心と神経の哲学/あるいは/脳と精神の哲学

心の哲学と美学、その他なんでもあり

新著『不死鳥よ、君自身にではなく自然に還れ』を出版しました。

2024-10-31 21:12:36 | 自著紹介

AmazonからKindle版として新著『不死鳥よ、君自身にではなく自然に還れ』を出版しました。

Amazonのリンク↓

Amazon.co.jp: 不死鳥よ、君自身にではなく自然に還れ eBook : 河村次郎: Kindleストア

 

内容紹介文は以下の通り。

書は2022年にAmazon Kindke版として出版された『人生論的短編小説集』の中の同名の一作品を10倍以上の長さに増幅した長編小説である。内容の骨格と二人の主人公は変わらないが、登場人物を加え、内容を増幅させ、登場人物間の思想的、心理的葛藤を詳しく描いた秀作である。つまり、大幅に増幅、改訂されているというわけである。

主題は不老不死と死後の魂の復活の完全否定であり、その親玉でありアイドルである「不死鳥」に向って「君自身にではなく自然に還れ」と言い諭すことである。もういい加減生き返るのはやめて、自然に還りなさい、土に還りなさい、と説得するのである。

著者は長年の間、この「君自身にではなく自然に還れ」というテーゼを軸に意識哲学と生命哲学と自然哲学の融合を試みてきた。その際、「生命の大いなる連鎖」と「自然の大生命の躍動的前進」ということを強調した。それはほとんど哲学的論述という形でなされてきたが、短編小説を書くようになってからは、短い物語の中でこの思想を文学的に表現し、その真理性を暗示してきた。前述のこのタイトルの短編小説は一回目のその試みであり、今回の作品はその長編化である。そこでは、短編小説には盛り込めなかった登場人物間の議論の是々非々の反復と最終的結論への到着の経路がきめ細かく描かれている。

二人の主人公とは、宗教好きで永遠の生命の象徴たる不死鳥をこよなく愛する豊田、そして哲学者で不老不死と霊魂の不滅を完全否定する自然的合理主義者、西村である。この二人は三度の絶交を乗り越えて最終的和解に至るのである。そこでは豊田の両脚切断からの奇跡的に復活し、時代の寵児となる過程がまず描かれる。彼はその快挙に酔いしれるが、その後なんと脊髄腫瘍を発症し、一気に末期に至る、という苦難が待っていた。これが物語の軸となる。しかし、何といっても、豊田との対話における西村の発言内容が圧巻である。それこそこの作品の真骨頂をなすものであり、不老不死と死後の世界における魂の復活を完全否定し、永遠の生命の象徴たる不死鳥に対して、「君、教育上よくないから、もう生き返るのはよしなさい。自然に還りなさい」と言い諭すことを趣旨とするものである。

どういう結末に至るかは、読んでからのお楽しみということで。

とにかく、本作品は著者渾身の哲学の小説化の試みとなっている。不老不死に憧れる者、それを馬鹿にする者、どちらにとってもこの小説は非常に興味深い内容のものとなっている。間違いなく。


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メルカリでニューバランスの並行輸入品を買ったら正規品が来た

2024-10-12 15:38:46 | 日記

今月の1日、つまり12日前に注文したニューバランスのスニーカーがようやく到着した。

買ったのはメルカリの悪名高いメルカリShopで、並行輸入品。

正規品は定価が40000円近くするニューバランスの傑作で大人気のMR993である。

それがなんと新品で9000円。

並行輸入品で激安なのはだいたい偽物である。

特にフリマサイトの並行輸入品はとんでもない安物の偽物が届く。

本来はmade in USAと裏タグに書いてあるはずが、made in Chinaとなったりしている。

そして、見た目からして明らかに安っぽい偽物とわかるものが多いし、元箱もなく、梱包も雑なことが多い。

しかし、今回来たものは、厳密に鑑定してもらわないと分からないが、ほぼ本物、正規品だ。

というか、本物か偽物かどっちでもいいほど質が高く、履いてみた瞬間、高級ニューバランスの履き心地を感じた。

その箱と実物とタグを見せよう。

これはぼ正規品だろう。

中国経由で送られてきた様子がうかがわれるが、たまには本物もまじってるということだろうか。

とするなら、超ラッキーだ!!

