心と神経の哲学/あるいは/脳と精神の哲学

心の哲学と美学、その他なんでもあり

風邪について勉強し始めた

2014-12-30 00:18:42 | 日記

冬に風邪を引く人は多い。

私はあまり風邪を引かないほうだが、過去に引いた風邪の大半は冬のものであった。

前にある人と話していたとき、風邪と寒さの因果関係が問題になった。

風邪と寒さ、ないし身体の冷えは関係しているのだろうか。

世間的常識として寒さと風邪は密接に関係しており、多くの人が寒いから風邪を引く、あるいは引きやすくなると思っている。

私も経験値ないし体感として風邪と寒さに因果関係を感じてきた。

しかし、風邪と寒さは関係がなく、ウイルスに対する抵抗力の低下が問題だ、という見解が有力視されていたりする。

私もそれは知っていたが、寒さと全く関係がないとはどうしても思えない。

もちろん、寒いと、あるいは身体が冷えると抵抗力(免疫力)が低下して風邪を引きやすくなる、と言えばそれまでだが、「寒さとは直接関係ない」という見解も無視できない。

さっき、ネットでいくつかの記事を読んでみたが、一直線の因果関係はないが、無視できない関係がある、と見たほうがよさそうだ。

そこで、アマゾンで風邪に関する啓蒙書をいくつか拾い出し、お気に入りに登録しておいた。

どれもマーケットプレイスで1円になっている古書である。

そのうち2、3冊買って、読んでみようと思う。

ネットである人が「風邪ウイルスは本人の腸内から自然発生する」と言っていたが、この極端な意見も検証の価値ありと思った。

感染するんではなくて体内から自然発生するのか、どうか。

とにかく、私は風邪を引きにくいし、引かないようにいつも気を付けているが、医学好きの身としては、基本的な病理とメカニズムをおさえておかないと気が済まないのである。

ちなみに、ここ数年で引いた風邪はなぜか夏風邪であった。

それには疲労、ストレス、そして何よりもビールを呑んだ後、エアコンが効いた部屋の床に寝たことが関与していたのだ。

夏風邪は長引き、二週間ほどビールを呑むのをやめざるをえなかった記憶がある。

夏風邪。

ここにヒントがありそうだ。

それともう一つ。

私は一度だけインフルエンザに罹ったことがある。

それは1999年の1月の下旬であった。

その引き金はストレスからワインのボトルを一晩で空けたことだった。

次の日から頭痛と発熱が現れ、喉がガラガラとなり鼻水たらたらとなり、日に日に症状は悪化し、ついに体温が39℃を超えたのだ。

体温計の値にひびった私はうどんを食べて厚着をして毛布と布団を重ねて汗だくなって10時間ぐらい熟睡した。

そして、朝体温を測ったら37.7℃まで下がっていた。

38℃以上のままだったら病院に行こうと思っていたので、行くのをやめて、その日は安静にしていたら、夕方には37℃まで下がっていた。

その後の回復は早く、二日後には完全に元に戻っていた。

この経験も印象深い。

ウイルスと腸内の状態と寒さ、そしてストレスと疲労と免疫力低下。

これらの関係を整理せなあかんな。

 


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カピバラ@ゆず湯

2014-12-23 00:43:35 | 日記

昨日は快晴で気温も比較的高かった。

先週が真冬並みに寒かったので、ほっとした。

で、思い出したのだが、実は昨日は冬至だったのだ。

冬至といえばゆず湯である。

NHKでおもしろい映像を放映していた。

なんと、カピバラがゆず湯に入浴しているのである。

気持ちよさそうに湯に浸かっているカピバラ。

微笑ましくて、癒されますね。

 


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慶應大学における学部の階層

2014-12-22 07:49:21 | 受験・学歴

前に紹介した『徹底比較 東京六大学のヒミツ』の中で慶應義塾大学の学部間のヒエラルキーは次のように規定されている。

 

1位 医学部

2位 法学部

3位 経済学部

4位 理工学部

5位 商学部

6位 薬学部

7位 文学部

8位 総合政策学部

9位 環境情報学部

10位 看護医療学部

 

