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クチナシの実

2022-02-12 | 樹木 草花


クチナシの実がまだ残っていた
そのうち実が裂けて口を開くかと待っていても開かない、それで「口無」と名が付いた

アカネ科の落葉低木、1~2m程になる
葉は対生で時に3輪生 葉身は5~12cmの倒披針形または長楕円形
先は尖り、基部は広いくさび型で縁は全縁、革質で側脈が凹んで特徴がある
花は6~7月に咲く
枝先に芳香のある白い花を1個ずつつける
花冠は5cm程の高杯型で先は5~7裂する

果実は肉質の液果、長さ3cm程の楕円形で5~7稜があり先端に萼片が残る
11~12月に橙色に熟す
中には朱色の果肉に埋もれて、平べったくて硬い3mmほどの小さい種が多数(多分100個以上)入っている
ヒヨドリなどが果肉ごと種を飲み込んで散布する

果実は無毒で、栗、きんとん、たくあんなど食品の着色料に使われる
稜のある果実の形は、囲碁将棋の盤の脚のモチーフになった・・その心は口無・口出し無用・・
実を乾燥させたものを粉末にして、卵白を加えて練り上げたものを患部に塗りガーゼを当てておくと、腫れ物、打撲、腰の痛みに効果がある

花は香りが良く香料になる
また、新鮮な花弁は煮ると粘りが出て酢と醤油で味付けすると、とても美味しい
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