大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

9月のロシア産石油価格 侵略開始前より下落

2022年09月21日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        


ロシアは、ウクライナ侵略開始により、米欧を

軸としたロシア産(ウラル)石油をボイコットする

大規模な締め出し策に遭った。

このため、ロシアは侵略を支援してくれる

中国と武器やダイアモンド原石購入などで

強い繋がりを持つインドを大口販売先とする

ことで在庫量増の苦しみは避けられた。

国内の反政府活動抑圧支援や武器購入で関係が

深いアフリカの国々などへの販売も維持できた。

このため、石油市場の価格上昇により、大きな

利益を享受し、石油収入は減少するどころか、

収入増加により戦費を賄うには問題は無い

との見方が多く出されている。

だが、専門家の分析では、2022年初では

ロシア産石油は、北海ブレントや米WTIの 

市場相場と大きな差がない1バレル=80ドル

程度で揃っていたが、1月末ごろから夫々が

上昇に転じた。

2月24日のウクライナ侵略開始時点では、

3種のおよその価格は、北海ブレント115ドル、

米WTI108ドル、ロシア産は90ドル。

その後、石油市場は急騰したが、6月10日頃の

ピーク時の価格は、北海ブレントは128ドル、

米WTIは120ドルを付けていたがロシア産は

88ドルと逆に2月の価格より下がっていた。

更に9月1日現在では、3種とも下落基調に

あったがロシア産だけは75ドルと年初価格

より下がっているが他の2種は1月下旬の価格。

ロシアは、中国には市場価格より3割ほども

低い価格で契約をしているとの噂が流されて

いたが、市場価格より低いことは間違いない。

これらから見れば、ロシアの石油収入の増加は

あり得ず、実態は大きな収入減の状況にあり、

今後の石油余り予測などによる価格下落で

一段の収入減となり、戦費調達に苦しむことに。

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