大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国不動産市場 デフォルト相次ぐゾンビ市場

2023年07月20日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        





中国の不動産開発の大手の万達集団(ワンダー・

グループ)の資金繰り悪化が4月に唐突に表面化し、

懸念が広がったが、何とか約411億円の元利

返済が出来たという。

だが、7月末までに内外社債の総額978億円が

満期を迎えるので、償還が出来るのか不安が

広がっている。

償還資金捻出のために、保有する大型ショッ

ピングモールの売却もやむを得ないとされる。

欧米の金融機関は、中国の不動産セクターは、

これから数年間、[L字型]回復しか想定でき

ないという見方に立っているので、今後も

不動産関連企業の破綻が相次ぐことは必至。

資金力の脆弱な中小不動産関連業界では、

既に死屍累々の状態だと伝えられている。

だが、不思議なことに破綻したはずの不動産

企業がその後も営業を続けているのが中國。

不動産開発でトップクラスの恒大は、という

会社は2019年10月に債務不履行が表面化。

日本で言えば、手形が不渡りとなったのだ。

翌年には、ドル建ての社債をデフォルト(債務

不履行)、ここで破産か清算へのとなるはず。

だが、恒大集団を部分的なデフォルトであると

したり、[選択的債務不履行]としたりして

その後も事業活動は続き、住宅販売額が

何%げんだったなどとの営業実績が公示される。

23年に入っても、2月末時点で債務履行などを

求める訴訟が1317件あり、請求金額などは

計約3124億元(約6兆6000億円)と伝えている。

死んだはずの企業が、再生してデフォルト前と

変わらず、業務活動を続けているのだ。

報告では、こうしたゾンビ企業が不動産業界

には、大手を含めて何百社と存在する。

7月初めに、民間不動産調査会社が公表した

レポートでは、[不動産トップ100企業の今年

6月の月次売上高は、前年同月比29.4%減]と

報告しているが、恒大は200位からも脱落。

負債総額は、2021年末時点で1兆8980億元

(約37兆円)で、中國国内総生産(GDP)の1%を

超える規模。

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