冬に風邪を引く人は多い。
私はあまり風邪を引かないほうだが、過去に引いた風邪の大半は冬のものであった。
前にある人と話していたとき、風邪と寒さの因果関係が問題になった。
風邪と寒さ、ないし身体の冷えは関係しているのだろうか。
世間的常識として寒さと風邪は密接に関係しており、多くの人が寒いから風邪を引く、あるいは引きやすくなると思っている。
私も経験値ないし体感として風邪と寒さに因果関係を感じてきた。
しかし、風邪と寒さは関係がなく、ウイルスに対する抵抗力の低下が問題だ、という見解が有力視されていたりする。
私もそれは知っていたが、寒さと全く関係がないとはどうしても思えない。
もちろん、寒いと、あるいは身体が冷えると抵抗力(免疫力)が低下して風邪を引きやすくなる、と言えばそれまでだが、「寒さとは直接関係ない」という見解も無視できない。
さっき、ネットでいくつかの記事を読んでみたが、一直線の因果関係はないが、無視できない関係がある、と見たほうがよさそうだ。
そこで、アマゾンで風邪に関する啓蒙書をいくつか拾い出し、お気に入りに登録しておいた。
どれもマーケットプレイスで1円になっている古書である。
そのうち2、3冊買って、読んでみようと思う。
ネットである人が「風邪ウイルスは本人の腸内から自然発生する」と言っていたが、この極端な意見も検証の価値ありと思った。
感染するんではなくて体内から自然発生するのか、どうか。
とにかく、私は風邪を引きにくいし、引かないようにいつも気を付けているが、医学好きの身としては、基本的な病理とメカニズムをおさえておかないと気が済まないのである。
ちなみに、ここ数年で引いた風邪はなぜか夏風邪であった。
それには疲労、ストレス、そして何よりもビールを呑んだ後、エアコンが効いた部屋の床に寝たことが関与していたのだ。
夏風邪は長引き、二週間ほどビールを呑むのをやめざるをえなかった記憶がある。
夏風邪。
ここにヒントがありそうだ。
それともう一つ。
私は一度だけインフルエンザに罹ったことがある。
それは1999年の1月の下旬であった。
その引き金はストレスからワインのボトルを一晩で空けたことだった。
次の日から頭痛と発熱が現れ、喉がガラガラとなり鼻水たらたらとなり、日に日に症状は悪化し、ついに体温が39℃を超えたのだ。
体温計の値にひびった私はうどんを食べて厚着をして毛布と布団を重ねて汗だくなって10時間ぐらい熟睡した。
そして、朝体温を測ったら37.7℃まで下がっていた。
38℃以上のままだったら病院に行こうと思っていたので、行くのをやめて、その日は安静にしていたら、夕方には37℃まで下がっていた。
その後の回復は早く、二日後には完全に元に戻っていた。
この経験も印象深い。
ウイルスと腸内の状態と寒さ、そしてストレスと疲労と免疫力低下。
これらの関係を整理せなあかんな。