化学的で意味深なタイトルなのかと言えば、実は深くない。
最近、異臭騒動が自分の身の回りで起こったという話なんだけど。
ある日から、突然事務所内の一角が「ある異臭」に見舞われるようになった。
当初は、下水道から上がってくる不快臭だったり、近隣の工場から漂う悪臭だったりと、方々で各噂が絶えなかった。
そんな中、誰かが置いた「置き型ファブリーズ」の効果もあって、そのニオイも半減するようになった。
でも、それでも臭いことには変わりない。
誰かが原因を突き止めようと、排水溝だったり下水管周辺を調べたようだが、どうも下からではなく上から臭うとのこと。
我が事務所は、1階建ての平屋。
上から臭うとなれば、天井方面しかあり得ない。
何とも言えない不快臭が止まらず、最初のうちはオレも「昔取った杵柄」ヨロシクで
チオ硫酸ナトリウム溶液のニオイに似てますよ、コレ
・・・という発言をしたりしてカッコつけていたのだが、実際のところその昔「BOD」や「DO」、「硫化物」といった手分析をよくやっていたこともあり、自分の鼻が記憶していたニオイに近いことは自信を持っていた。
当然、化学に精通した人がいないので誰も相手にしてくれなかったが、ある日、いわゆる銀バエがその一角にワンサカ登場するようになった。
さらなる異変に高齢の先輩が発した一言に、みんながハッとした。
「このニオイ・・・・死臭だな」
春から初夏にかけて、スズメや野鳥たちが事務所建屋に巣を作ることは知っていたが、鳥が隙間に飛び込んだり雛が隙間に落ちたりすることも無い話ではない。
それに、タヌキやハクビシンなどの目撃情報もあり、なんらかの獣が天井裏か換気口付近で死んでいることもあり得る話だ。
オレはケモノの死臭なんか判断できなかったけど、その何人かはその意見に同調。
たしかにどこにいるのかあるのかも不明だけど、でも、片付けてくれる雰囲気はなかったな(笑)
結構、オレはその一角に出入りするんで、以降立ち入る度に気持ち悪い。
上から、何かが降ってきそうで、ホント気持ち悪くて仕方がない。
これからは、このニオイの発生に注意せねばならない。
死臭とチオ硫酸ナトリウム溶液のニオイは、非常に近似している(かも)ということをオレは知ったのだから。
○編集後記○
軽く2週間は経過しているんだけど、一向にそのニオイが無くならない。
気持ち悪いのもそうだけど、ファブリーズの効果も知った次第。
なかなか侮れないのかも知れん。