【乗るつもりゼロだった路線バス】
“かくかくしかじか”でとある平日のお昼前から名古屋駅より千葉まで帰ることになった当方。
本当なら午後1時過ぎには新宿にいたはずなのだけど、こうなっては仕方ない。
かと言って時間を取り戻すために、新幹線で10000円以上支払って東京へ向かうのもしゃくだ。
ただでさえ、例の一件を犯したせいで予定外の出費もかさんでいる。
そうなったら、この日の夜には行きつけの居酒屋で予定していた「一人打ち上げ」をキャンセルし、高速バスでのんびり帰ろうということにしたわけ。
でも、のんびりとはいえ名古屋から東京まで直行で、最速で帰れる高速バスを選択するとなるとこの「新東名スーパーライナー」しか選択肢はない。
【昼行便だけどプレミアムで】
自分が乗車したバスは、そもそも一般席自体が3列デラックスシート使用であるため、若干割高であるが最速かつ最高仕様の座席となっている。
あの「とよた号のつらさ」を経験している身として、そしてなおかつ例の一件で厳しい移動はなるべく避けたいという理由から、JR東海バスの高速バスで最もデラックスなシート「プレミアムシート」で5時間ちょっとの移動を楽しむことにした。
ちなみにプレミアムシートは、一般席よりも1200円ちょっと割高となっている。
(ただし当日購入の場合に限る。早く買えば当然安い場合多数。)
(昨日の雨が嘘みたいな、この日の名古屋駅前のバスターミナル。そしてこのバスで帰京するのですが・・・)
【9割ほどの乗車率で出発】
この便は、名古屋を出れば唯一の途中停車バス停「霞が関」までノンストップ。
つまり、途中乗車バス停がないわけだから、名古屋を出た時点が乗車率ということになる。
なお、全3席あるプレミアムシートの利用はオレだけだった。
(色々ひっくるめて平日昼間でも乗車率は8割以上だった。)
このことから、JR東海バス分として当日朝の時点でプレミアムシート分だけは満席扱いにしていたので、他のネット予約(ハイウェイバスドットコム等)だったら、まだ購入できた可能性があったということが想像できた。
(パッとみはなかなかのプレミアム感だけど、若干のクタビレ感も。まあこれでもJRバスの最高シートなので。)
(足は延ばせるし、フルフラットにもなるし誰もいないし、プライベートは完全ではないが多少守られる。だけど周りに人がいないのってなんか寂しかったりする。それをプレミアム感で相殺できるかといえばそうではない気も。旅の醍醐味とはまた違うのかもなぁ。)
【途中休憩ポイントは2カ所】
定刻(12:00)に発車した同バスは、名古屋高速東海線を経由して新東名高速へ向かう。
最初の休憩スポットは静岡県にある「遠州森町PA」にて休憩。
ここは既定のポイントだったようだけれど、ガイドブックや時刻表には案内がない場所だった。
なので定刻運航であるかの確認はできなかったが、途中渋滞もなくスムーズな移動だったことから定刻もしくは定刻より早い運航だったかもしれない。
遠州森町PA着13:38(13:52発)
(新東名にある遠州森町PA。当たり前だけど、まだ新しいし色々綺麗。だけど特筆するところはない。)
続いては、2時間弱走ると同じく静岡県御殿場市にある「足柄SA」にてトイレ休憩。
こちらはガイドブックにもある規定の休憩ポイントだが、観光バスではなく路線バスなので大きなSAを楽しんでいる余裕もなく・・・
足柄SA着15:16(15:32発)
これからは、都内に近づいていくとともに交通量も多くなり、至極順調だった移動も世田谷区にある用賀PAの手前からガッチリ渋滞にハマりつつある状態に。
【え?そんなのあり??】
首都高速3号渋谷線に入り渋滞が始まりそうだと感じた頃、あれあれ?っていう感じでこのバスが、スルスルっと用賀PAに入って行ってしまったんだわ。
予定にはない停車なのだけど、そういえば客が先の足柄SAでゴソゴソと運転手を会話していたから、話をつけておけば、ここの用賀PA降車バス停を利用できるということなのかな。
だけど運転士はただ「用賀PAに降車希望のお客様がいらっしゃいますので対応させていただきます」とだけアナウンス。
まあ、これらのことからこの時はルール上OKなのだろうということを理解するしかなかった。
用賀PA(バス停・希望者に対応、二名降車)16:34着→16:35発※※
(お昼に出たこのバスも足柄についたころには、もう薄暮のタイミング。時間があったら、もっとゆっくりしたかったSAなんだけど...)