まず、医学部が1位なのは分かるし、全面的に賛同する。

しかし、2位が法で3位が経済なのはおかしい。

明らかに逆だろ。

経済は昔から慶應の看板であり、かつて日本の私立大学の四天王を指して「三田の理財、早稲田の政治、駿河台の法学、白山の哲学」と謳われた。

「理財」とは今でいう「経済学」のことであり、「経済学部」こそ慶應の真骨頂・中核だったのである。

ちなみに、「駿河台の法学」とは中央大学法学部のことであり、「白山の哲学」とは東洋大学(私立哲学館)の哲学科のことである。

それはいいとして、慶應において、いくら経済学部が看板だったとしても、やはり偏差値と社会的地位と富の観点からすると「医学部」が1位となるのもやむを得ない。

まぁ、妥当だろう。

てゆうか、「慶應医学部」は東大医学部などのもろもろの高偏差値ブランド学部を抑えて、日本一のブランド力を誇っている、と言える(最近少しその威光が減弱しているが)。

また、法学部が経済を抑えて2位にランクされているのは、慶應における10-15年来の傾向であり、完全に否定はできない。

もともと、一般に大学においては法学部>経済学部>>>文学部なので、慶應においてもその傾向が反映されたのである。

しかし、歴史と実績は経済の方が圧倒している。

法学部は明らかに新興勢力なのである。

今年、司法試験合格者数がついに日本一になった慶應の法科大学院を上に抱える法学部だが、かつては「あ法学部」と呼ばれる内部出身の遊び人の巣窟であった。

慶應大学法学部の特に政治学科は石原裕次郎や高橋由伸など(その他数知れず)の芸能人やスポーツ選手の収容所だったのである。

しかし、20年前ぐらいから偏差値が高騰し、経済学部はもとより、私立文系の頂点と言われた早稲田の政経学部すら抜いて、ついに私立文系のトップになったのである。

とはいえ、その成り上がり性とハリボテ感は拭えない。

慶應のツートップはやはり経済と医である。

次に4位の理工学部であるが、これも随分と成り上がったものである。

かつて、ここは慶應の外部であり、藤原工業大学であった。

そして、慶應大学工学部になってからも、お荷物的存在であり、私立理工系の頂点たる早稲田理工に大差をつけられていた。

ところが、理工学部になってからブランド性を獲得し、あれよあれよと早稲田理工を抑えて私立理工系の偏差値上のトップになった。

しかし、歴史と実績と内実では早稲田には到底及ばない。

これが4位なのは、最近の文系の凋落を象徴している。

次に5位の商学部。

まぁ、この位置で妥当だろう。

経済に行けない人の収容所という感じだが、ずっと公認会計士合格者数日本一である。

なんか三越や伊勢丹や東急にいっぱい就職してそうなイメージ。

次に6位の薬学部だが、これは・・・・と思ってしまう。

これはもともと慶應ではなくて、共立薬科大であり、それを慶應が買収したのだ。

まぁ、薬学部は就職抜群の「実学」だし、天下の慶應医学部との連携もあるから、この位置でいいし、今後もっとランクが上がるかもしれない。

へたしたら2位か3位になるんじゃないの。

次に7位の文学部だが、「ここまで落ちたか」という感じは拭えない。

まぁ、文学部は就職最悪の虚学の梁山泊だから、仕方ないか。

慶應文と早稲田文では迷うね。

作家の輩出数、特に芥川・直木賞では早稲田が日本一だけど、分野によっては慶應のがよさそう。

8-10位は湘南(SFC)なので、「慶應ではない」感が半端ではなく、この位置が妥当であろう。

そもそも、付属高校から進学する場合、成績順に上記の順位の学部に振り分けられるみたいだし。

とにかく、慶應医学部はとうてい「私立大学のトップ」のイメージで捉えうるものではなく、東大・京大のトップと並ぶ日本一クラスのブランド学部である。

 

東大と同様に件のランクは全面的に信用できるものではないが、一応の目安とはなる。

受験生は参考にしてほしい。

 

 

 

コメント (1)
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東大における学部の階層

2014-12-21 08:21:21 | 受験・学歴

前の記事で紹介した『ヒミツの東京六大学』では各大学の学部間のヒエラルキーを論じてる。

その中で東京大学における学部間のヒエラルキーは次のように規定されている。

 

1位 法学部

2位 医学部

3位 経済学部

4位 薬学部

5位 理学部

6位 工学部

7位 文学部

8位 農学部

9位 教養学部

10位 教育学部

 

