いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

12才。 k.zaitsu live & talk concert 2015

2015-02-08 15:27:36 | 日記
 財津和夫さんの「12才」を久しぶりにコンサートで聞いた。財津和夫さんのlive & talkコンサートの新シリーズが昨夜から始まった。
 いやぁ、いい曲ですね。テンポのいいピアノのイントロからドラムがからんでいき、流れるように揺れてスピード感のある財津サウンドの特徴のあふれる名曲です。
 ちょっと抑揚を抑えた歌い出しから静かにリズム、テンポよく高揚していくメロディラインのきれいな曲です。

 よくこんなむずかしい曲をつくるものだと思うが、財津和夫さんのボイス力、歌唱力、発声力、説得力の高さがあっての心揺さぶる名曲の「12才」です。
 財津さんの12才の頃の自伝的な時代を背景にした曲です。あの頃の12才というともう映画が娯楽のすべてで、正月になると宇津井健さんが扮するスーパーマンの宇宙戦争映画にあこがれて、石原裕次郎さんの正月映画にかけつけるお客さんの多さはすごいものがありました。暗闇の映画館なのに後ろの入場口のドアが閉まらないくらい人であふれていました。

 同年代の友人に映画館経営の息子さんがいまして、よく正月映画を見せてもらっていました。当時はオープンリールのフィルムで長時間映画は2台の映写機を交互に連続して回してスクリーンに映写していました。
 財津さんの「12才」にも出てきます「フィルムが切れてしまう、カラカラと映写機乾いた音を立てて」ということがよくありました。
 急にカラカラと音がしてスクリーンに白色光が走って映像がなくなるものです。すぐに技師さんがもう1台の映写機を回して、映画が再開されるということがよくありました。
 財津さんの年代に映画好きが多いのは、子どもの頃の娯楽のすべてが映画にあった時代背景があります。

 財津さんの「12才」は、1990年に財津和夫さんが本格的なソロ活動を開始した最初のソロアルバム「I must be crazy」に収録された曲で、バックコーラスに佐藤竹善さんが参加しています。その後の財津さんのソロコンサートでは伊豆田洋之さんがギター、コーラスで参加しています。
 ともにボーカル力がありやわらかい声でコーラスに参加して、「12才」に厚みを加えています。

 昨日のコンサート初日の「12才」は演奏、コーラスはまだまだ初日ということもありしっくりきません。「12才」は抑揚を抑えたイントロからだんだんとテンポ、リズムのいい高揚感あふれる曲想ですから、メリハリのある演奏が求められます。まだフラットな平凡な演奏です。
 コーラスにいたってはなにしろ聞きなれた「敵」は佐藤竹善に伊豆田洋之さんですから、もっともっと努力しなければなりません。まだ聞きごたえはありませんよ。その分、今後の熟練度が楽しみで、財津さんのライブ構成力の高さに期待しましょう。

 昨日のコンサートで財津さんの「12才」が聞けたのはうれしかったですね。コンサートは前半から後半の最初にかけてこれまでと曲構成を変えて、前半の「静(静寂)」に後半の「動(感動)」と対照的に財津ソリストとしてのメリハリをつけた、企画性、芸術性の高いものとなっています。

 「ブルーベルベット」と「run」からの「すべては忘れた」のコラボレーション、フュージョン曲は、最近のイスラム国による日本人人質殺害への時代からの怒りを感じさせるように心に響いた。

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