歌手の宇多田ヒカルの母親の歌手・藤圭子が先週自殺した。
精神病だったらしい。
精神科医の和田秀樹さんは「統合失調感情障害」が疑われると分析していた。
これに触れ、またこのブログの過去の記事を読み返しているうちに、「自我と脳」の関係をまた深く考察したくなった。
自我と脳の関係を神経哲学の立場から考察したいのである。
私がたてた神経哲学は認知神経哲学と臨床神経哲学の二部門から成り立っている。
この両側面から自我と脳の関係を徹底的に論じたいのである。
その際、「脳と精神の<間>としての自我」という観点が基幹となる予定である。
自我と脳の関係は脳科学と心理学と哲学の共通テーマであり、心脳問題の核心に当たる。
かつてジェームズがこの問題に取り組み、ポパーとエックルスが大々的に論じた。
非常にポピュラーな問題であると同時に最も難解で深遠なこの問題にどう取り組むか。
答えは出るのか。
否、そんなことはどうでもいい。
死ぬほど興味のあるこの問題と徹底的に格闘したら、ノーベル賞も夢ではなかろう。
否否、とにかく面白いからのめりこむのだ。