【用賀PAの謎はのちほど語るとして】
案の定眠れない状態のまま、車窓を眺めていると用賀PA過ぎから池尻付近まで従来では予告がなかった渋滞が延々と続く状態に。
正直なところ1時間以上の遅延を覚悟していたのだけど、今日の予定は、もう最初から色々と破綻していたので心を広く待ち構えていたんだ。
すると、10分もガッチリ目の渋滞にハマっていたかと思ったら、突然、今まで何だったんだというぐらい前方がクリアになって、霞が関バス停に17:05着という大まくり。
(既定の定刻は17:08着)
この霞が関を17:07に発車すると内幸町付近から諸々と交通量が多くなり、ゴールとなる「東京駅日本橋口」には定刻17:17着予定から5分遅れて17:23着となった。
この距離と都内中心部を切り抜けての5分遅れなら、ノーストレスモーマンタイ!
(だよね?)
(東京に帰ってきたっていう感じのビル群に囲まれてのバス停にて。当然、空は真っ暗だ。)
【プレミアムシートの感想】
この東京(新宿)-名古屋線は、原則として2階建てバスによってJRバスが運行を行っている。
2階席が一般席で1階席が特別シートもしくは一般席になっている。
自分は、今回最上級のプレミアムシートにて寛がせてもらったが、フルフラットにできることや足も延ばせるし、厚みのあるシートで優等感は得られる。
しかし、1階席にあるため下からの突き上げが2階席にいるよりダイレクトにもらっちゃうので、厚みのあるシートとはいえオチオチ寝ていられない。
夜行便なら暗さもあって少しはマシなのかもしれないけれど、昼行便でなおかつ一般席が3列デラックスシートであるなら、プレミアムシートである必要はないかなぁって思った次第。
でもカーテンで横と後方が仕切れることから個の空間は演出できるため、プライベートとパーソナルスペースを侵される不安はだいぶ解消されることは間違いない。
お値段も(直近で買うなら)プラス1200円ちょっとだからね、1時間を250円でそのスペースを確保できるのなら、グリーン車よりもお得であることは言えるかな。
(日本橋口という名の東京駅。東京駅も数多くの出口がある中では、おそらく最新の出口。そして、オレにはにっくき思い出のある出入り口であって忘れることはできない。)
【※※用賀PAの謎※※】
この謎は、帰宅後にググってみたら一発ツモでしたね~。
およそ9年前から実証実験を経て、用賀PAで渋滞を避けて高速バスから電車へ乗り継いで都心へ向かってみては?
という作戦の選択もあるよ~という企画実験が今も実行中らしい。
そんなの知らなかったよねぇ、にわか高速バスファンにはさ。
たしかに自分が乗ったバスも一瞬その片鱗が見えたから、その作戦はありだよね。
でもねぇ、高速バスを選択したという時点で移動時間のリスクは承知しているということだから、よほどの場合以外は観光客なら選択しにくいよな。
【関連リンク】
用賀パーキングエリアで渋滞を避けて高速バスから電車へ乗り継ぎ<国土交通省・関東運輸局>
平成23年10月6日(プレスリリース)
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/jidou_koutu/tabi1/jikken/date/j1_p111006.pdf
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