「なんだかんだで一人でも楽しいじゃないか」
うん・・・これがまあ結論と言えば結論なんですよね
極論を言えば誰一人友達がいなくてもきっとそれなりに人生は楽しいし
問題なく生きていけるものだと思っています
それでも、
時折無性に寂しくなったり、
他人と関わるのに物凄い恐怖心を感じたりと
コンプレックスというものは半永久的に付いて回るものだから
結局は達観していても苦しめられる
でも、そんな中でもなんだかんだでポジティブに逞しく生きている彼女の姿を観てると感情移入してしまう
それは遠い昔の記憶を掘り返されているようでもあり、あの日見た誰かのようでもあり・・・。
なんだかちょっと傷跡を抉られるような感覚にも陥りましたが
その感覚含めて私はこの作品がいとおしい
今観終えてそう素直に感じる事が出来ました。やっぱり、もこっちは他人とは思えない。
私の人生を振り返ってみると、正直もこっちみたいな
「この人、大丈夫なんだろうか?」って思ってしまう女子は何人か居たんですよね
まともに他人と喋る事も出来ずなんて言ってるのか聞き取れない
だけど、作業に関しては黙々とこなす、という
空気のような存在
あの子達も内心はこういうはっちゃけた性格だったのかなあ・・・と思うと
なんだか益々無性に泣けてくるというか、凄く身近に感じられるヒロインっていうか
もっと言えば現実ってこんなもんだよねと思う
学校外でクラスメイトに会って、気まずくて話したくなくて
必死に逃げる様はまるでタイムマシンで過去の自分の姿を覗いてるようで
みていていたたまれない気持ちになりました
でも、逆に言えばみていていたたまれないからこそ
感情移入してしまう隙間は確実に存在する
過去にもこっちと似たような経験を沢山負ってたり、似たような景色を沢山見てきた人は
きっと気に入ってもらえる作品なんじゃないかなあって思います
「この人、大丈夫なんだろうか?」って思うような人でも
きっとその人なりに必死で頑張っていきている
もこっちの行動を通じて
ある意味「逞しいなあ」という気持ちを覚えるのは自分だけじゃないはず。
個人的な過去の傷跡を再び抉り出されるような観ていて面白くも悲しい気持ちになるアニメですが
その分本当に大事に思えるような作風とキャラクターでもある
この先のもこっちの生き様と奮闘、
楽しみに拝ませてもらおうと思います。
と、ここまで書くとアニメ観て衝撃を受けてる人みたいですけど
原作は1巻から欠かさずレビューを書いています
なんで、正直楽しみというよりも「失敗してたらどうしよう・・・」って不安のが勝ってて(笑
多分原作に思い入れがあると必然的にそうなっちゃうんだとは思いますが
うん、個人的には及第点かなと
少なくとも不満点はないですね
もこっちはもっとかすれたような声だと思ってたけど、まあこれはこれで悪くはないし
原作をほとんどいじらずにそのまんま流してるのもこの作品にはベストな形だと思います
ネット検索の所はちょっと盛られてたと思うんですけど
そういうアニメならではの過剰演出もまあなんだかんだ楽しかったですね
でも一番良かったのは最後のオチ、原作だとそこまでハートフルでもないんですけど
アニメで観ると「あれ、ハートフルか?」って思えたのは正直アニメ版の一つの収穫だと感じました
こういうのがあるから大好きな原作のアニメを観るのも悪くないなあ、って思いますね
原作がCD音源だとしたら
アニメはライブ音源に近いものがあると思いました
同じ曲でも感触が違うっていう。それと同じ感覚を味わえましたね。
それにしても改めてもこっちは素晴らしいキャラクターだな~と思いました
何がそこまで可愛く感じるかって言えばキャラにペーソスが宿っている部分
過剰に人間くさくて
感じてるコンプレックスもまたリアル
だからこそ、浮世離れしたヒロインと比べて身近に感じられて応援したくなる
見守りたくなる、自分と彼女を重ねてしまう確かな同調性がある。
それによって他の誰よりも感情移入が出来るから
おのずと大切なヒロインになる
きれいじゃなくピュアでもない、能天気な性格とは間逆を行く生々しい感情の持ち主ですけど
でも俺らも大体似たようなもんだと思ってますから(笑)。だから、もこっちのようなヒロインが大好き。
他の原作ファンの反応は知りませんが
取り合えずいち原作ファンとして本当にこの作品が好きなんだなって思えるような
磐石の滑り出しの一話だったように思います。このまま、変に色を付けずにそのまんまでやり通して欲しい。
その過程でまた原作と違ったテイストを産む事が出来ればもっと愛せるアニメになると思います
今週のオチみたいなのね。
個人的にはきーちゃんの話が原作でめっちゃ好きなので
そこまでは絶対にアニメ化してやってほしいですね
他にもまだまだ胸が痛くなるようなエピソードが沢山待っていますが
そういう無様で脆弱で格好悪い部分も含めて人間
これが現実、
でも、そんな中でも健気に不敵に生きている彼女はやっぱりいじらしく可愛いのだ。
原作の世界観をしっかり再現してくれた手腕にまずは感謝を言いたいです。
大好きな原作が、良い感じにアニメ化される
そういう原始的な喜びを最大限に味わえた初回でした。まずは、賛辞しておきます。
テーマソングがキャピキャピしたのだったら嫌だな~って思ってたので
OPもEDもそこまでキャピキャピ感がなかったのもプラスでしたね
このアニメにキャピキャピは必要ない
必要なのは哀愁だけです。
その哀愁が同じような青春を送ってきた人にとっては一種の処方箋になり得る
個人的にはそういう作品だと思っています。原作も最高に面白いので気になったらマストバイです!
それにしてもファーストフード店のエピソードはやっぱり最高だな~!(笑
あそこまで悲しみを感じるエピソードは早々ないですよ。
最後にはちょっとだけ報われますけど、
あれで相当神経磨り減っただろうな。自業自得なんだけど、でも自業自得だと面を向かっては言えない
そういう絶妙なシチュ作りはやっぱり上手いもんだなと原作の出来の良さを再確認。
だけど、弟と会う時のショック感はアニメのが強調されてたりして
二重に楽しめるのが良いな、って思いました。
演出が原作の良さを殺してない距離感も印象に残りましたね。
毎週月曜日深夜が楽しみです!!