これが東京大学における学部間のカーストである。

偏差値的ないし入試難易度的には1位が医学部なのは誰もが知っている。

しかし、実際に東京大学内で一番威張れるのは法学部なのである。

これは、東大がもともと官僚養成に力を入れていたことの名残である。

法学部は中央官僚や法曹関係や政治家になるものが多く、大学教授や大企業の幹部になるものもきわめて多い。

まさに就職の王様である。

また、法学部に進む文科Ⅰ類は文科系では日本一の偏差値・難易度を誇り、理系を含めても東大内で理科Ⅲ類(医学部進学過程)に次いでいる。

ということで、理Ⅲ(医学部)を凌いで文Ⅰ(法学部)が学部間階層の頂点に立っているのである。

その他を見ると、理学部と工学部が経済学部と薬学部より下なのは驚きである。

7位以下がこうなのは納得するが、理と工ってこんなに低く見られる大学なのか、と思ってしまう。

これは京大や東北大と対照的な傾向である。

京大や東北大や名大では理学部が大学の頂点に立っている。

もともと旧帝大は理、工、医を中心とした理系大学であった。

法学部に関しては、旧帝では東大がダントツで、他は看板じゃないけどさすが旧帝って程度で、むしろ中央法とか早稲田法(政経も)などの私立が看板化していた。

理や工よりも法や経済が優位に立ち、医よりも法が看板だというところに東大の伝統的権威主義、官僚志向が表れているように思われる。

ちなみに、問題の多い(株)東京電力も会長・社長は初期以外、ほとんど東大の法と経済出身の人である(その他、慶應経済、京大経済とか)。

京大では理と文が看板で、(株)関西電力のトップは京大工出身が就くことが多いんだけどね。

もともと学問の中で最も頭を使うのは、数学と物理学と哲学であって、平均IQも高い。

それに対して医学や法学は就職偏差値から転じて入試の偏差値が激高なのであって、本当に難しい問題を考えるための地頭はあまりよくないんだよね。

その意味で、東大の中で隠れた天才ないし京大的天才がいるのは教養学部かもしれない。

まぁ、件の本の記事を鵜呑みにする必要はないし、このヒエラルキーは一つの指標にすぎないけど。

受験生(大学院や編入も含めて)にとっては参考程度にはなるであろう。

 


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蜜入りリンゴ

2014-12-16 00:23:29 | 日記

この時期リンゴがうまい。

毎年11月~3月までよくリンゴを食べる。

リンゴは非常に身体に良く、ドイツ人は毎日食べるらしい。

市販のリンゴで最もポピュラーなのは「ふじ」であろう。

安くて旨い。

特に蜜入りのやつは旨い。

これはかなり蜜が多い。

期待通り、とても旨かった。

もともと「蜜入り」ということで6個袋のものを買ったのだが、これが一番蜜が多かった。

中には少ししか蜜がないものもあったし。

とにかくリンゴは健康増進の効果絶大なのだ。


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東京帝国大学初代総長 渡辺洪基

2014-12-15 16:09:34 | 社会・政治

前の記事に書いた通り、東大(当時の名称は帝国大学)の初代総長は慶應義塾出身だった。

渡辺洪基という人である。

渡辺洪基は1848年越前府中善光通り(現在の福井県越前市)に生まれ、1901年に満53歳で死去した。

渡辺は1864年、18歳で江戸に出て福澤諭吉に師事し、慶應義塾を卒業した。

彼はその後順調に出世し、1885年東京府知事に着任し、翌年39歳で帝国大学(現在の東大)の初代総長となった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E6%B4%AA%E5%9F%BA

