心と神経の哲学/あるいは/脳と精神の哲学

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新著『意識・生命・時空 ― 存在の根源に迫る究極の哲学』を出版しました

2024-08-04 22:26:46 | 自著紹介

今日、アマゾンの電子書籍Kindleとして新著『意識・生命・時空 ― 存在の根源に迫る究極の哲学』を出版しました。

 

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本書『意識・生命・時空 ― 存在の根源に迫る究極の哲学』は私の長年の思索の集大成であり、新たな存在論の可能性を探った意欲作である。解明目標は「存在の根源」なのだが、最初はそれを直接主題とすることなく、その周縁契機たる意識と生命と時空について深く考察し、それらを渦動的に統合して「存在の根源」を炙り出すという戦略を取った。また、「場」の概念を重視し、根源的存在概念を「自己組織化する<場>」として顕わにした。このことは既に2016年に上梓した『存在と時空』でその原型が述べられているが、今回は意識と生命と時空という三契機と深く絡ませつつ論じたのである。それゆえ、この本には2012年に上梓した『創発する意識の自然学』における思索がふんだんに取り込まれている。そして、この本において新たにスポットを当てたのは人類滅亡の可能性とそれに対する哲学と存在論の意義である。もっと詳しく言えば、生態学ないしトランスパーソナル・エコロジーと存在の根源への問いの関係である。他、精神医学と実存哲学の関係や脳科学と心の哲学の関係も思考の補助線として、付随的に論じられている。総じて、この本は質・量ともに充実した力作だと言える。

大まかな目次は次の通りである。

 

第1章 存在論の再構築

第2章 存在論と生命哲学

第3章 存在論と意識哲学

第4章 存在論と時空論

第5章 人間的実存の意味への問いと科学 ― それは相容れないものなのか

第6章 脳科学と意識科学と哲学的時空論

第7章 意識・生命・時空

第8章 人類の未来と存在論の意義

 

自然の大生命の躍動的前進、つまり生命の大河の中の一滴である我々は、自己を有機的自然に向けて拡散することによって存在の根源へとたどり着くのである。本書には私が長年主張してきた「君自身にではなく自然に還れ」というテーゼが随所に織り込まれている。

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