大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

火山活動の活発な山 富士山

2017年09月19日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        



頂に雪を頂いた富士山を眺めている限り、

堂々とした静かな佇まいに何の不安もない。

だが、富士山は噴火の歴史上では、非常に

活発な火山活動を続けてきた噴火山であり、

現在も、いつ噴火しても不思議でない山だ。

噴火史では、約70万年前、現在の富士山の

位置に小御岳(こみたけ)火山が活動を始めた。

その頃は南東にある愛鷹山(あしたかやま)も

活発な噴火活動をしており、二つの大きな

活火山が並んでいたとされる。

現在、小御岳火山の頭部が富士山北斜面5合目

(標高2300m)の小御岳付近に露頭している。

小御岳火山がしばらく休止した後、約10万年

前から新たな活動時期に移行し、この時期を

古富士火山と呼ぶ。

古富士火山は爆発的な噴火が特徴で、大量の

マグマの岩塊、火山灰や溶岩を噴出して、

標高3000mに達する大きな山体を形成した。

噴火様式も、これまでの「山頂・山腹からの

溶岩流出」から「山頂山腹での爆発噴火」に移行。

紀元前1300年頃に大室山と片蓋山を形成。

紀元前900年頃、御殿場岩屑雪崩が発生。

この時の岩屑雪崩で、泥流が御殿場周辺から

東へは足柄平野へ、南へは三島周辺を通って

駿河湾へ流下した。

この御殿場泥流と呼ばれる泥流の堆積地に

三島市が存在する。

この山体崩壊当時には、顕著な噴火活動

認められないことから、富士川河口断層帯か

神縄・国府津-松田断層帯を震源とする大規模

地震が原因とする説があるほか、最近、富士

山直下に新たな活断層の存在が確認されて

おり、この断層が原因とする説もある。

富士山では、不確かなものも含めて南西側に

5回、北東側に3回、東側に4回計12回の

岩屑雪崩の発生が起きたことが知られている。

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