(1)北朝鮮が予告どおり南北共同連絡事務所を「完全に破壊した」(報道)と発表した。韓国の脱北者団体が金正恩委員長を非難するビラを散布したことに対する対抗措置として爆破予告していたものだ。
北朝鮮のヒステリックな瀬戸際外交の特徴を示すもので、計画性よりは売り言葉に買い言葉の思いつきの自己陶酔にひたる戦術だ。
(2)北朝鮮が韓国、日本と肩を並べる存在感を示すためには軍事、経済、政治で存在感を高めることが必要で、それが米トランプ大統領と金委員長との米朝首脳会談の実現であり、しばらくは核実験、ミサイル発射も自重してきた。
多分に北朝鮮には米朝首脳会談が実現すれば会談内容には意味はなく、世界が注目する金委員長が米国トランプ大統領と会談すること自体が目的であり、当然のように米国が求める北朝鮮、朝鮮半島非核化については譲歩も進展もなく、トランプ大統領も11月の大統領再選を控えて米朝首脳会談は立ち消えになっている。
(3)北朝鮮としては存在感を示す場を失い、再び韓国に対する強硬姿勢に転じて、今回の北朝鮮による南北共同連絡事務所の予告爆破で存在感を示したというところだ。北朝鮮のヒステリックな瀬戸際外交であり自己陶酔型政治の自己顕示だ。
日本に対しては中国が米中貿易戦争のリスクを日本との接近外交に活路を見出そうとしているように、米朝首脳会談が思うように進展しない代償として拉致問題を抱えている日本と交渉に出る策もあり、経済活動再開と引き換えの拉致問題交渉にあたる期待も残るが、今のところは表立ってそういう柔軟策はみえてこない。
(4)北朝鮮による南北共同連絡事務所の予告爆破が韓国への揺さぶりだけの目的か、米国、日本を含めたメッセージを込めたものなのか、北朝鮮もコロナ社会で中国との国境閉鎖で孤立感がさらに進んでおり、追いつめられている結果の打破を狙った常套手段のヒステリックな強硬姿勢に出たともみられる。
(5)その北朝鮮のミサイル攻撃にさらされる、対峙する日本のイージス・アショア計画が「技術上の不備」(報道)から計画中止が決まった。当初から防衛省の同計画設置自治体に対するデータ改ざんで地元の不信、反発が強く、計画は宙に浮いていた。
ミサイル迎撃システムは米軍でも命中確率が50%程度(同)と低く、実用性、実効性に問題が指摘されており、さらにミサイル超音速高度化が進みイージス・アショア計画が時代遅れともいわれて今回「技術上の不備」から配備計画が中止された。
(6)北朝鮮のヒステリックな瀬戸際外交が表立ってきて、北朝鮮のミサイルの日本上空通過も再び懸念される中で安全保障対策をどう立て直すのか、日米安保、同盟関係の対策が求められる。
北朝鮮のヒステリックな瀬戸際外交の特徴を示すもので、計画性よりは売り言葉に買い言葉の思いつきの自己陶酔にひたる戦術だ。
(2)北朝鮮が韓国、日本と肩を並べる存在感を示すためには軍事、経済、政治で存在感を高めることが必要で、それが米トランプ大統領と金委員長との米朝首脳会談の実現であり、しばらくは核実験、ミサイル発射も自重してきた。
多分に北朝鮮には米朝首脳会談が実現すれば会談内容には意味はなく、世界が注目する金委員長が米国トランプ大統領と会談すること自体が目的であり、当然のように米国が求める北朝鮮、朝鮮半島非核化については譲歩も進展もなく、トランプ大統領も11月の大統領再選を控えて米朝首脳会談は立ち消えになっている。
(3)北朝鮮としては存在感を示す場を失い、再び韓国に対する強硬姿勢に転じて、今回の北朝鮮による南北共同連絡事務所の予告爆破で存在感を示したというところだ。北朝鮮のヒステリックな瀬戸際外交であり自己陶酔型政治の自己顕示だ。
日本に対しては中国が米中貿易戦争のリスクを日本との接近外交に活路を見出そうとしているように、米朝首脳会談が思うように進展しない代償として拉致問題を抱えている日本と交渉に出る策もあり、経済活動再開と引き換えの拉致問題交渉にあたる期待も残るが、今のところは表立ってそういう柔軟策はみえてこない。
(4)北朝鮮による南北共同連絡事務所の予告爆破が韓国への揺さぶりだけの目的か、米国、日本を含めたメッセージを込めたものなのか、北朝鮮もコロナ社会で中国との国境閉鎖で孤立感がさらに進んでおり、追いつめられている結果の打破を狙った常套手段のヒステリックな強硬姿勢に出たともみられる。
(5)その北朝鮮のミサイル攻撃にさらされる、対峙する日本のイージス・アショア計画が「技術上の不備」(報道)から計画中止が決まった。当初から防衛省の同計画設置自治体に対するデータ改ざんで地元の不信、反発が強く、計画は宙に浮いていた。
ミサイル迎撃システムは米軍でも命中確率が50%程度(同)と低く、実用性、実効性に問題が指摘されており、さらにミサイル超音速高度化が進みイージス・アショア計画が時代遅れともいわれて今回「技術上の不備」から配備計画が中止された。
(6)北朝鮮のヒステリックな瀬戸際外交が表立ってきて、北朝鮮のミサイルの日本上空通過も再び懸念される中で安全保障対策をどう立て直すのか、日米安保、同盟関係の対策が求められる。