とにかく40000円もするものが、たったの9000円(税込み、送料込み)なのだから。

 

しかし、箱の文字をよく見ると、newbalance,comがnewbaI(iの大文字)ance.comになってたりする。

そんなこと、この品質で新品で9000円なら、気にならない。

 

と思ったが、ネットで調べるともやはり偽物っぽい。

しかし、これほど精巧にできた偽物なら、9000円だし、儲けものだろう。

なにせ、他に正規品のニューバランス13足ももっているし、CM996だってM996から見ればフェイクだからね。

 


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次の著書『不死鳥よ、君自身にではなく自然に還れ』の原稿を書き始めた

2024-09-17 16:41:10 | 日記

予告しておいた長編小説『不死鳥よ、君自身にではなく自然に還れ』の原稿を今日、書き始めた。

暑さが抜けたら書き始めようと思っていたが、ついに業を煮やして今朝から書き始めた。

筆は走る、走る。

長編と言ってもそれほど長くないし、先行するモデルもあるので、今年中には書きあがると思う。

一昨年出版した『人生哲学的短編小説集』に同名の短編作品があるよ。

 

               期待してるにゃ


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これから書きたい本 再追加

2024-09-17 10:26:08 | 備忘録

これから書きたい本がまだある。

それを再度追加しておこう。

これまで挙げた次書きたい本は、長編小説や論述書(入門書的な)ばかりだったが、久々に短編小説集も書くことにした。

『生命哲学的短編小説集』と『死の哲学短編小説集』である。

併せて死生観的短編小説集となる姉妹編である。

だから、この二冊を一冊にして『死生観的短編小説集』になるかもしれないし、その場合は他に『自然哲学的短編小説集』も想定している。

あと『心の哲学短編小説集』もありだな。

どうなるかは今のところ分からないが、最低二冊は短編小説集を書き上げるであろう。

 

これらは3年後には、あるいは2年後にはできあがっているであろう。

しかし、私の驚異的執筆速度からすると、来年にはできあがっているかもしれない。

一年に三冊書くぐらいなんともないのだ。

また、とにかく短編小説集は早く書きあがる。

やるぞー、どこまでも、いのちの限り。

 

                   期待してるにゃ


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すさまじい落雷の瞬間

2024-09-11 04:52:18 | 美学

昨日のPM7時半頃、ものすごい豪雨が降って、雷が数十回轟いた。

幸い近辺には落雷しなかったが、雷はこわーい。

そこで、ものすごくて、かつ美しい落雷の画像を3点ネットの掲示板から拾ってきた。

三枚目の画像、すんごーいでつね。


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落雷の自然美

2024-09-11 04:51:47 | 美学

落雷は実際間近で体験するとものすごく怖いが、写真で見るとこの上なく美しい。

それは自然放電が夜空に描いた蛍光線、光線画である。

4種類の落雷の画像を見てみよう。

うつくしい・・・・・

自然の電気というものはなんと芸術的であろうか。

美は自然の至る所にあるが、落雷の美というものは比較的気づかれにくいものである。


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ジェット戦闘機の機能美

2024-09-11 04:50:35 | 美学

ジェット戦闘機は美しい。

その美は「流線型の飛行体の機能美」ということに尽きる。

「工場萌え」という写真集があるように、機能の集積体としての工場に美を見出す人が増えている。

機能美は形相(eidos)の現れなのであり、美と機能的整合性の融合性を示唆している。

また、ジェット戦闘機の機能美は飛行中にさらに光り輝く。

それを3つの戦闘機のそれぞれの飛行アングルで見てみよう。

機体の色もそれぞれ別のものを選んだ。

いやー、ジェット戦闘機って本当にいいですねー。

これほどシャープな機能美は他に類を見ないものです。

まるで機械が生きているようですね。


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これから書きたい本 追加

2024-08-31 23:08:10 | 備忘録

前に数冊、これから書きたい本の題名を明かしたが、一冊追加しておく。

それは、『神経哲学入門』である。

これは英米の心の哲学の中で特に脳科学ないし認知神経科学に親近的なneurophilosophyについての紹介はもちろん含むが、それに関する入門書ではない。

もっと私風にアレンジした神経哲学についての論考なのである。

いちおう入門書としておくが、初心者に懇切丁寧に説明する類のものではない。

脳科学と精神医学の科学基礎論、心の臨床哲学、心の哲学と生命科学の関係などについて触れるのはもちろん、「神経質の臨床哲学」も展開する。

その際、芥川龍之介に触れないわけにはいかない。

それゆえ、この本は「神経質の生命哲学」でもあるわけだ。

そして、「神経衰弱の臨床哲学」でもある。

書き始めたら、完成は早いと思う。

二年以内にはできているであろう。

 