東大の初代総長が慶應から来たなんて信じられない人も多いと思う。

とにかく知らなかったし、超意外だったと思う。

実は慶應義塾の方が東大(帝大)より先に出来ており、西洋の学問を逸早く輸入していたのである。

立花隆は『天皇と東大』(文春文庫)の第Ⅰ巻で「慶応は東大より偉かった」と主張しているが、まさにその通り。

帝大の開学当時の教授はドイツなど欧州からと慶應義塾から来たのである。

この時点では慶應は東大を凌いでいた。

しかし、その後、国策通りに東大をはじめとする帝国大学系が優位に立ち、日本人は国立大信仰に傾いて行った。

これは軽薄な思潮である。

もう少し歴史を知り、欧米における私立大学優位を参考にして、日本の私立大学をもっと助成すべきであると思われる。

そのためには私立流の安易なAO入試(アホでもOK入試)をやめた方がよい。


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カワサキ650RSの古典美

2014-12-03 21:24:10 | バイク ・ 自動車

カワサキ650RSは川崎重工業(株)が1973年に発売したビッグバイク。

通称W3。

4サイクルOHV直列2気筒650ccで、その古典的スタイルとバーチカルツインのエンジンはトライアンフ、BSAなどの英国バイクを想わせる。

非常に地味な外観だが、それが純バイクの味を醸し出し、飽きが来ない。

シンプルさの中に典雅さが潜んでいるのだ。

伝統性と格調の高さを感じさせる。

 

このように地味ながら非常に味がある外観で、現在でも中古車がマニアの間で絶大な人気を誇っている。

そして、その人気の秘密は世界のバイク史上最高と言われる排気音の音質にある。

次の動画はそれを余すところなく伝えている。

 

https://www.youtube.com/watch?v=rNuIkU7T2gg

 

この排気音は大排気量のバーチカルツイン特有のものだが、OHVエンジンなのでより音質が純なものとなっている。

なお、カワサキはマフラーに工夫を凝らしてまで、人間が感じる最高の排気音にしたらしい。

 


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遅い晩秋

2014-12-03 20:04:03 | 日記

今日は12月3日。

晩秋というにはもう遅い。

とっくに初冬である。

しかし気温は15℃。

銀杏もまだ黄葉しきらず、少し緑色を残している。

去年は11月の下旬から寒かったが、今年は暖かかった。

12月に入っても比較的暖かく、初冬というよりはまだ晩秋の気配である。


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代々木ゼミナールの凋落

2014-12-03 10:54:55 | 受験・学歴

三大予備校の一つ代々木ゼミナールが全国の校舎の7割を閉鎖することになった。

三大予備校とは駿台、河合塾とここである。

私は青森から大学入学のために東京に出てきたとき渋谷区代々木に住んだ。

山手線の代々木駅が徒歩5分のアパートであり、途中に代々木ゼミナールの本部あった。

すでにその時点で代ゼミと関係がある。

ただし私自身は予備校に通ったことはなく、実質現役で大学に入学した。

しかし、二十数年後に再び代ゼミと関わることになった。

私の著書『心・生命・自然』が代ゼミの東大・京大トップレベル模擬試験と早大プレの国語の問題に出典引用されたのである。

最初、代ゼミの人から大学の講師控室に出典引用の許可を訊く電話があり、即座に許可した。

それが2010年の6月のことである。

そのときは東大・京大トップレベル模擬試験のためのものであったが、二年後の2012年の5月にも依頼があった。

今度は前に伝えておいた携帯電話に依頼が来た。

早大プレの国語の問題の一部である。

というふうに私と代ゼミは少なからざる関係がある。

その代ゼミが規模大幅縮小である。

私が住んでいる埼玉県の上尾市に近い大宮にも代ゼミの立派なビルがあるが、そこも閉鎖が決まっている。

前に大宮に住んでいたし、今でも頻繁に行くのでショックは大きい。

ところが、大宮では駿台と河合塾はそのまま存続で、駿台にいたっては7階だての立派な新校舎を増築する。

この差はどこで出たのだろうか。

最初、代ゼミから依頼の電話があったとき、私はその四ヶ月前に都立日比谷高校の入試で国語に出典引用された『情報の形而上学』のことかな、と思って尋ねたら、

代ゼミの人が「私たちは大学入試専門で、中高には関わっていません」と言っていたのが記憶に残っている。

これだ!!

大学入試の浪人対策に特化したから、失敗したのだ。

偏差値序列へのこだわりが弱まり、現役志向が高まった昨今の受験生に対応できなくなったのだ。

早稲田より、入りやすい明治の方が人気がある昨今なのである。

予備校も中高生や現役生にもっと焦点を当てなければならなくなってきている。

また、偏差値序列を気にして浪人するよりも、現役で特徴ある大学学部を目指す傾向が優勢となっている。

家庭の経済事情も現役志向を後押ししている。

そもそも平均以下の大学では現役入学がかつてよりもはるかに簡単になっているし。

これを顧慮して経営企画を再編できなかった代ゼミが駿台や河合塾に完敗したのだ。

倒産しないことを祈るよ。


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