犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】日本列島人は、森を大切にしてきた

2024年07月01日 | 日々是好日なり
国土の7割が森だった。
しかも、細長い国土の中央に森(山林)が走り、全国隈なく列島人は森の恩恵を受けてきた。
太陽の恵みは森を通じて、里の人々に清浄な水、空気、田畑を潤す栄養分を供給し続けてきた。
森に住む動植物もその恩恵に預かってきた。

森を大切にして
➡ 野生動物(クマ、イノシシ、シカ、キツネ、タヌキ、イタチ、、)と共存・共栄してきた 
➡ 神社にも祀られている。稲荷神社の紳使は、おキツネ様。
➡ 理由があった※
 
現代人は森を破壊している
➡ 山に木を伐り払って太陽光パネルを敷き詰める
➡ 野生動物の生息環境の破壊、共存ができない
➡ クマが里へ降りてきて人々を襲う

※ 「ヨーロッパはかって森の王国だったが、12世紀以降になると森林は破壊され、17世紀の段階ではイギリスの国土やスイスの国土の90%以上の森が破壊された。
 中でも、12世紀以降の森林破壊が人類にどれほど大きな災害をもたらしたかは、ぜひとも思い起こす必要がある。
 というのも14世紀のヨーロッパでペストが大流行し、人口の約3分の1が失われた理由の一つは、12世紀以来、森を伐採し続けたことにあると言われているからだ。
 その結果、森林が消滅し、キツネなどの森に住む肉食性の動物が減少して、ペストを媒介するネズミ(寄生するノミ)を食べる動物がいなくなり、ネズミの生息域が膨張したと考えられている。
 それに対して、日本には弥生時代以降、里山を森の核とする水田稲作農耕社会が形成されていた。
 この水田の背後にある里山こそ、キツネ、イタチ、フクロウ、タカなど、ネズミを食べる動物の生息地だった。
 特に里山に下りてくるキツネは山の神の使いと考えられて保護されたため、日本はペストから守られたのである(安田喜憲『文明の環境史観』)」

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【日々是好日なり】「階段」... | トップ | 【日々是好日なり】H3ロケ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々是好日なり」カテゴリの最新記事