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「叫び」から「フィヨルドに昇る太陽」へ  ムンクにおける自然との和解

2024-08-31 02:39:53 | 哲学

北欧ノルウェーの天才画家エドヴァルド・ムンクは精神を病んでいた。

おそらく幻聴があったものと思われ、それは彼の代名詞ともなっている「叫び」に表れている。

「叫び」は1893年、ムンクが30歳のときに製作され、世界美術史に不滅の金字塔を打ち立てた名作である。

この絵に描かれた場所はフィヨルドのほとりの道であり、ムンクはこのとき「自然を貫く叫び」を聴いたのである。

雲が血のように赤く、畝っているのは、喀血を象徴しているらしい。

ムンクがいかなる精神病に罹っていたかは詳細な記録がないが、幻聴があるとするなら統合失調症が疑われる。

いずれにせよ、ムンクは自己の存在を根底から揺るがすような、強烈な不安を感じたのであり、それは幻聴を伴っていたのである。

そして、この「存在の不安に共鳴する幻聴」に対して耳をふさぐ幽霊のような自画像を、阿鼻叫喚を象徴する血の色を背景にして描いたのである。

ここでは自然と自己は対立している。

自己に救いはなく、自然は脅威の相を呈して威嚇してくるかのようだ。

ムンクはそれをありのままに描いたのだ。

それは心象の風景であった。

しかし、ムンクは16年後の1914年に長年の苦悩から解放され、自然との和解・合一に至る。

それを彼は太陽の光が少ない地域である北欧の生命の源としての太陽の光のみを強調した巨大な壁画として描き出した。

それは「フィヨルドに昇る太陽」としてオスロ大学に寄贈され、現在に至るまで大講堂に装飾されている。

二つの色合いが違う画像でそれを観てみよう。

まさに生命の源たる太陽の光の拡散である。

この光をムンクは自己の苦悩の消滅と自然との和解・合一として描いたのである。

この強烈な光は、一切の対立と否定を止揚し、すべてを肯定する、自然の大生命の弁証法的力を象徴しているのだ!!

私は「君自身にではなく自然に還れ」という思想を創案したとき、ムンクから大きな示唆を受けた。

人生に不安や苦悩は尽きず、人はつい心が折れて、絶望し、悲観し、厭世的になる。

そして自然は敵となる。

これは自己の主観的内面性に囚われ、悪循環にはまったことを意味する。

しかし、我々が自己の内面を脱して、自然へと脱自するなら、不安と苦悩は外界へと放散され、自然の大生命へと吸収されるのである。

これは至福以外のなにものでもない。

それは普通対立するものと考えられている幸福と不幸の彼岸にある自然との合一という至福である。

暗闇と極寒の象徴たるフィヨルドを突き破って上る太陽の強烈な光は、それを象徴しているのである。

 


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名古屋市立大学病院

2024-08-31 02:28:21 | 病院ネタ

これまで多くの大学病院の建物を観てきたが、名古屋市にある公立の名古屋市立大学医学部付属病院の建物は迫力がある。

病床数は808とそれほど多くはないが、その建物は威容を誇っている。

 

 

特に上の画像の左端、下の画像の中央の建物は異様な迫力がある。

17階建てらしいが、ただ巨大というだけではなく、その形態が迫力に満ちているのである。

側面の途中から斜めに折れ曲がっている形態が威圧感を増している。

たとえば、東京医科歯科大病院や慈恵医大病院の高層棟も迫力はあるが、名古屋市立大のこの形態の17階の建物の威圧感にはかなわない。

とかく、旧帝の名大病院の陰に隠れがちな市立大病院だが、建物のユニークさと迫力では勝っている。

名大病院もユニークな形態で綺麗だが。

 


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