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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

社会の地殻変動。 variation of the earth crust in society

2019-05-28 19:43:54 | 日記
 (1)トランプ大統領が国賓来日の日程を終えて帰国する朝に川崎市で男がスクールバスに乗り込む小学生らに切りつけるという悲惨な事件が起きた。米国内では銃による市民攻撃が収まらずに、しかしトランプ大統領は銃規制には消極的で今朝の事件を耳にしているとすればどこも同じと受け取ったか。

 日本も暴走車が歩道をスピードをゆるめずに歩行者をはねる事件、事故、障害者、子どもを狙った凶器事件が目につき、自由主義社会の格差社会が抱える共通な社会問題が浮き彫りになっている。

 (2)トランプ大統領の今回の国賓4日間の日本滞在では、来日した足で米大使公邸での経済人を交えた夕食会に出席してスピーチをして、米国と日本の貿易アンバランスをもう少し解消したいと表明していた。

 昨日の日米首脳会談では安倍首相が日米貿易交渉に向けて議論を加速させることで一致した(記者会見要旨)と述べたが、トランプ大統領は「日本の貿易不均衡は信じられないくらいに大きい。貿易交渉で8月に大きな発表ができる」(同)と踏み込んで述べて「米国はTPPに縛られない」(同)と日米の貿易交渉への取り組みの違いをあきらかにした。

 (3)トランプ大統領は今回は日本の令和新時代の最初の国賓としての待遇に配慮するとも述べており、問題先送りはしたが言うべきことは何度もはっきりと表明した。
 米中貿易摩擦、北朝鮮非核化に取り組むトランプ大統領としては、中国、北朝鮮と隣接する同盟国日本に国賓として招かれて日米同盟関係の強さをみせつけた格好になったが、隣接する対立する中国、北朝鮮を尻目にしての日本訪問で圧力外交を意識したものともいえる。

 (4)6月下旬にG20大阪開催で再び来日するが、今度は対立関係にある欧州、中国、ロシアとのG20会議なので、厳しい対応が予想されて、主催国日本の安倍首相が同会議をとりまとめて共同声明発表につなげれるのかは試練だ。

 その結果による夏の参院選あるいは衆参同日選になるのか、その結果によっては今回トランプ大統領が「日米貿易不均衡は信じられないくらい大きい」差を解消する「貿易交渉で8月に大きな発表ができる」ことがどの程度のものなのか、日本側はTPP枠内を想定しているのに対して、トランプ大統領はTPPに縛られないと表明しており、安倍政権にとっては10月の消費税10%引き上げを控えてまた夏の国政選挙結果による憲法改正スケジュールに影響を及ぼすことになるのか、政治、経済、社会は大きな転換、岐路を迎えることになる。

 (5)冒頭の今朝の川崎での小学生など切りつけ事件を耳にすると、横浜での障害者施設での入居者切りつけ事件を連想させる。今朝の事件は犯行者も死亡しているので背景、理由は今のところはわからないが、いま日本社会を覆っている富めるものと貧困の分断、意識断層がズレて地殻変動(variation of the earth crust)を起こしている危惧、危険を感じる。

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