今日、萌書房経由である人から献本を頂いた。
ある人は元大阪女子短期大学の学長の三好正満先生である。
三好先生は今年の8月に『末期がんとともに生きる爺から孫たちへの最後の手紙 宇宙の果てから心の奥底まで』(文芸社)という本を上梓した。
それを私に献本してくれたのである。
さっそく、ざっと目を通してみたが、その中の次の文章が目を引いた。
「私が関心を持った哲学者として、ソクラテス、アリストテレス、カント、ヘーゲル、ベルクソン、ニーチェ、河村次郎を挙げることができる。独学だが、死に際になって私が今学んでいる哲学は、面白くてしょうがない。ただ、哲学は、ことさらに難しそうな話が多いのには閉口するね。哲学者は、もっと、わかりやすく話してもらいたいものだ。とくに、西田哲学がそうだと私は思う」(p.114以下)。
私自身、単なる哲学研究者を超えて真の「哲学者」になろうと努力してきた。
その目標は遠くアリストテレス、カント、ハイデガー、ホワイトヘッドであり、近くでは西田幾多郎、廣松渉であった。
現代英米の心の哲学者たちも並びたい目標である。
それゆえ三好先生の発言には大変勇気づけられる。
やはり夢ではなかったんだ。
少なくても西田や廣松は抜くか並ぼうと思っていたが、まさか世界最高峰のアリストテレス、カント、ヘーゲルに並ぼうとは。
しかし、まだやり足りてない。
後5冊は書かなきゃならない。
これまで9冊書いてるから、死ぬまでに全部で14から20冊にしたい。
しかも私は非常勤の身分でこれをやり遂げたし、これからもやろうとしているのだ。
この点はアリストテレス、スピノザ、フォイエルバッハ、パースなどの境遇と似ている。
私の哲学的営みは常に科学と対話しつつなされてきた。
その点に農学博士の三好先生は興味をもってくれたのである。
詳しいことはまた後で書くことにする。
三好先生にも返事を書かなきゃ。
忙しいけど。