いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

イラン大統領の米国製ヘリ。 made in usa helicopter of president of Iran

2024-05-22 20:37:38 | 日記
 (1)ライシ・イラン大統領(63)が乗ったヘリが敵対関係から改善に向かう隣国アゼルバイジャン山岳地帯でのダム落成式に出席したあとの帰途中に悪天候に見舞われ山中に墜落したと報道され、ライシ大統領と同乗の外相が死亡した。

 (2)イスラエルのガザ地区侵攻でイスラエルとイランも対立して、イスラエルのシリア・イラン大使館爆撃に対してイランは3000発のミサイルをイスラエル側に撃ち込んで報復攻撃した。このためライシ大統領のヘリ墜落にもテロ攻撃かとの憶測も考えられたが、現在のところでは悪天候による墜落事故との報道が有力だ。

 (3)続報ではライシ大統領が乗ったヘリは60年代開発の米国製ヘリで、イラン革命前の親米国家時代(79年以前)に導入されたものを使用していた。イランの今は、反米強硬路線で米国と厳しく対立する中東イスラム国家であり、イランの核開発を巡り米国など経済制裁を受けて国内は経済的に厳しい状況にあるといわれて、ライシ大統領が乗るヘリも古い米国製のままという反米国家イランとしては予想だにしなかった事態であった。

 (4)古い米国製ヘリの整備、事前点検、部品供給で問題はなかったのか、イランは一時核開発に積極的に取り組み米国との対立、経済制裁を受けて米、EUを含めた核合意を締結していたが、トランプ前大統領時代に米国が核合意から離脱してイランは再び核開発にカジを切ろうとしている。

 (5)イスラエルへの報復として3000発のミサイルをイスラエル側に撃ち込む「財政力」があるのなら、いまだに敵対する米国製の古いヘリをイランのライシ大統領が使用するというのもあまりに経済落差、観念格差の大きい選択に映る。

 (6)ライシ大統領が使用するとなればまずは米国製ヘリをやめて、自国製かそれがないなら友好関係にある露、中国製新型ヘリに切り替えるのがメインテ安全上も順当な判断といえるが、今回ライシ大統領の米国製ヘリ墜落ではイスラム国家イランとしての政治理念、哲学、経済観念の理解しがたい「不思議さ」もみえた。

 

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