goo blog サービス終了のお知らせ 

いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

2014年の日本ニュース。 japan news 2014

2014-11-27 19:50:32 | 日記
 今年も来週には12月に入り総選挙が実施されて新しい(か、どうかは国民の選択次第)政治体制で年が暮れる。今年1年を印象に残った出来事で振り返ってみた。

 まずは(1)チューリップメンバー(ギタリスト)安部俊幸さん(64)が亡くなった。7月7日にインド北部の自宅で倒れて天の川に旅立っていったことが、約2か月後の9月上旬になって公表されて驚かされた。
 チューリップメンバーの中でも晩年はインド北部に居住して独自の生活観、人生観を持ち、97年から12年までの6回のチューリップコンサートにはインドから駆け付けて、その昔安部さんが米国人ミュージシャンから譲り受けたといわれる重い愛用のEGギブソン335を抱えて2時間30分のステージをほとんど立ったまま演奏して、元気なところを見せてくれた。
 チューリップにとっても、日本のポップミュージックとしてもひとつの時代が終わったということだ。
 2か月遅れの公表と合わせて、インド北部の自宅での出来事で日本人のほとんどが立ち会うこともなくいまだ64才で、仮に安部俊幸さんがこのままどこかで自由に過ごしているとしても不思議ではない「神秘性」を残したままとも・・・言えないか。

 ひとつの時代が終わったと新聞の一面の見出しとなったのは、映画人として文化勲章を受章した高倉健さん(83)の11月10日死去だ。

 (2)プロテニス錦織圭さん(24)が4大大会のひとつの今年9月の全米オープンテニスで日本人プレーヤーとして初めて準優勝した。準決勝では現在世界ランキング1位のジョコビッチ選手を破っての決勝進出で、世界ランキング5位と合わせて歴史的価値のある準優勝だ。
 体格的に欧米選手に劣る錦織圭選手の活躍はあとに続く日本人選手に自覚と勇気を与え変え難いものだ。連戦による体格的ハンディでテニス4大大会の頂点を極めるのは大変だが、いまだ24才で「負ける相手はもういない」気迫で「神話」をつくる期待は大きい。

 (3)日本人研究者3名によるノーベル物理学賞の授賞だ。青色発光ダイオード(LED)の研究開発で赤勇さん、天野浩さん、中村修二さん3氏が授賞した。
 名古屋、徳島での研究開発成果で早くからノーベル賞候補に上がっていて、とくに名古屋はこれで6名のノーベル賞授賞者を輩出して、製造業中心の産業中核都市としての技術開発力、創造力の高さと相まってノーベル賞都市の「神性」がある。

 (4)日本人初の国際宇宙ステーション船長の誕生だ。若田光一さんが3月~4月にかけて日本人として初めて国際宇宙ステーションの船長として指揮をとった。
 国際宇宙ステーション事業には日本も実験棟で参加協力しているが、若田光一さんの経験力はさらに宇宙スペースでの重い任務と責任をまかされた。
 近年の日本人研究者のノーベル授賞者の多さと合わせて、日本人の国際的評価、影響力、能力の高さが認められる「神業」だ。

 (5)STAP細胞作製の不正研究。当時の同研究小保方ユニットリーダーは200回以上STAP細胞作製に成功したといいながら、論文不正発覚後の自身も参加した理研での検証実験では「コツがあるんです」と言いながらいまだ作製の報告もなく、専門家からはすでに存在するES細胞なのではとの指摘も出た。

 (6)広島豪雨土砂災害・御嶽山噴火災害・長野北部地震災害。狭い国土の地震、火山、集中豪雨災害国日本として、人が集中する住宅立地条件、観光季節カレンダーへの危険配慮に対する事前の安全対策の甘さが悲劇を招いた。自然への畏怖を忘れては人間社会も成り立たない。

 (7)日中首脳会談。中国で開催された11月のAPECで日中のあたらしい首脳同士の会談が就任以来2年半余り経過のち初めて行われた。会談前の異例の日中アグリーメント(agreement)で、日本側は今後の首脳会談に何かと負担、拘束されることになる。

 (8)川内原発再稼働の合格。安倍政権が将来のエネルギー政策のベストミックスを10年先送りした中で、原規委の新基準で川内原発再稼働が審査されて合格となった。
 政府と原規委ともに責任のなすりあいで再稼働は地元自治体、首長の判断にまかせて許可された。福島第一原発の事故収束は迷走したままだ。

 (9)12月解散総選挙。どんな国民審判で国会勢力図になるのか、弱小野党の議員はあちこちの政党に転出しての当選目当ての選挙戦準備で、再編なのか求心力を失ったバラバラなのかまるで訳がわからない。福島県知事選、沖縄県知事選続けて与党支援候補者が敗北した。

 (10)危険ドラッグ使用の事件、事故。当初は野放し状態の「脱法」ドラッグ販売の成分検査に時間がかかるとかで関連重大事故にもかかわらずに対策が放置され事故の深刻化を招き、「危険」ドラッグに改名してようやく遅きに失して初期取り締まりに乗り出した。関連事件、事故の深刻な事態を見れば、当初の段階で「脱法」ドラッグ販売など超法規的に取り締まるべきであった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする