今回で哲学A1の文章講義は終わりとする。
前回までに第8章まで、ほぼ全部解説し、残りは第9章だけである。
しかし、期末試験も終わったし、もともと第9章はこの本の総括、ようするにまとめと展望なので、各自で読めば分かるであろう。
ただ、「2 人類の未来における危機的状況」はよく読んでほしい。
そもそも、未来と言わなくても、現在がとんでもない危機的状況である。
まさかこんなことになるなんて、二年前には想像もしなかった。
これからどうなるやら。
私はこうした感染症だけではなくて、これからやってくる経済恐慌と自然災害に危機感をもっている。
百年前のスペイン風邪のパンデミックの後で世界的大恐慌が起こった。
大恐慌とは経済の著しい衰退であり、大量の倒産、失業、貧困、自殺を生み出す。
そして、前の世代の就職氷河期の再来である。
大学生を中心とした若者にはまだ楽天観が蔓延している。
君たちの脳は楽天観ウイルスに感染し、それが全世界の大学生、若者に蔓延しているのだ。
その後に待っているのは、地獄の日々であるのも知らないで。
とにかく、去年から君たちは本来の若者の楽しみを八割近くを失った。
しかもまだ続く。
28日の東京都の感染者数はついに3000人を超えた。
29日は3865人。
八月下旬には10000人近くになり、へたすると東京都ロックダウンになるかもしれない。
これではオンライン授業ばかりだと嘆いてもいられない。
それどころではなくなるのである。
むしろ、オンライン授業で済ませていたことに感謝すべきである。
それをしていなかったら、今頃は既にアメリカやイギリスやインド並みだったかもしれないのだ。
これからも楽天観は禁物である。
しかし、今問題となってるのは、いくら言っても楽天観は消せない、ということである。
まぁ、菅や小池が利権のために大人の事情でああいうことをやっているのだから、誰も聞かなくて当然だが。
ただ、この授業を取った者は、率先して楽天観に警告を発してほしい。
少なくても危機意識は保持していてしほい。
都庁で小池と談笑するバッハに対して「お前は嘘つきだ」と英語で叫んだ男がいて、逮捕されだが、今後の成り行きを考えると、
逮捕されるべきなのはオリンピックによって金銭的、政治的というより議員報酬的利権を確保しようとする連中である。
飲食店の店主には自殺する人が増えている。
その他の業種でもそうである。
被災地復興が目的ではなくて、自分たちの利権が第一だったからである。
政治家は信用できない。
汚い大人になるな。
何も真面目腐った人間になる必要はない。
それよりも、自分が利権に組み込まれるという幸運をつかむと、誰しもそうなりやすいのだ、ということに気づくことが肝要である。
トランスパーソナル・エコロジーの哲学を少しだけでも身に着けてほしい。
ではまた、後期の授業で会いましょう。
安心安全のオンラインだが。
また会いたいにゃ。
僕からもよろしくにゃ。