出来るドラマが展開されることになるとは思ってもみませんでしたけど(笑)。
でも、真鍋のやってることもやっぱり彼ならではの誠意なんだなあ、とは確かに感じました
どっちにも感情移入してしまったグレーな感覚がやはり唯一無二だな・・・と思いつつ
最終的には彼の想いもきちんと伝わり切る事を願っています

ところで、あの女刑事先週の感想で「可愛い」って記述しましたけど
今週見てたらその水面下に潜む「怪しさ」を感じずにはいられませんでした
多分犯人かその関係者かどっちかだとは思いますけど。
色々な意味で気になってきました
今はまず、百合子部長が無事である事を祈りつつ・・・次回予告に映ってなかったよなあ。
どのキャラにも救いとひとまずの答えを用意してくれることも祈りつつ。
手に汗握ってしまった怒涛のシリアス回でした。









それにしても、冒頭の森谷さんへの呼びかけも良かったな・・・確かな友情を感じさせてくれました。