いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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アップル・アイフォンの減少。 a decrease of iphone of apple company

2016-01-27 19:39:27 | 日記
 (1)次から次へとあたらしいコンテンツを発表して販売拡大を続けてきたアップル・アイフォンもいよいよ販売減少(ニュース報道)傾向になってきた。世界的に浸透して需要が頭打ちなったと述べている。

 先進国経済の伸びが頭打ちになって新興国経済が急激に成長してきた現象と同じで、経済原理からいえば当然の帰結といえそうだ。
 情報媒体がパソコンからタブレット端末に移行していつでもどこでも通信情報取得が可能情報社会となって、次はどんな情報ツールが出現するのか興味がわくアイフォンの販売減少ニュースだ。

 (2)スマートフォン(smart phone)、タブレット(tablet)文化の出現で書籍、出版文化も紙ベースから電子書籍へと変化をみせて、それだけが原因ではないが2015年の紙ベースの書籍、出版物販売実績が前年比5.3%減少で、これは統計の残る1950年以降で最大の下げ幅(報道)を記録した。

 情報化社会の電子書籍の出現ですでにこの傾向は既定事実化していたのだから、これも当然の帰結というところだ。

 (3)電子書籍の販売実績は前年比31.3%の大幅増加(報道)だった。それでも紙ベースの2015年の販売総額が1兆5220億円で、電子書籍(electronic books)が1502億円(同)というから、まだまだ紙ベースの書籍、出版物の販売実績は電子書籍の10倍あるからこの差がこのスピード率で逆転するのかはわからない。

 紙ベースの書籍、出版物の特性、電子書籍の特徴もあり、両方のすみ分けがスピード進化にあわせて進むことは間違いないだろう。
 
 (4)雑誌、週刊誌でみると紙ベースでは13.6%減と大幅減少し、電子書籍では逆に78.6%と極端に伸びており、この分野での逆転現象は確実なものだ。すみ分け論でいくと週刊誌情報は内容が興味本位で「読む」ものではなくて「見る」ものとの特徴がタブレット文化の電子書籍にとってかわるのは高度情報化社会では必然のことだ。

 週刊誌の情報管理が厳しい皇室情報などを見るとどこから入手してくるのか情報の真実性に疑問も見られて、情報の真実性という本質的な価値観から外れて興味本位主体ではあきられるのも早いだろう。

 (5)2015年は芥川賞受賞の「火花」がコメディアン作家の話題性もあってミリオンセラーとなって、書籍類の落ち込みは前年比1.7%減と14年の4.07%よりは少なかった。

 毎年ノーベル文学賞候補として話題にのぼる村上春樹さんなど有名作家の作品は根強い人気、支持もあり、書籍類は長編化、読みやすさ、記録性(書き込み)、比較性、資料性などの特性から紙ベースの利点はまだまだというか普遍的に大きいものがある。

 (6)ただし時代のスピード感、タブレット文化の浸透から文字離れも深刻で、これをくつがえす実力のある若手作家群が控えているかとなると文学も商業ベース化してスケールダウン、将来は明るくはない。

 読書率は初等、中等教育では回復基調にあるというデータもあり期待もできるが、その教育は電子媒体が主流となっており、電子書籍化の傾向を後押しするものだ。
 衰退の週刊誌だが、政治家の疑惑報道では新聞などより大きな役割を果たしているのは皮肉な結果だ。

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