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波として、海として

僕たちは海を見て、ある波を、ほかの波と分離して捉えることが出来ます。

「この波は、あそこに見える波と違う、別な波である」と。

確かに「波」はありますが、そこには「固定的実体」はありません。

動きとともに姿を変え続けながら存在するのが波ですから、それは「常に新しい」存在です。


波は、「その波自身」によって自らの動きをコントロールしているでしょうか。

いえ、それ以前に、「その波自身」とは、何を指しているのでしょうか。

広大な海の中で、どこからどこまでが、「その波」なのでしょうか。

「その波」の主体は、どこに、どのように存在しているでしょう。

そう。そこには主体なんてないですよね。

「その波」とする切り分けも、あくまで便宜的なものに過ぎません。


僕たち人間一人ひとりも、この「波」と同じようなものです。

肉体などの物質面だけにとどまらず、マインドの動きもまた、「波」のようなものです。

波は常に、互いに影響を与えあって存在します。

ある波の動きが、またとある波の動きを形作ります。


「波」の視点では、僕たちは、互いに影響を与えあう存在です。

誰かの存在が、またほかの誰かに影響を与えます。

影響を与えないようにと謙虚に振る舞おうと、引き籠もっていようと、それはそれで一つの「波」の動きであり、某かの影響を与えます。

ある波の動きを増幅する波もあれば、その動きを打ち消す波もあります。

そして僕たち人間という波は、他の波の影響を受けたかったり、受けたくなかったり。


波として生きるか。

海として生きるか。

起きていることは同じでも、その視点の違いで、世界の見え方は大きく変わります。

海にとっては、どの波も海であり、そこに「影響を与える側」も「影響を受ける側」も存在していませんから。



【トークライブ・インフォメーション】


久しぶりに札幌へ参ります!

今回は「黒斎さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?」の、質疑応答リアルタイムバージョンをお送りいたします。

黒斎さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?

10月31日(土) 14:00〜16:30(13:30開場)札幌市教育文化会館 301研修室[詳細・お申し込み]

主催・協力:株式会社UGL(古池さま) お問い合わせ:011-614-1319

※パソコンや携帯電話からのお申し込みが面倒、わからない、という方には、ファミリーマートさんの情報端末「ファミポート」でのお手続きをオススメしております。
 ご利用方法については【コチラ】をご参照ください。

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10月のお話会は、22日(木)東京・28日(水)神戸・29日(木)浜松を予定しております。
また、29日(木)午前、梅田 蔦屋書店さんにて、新企画を立ち上げ予定。
詳細は後日、用意ができましたら告知いたします。



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