暖かさのお好みは?

2007年10月18日 | 住まいづくり
事務所の暖房は何ですか、とブログを読んでくださった方からお尋ねがありました。事務所45坪1部2階建ての勾配天井の吹抜けをFFストーブ1台で賄っています。

 冬場は20度の温度設定にしたまま、日中は太陽の熱があればほとんど種火状態です。春のようなやわらかな環境です。温度差がないというのはこんなに快適なのかというのが実感です。
建築関係の会社の事務所に冬場お伺いしても、こんな所に毎日居るのかとお気の毒にと思うことしばしばです。単にストーブをたくさん焚いたからといって快適になるわけではないのですね。

 当社の最初の体験用モデルハウスは平成3年でした。暖房はセントラルヒーティングでした。高気密・高断熱という言葉さえ世に出ていない時代でしたから、お見えになつたお客様は「セントラルヒーティングだから暖かい」というイメージをもたれる方が多かったので、2棟目は基本に戻り「ストーブ1台」にしました。

 するとこのストーブの性能がいいので、このストーブが欲しいというお客様が大勢いらつしゃいました。

 時を経て、今暖房に関する認識が変わりました。
暖かさに対する要求は年齢や性別によっても様々です。さらにどう暮らしていくのか、どう暮らしていきたいのかによっても違います。間取りは当然のこと。
ストーブ1台でも可能ですが・・・・を原点に、寒い信州で快適に暮らせる暖房を提案しています。

 バリアフリーとは段差の無いことよりも、温度差の無いことのほうが重要なのだと思っています。もっとも段差なんて当たり前の時代ですが。

                           美恵子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お寒くなりました。

2007年10月17日 | 住まいづくり
 すっかり涼しさを通り越した信州です。事務所に入ってこられた方が「暖かいねストーブ焚いているの」とストーブに手をかざされました。
「あれー、木の事務所だから暖かいのかー」となにやら納得のいくような行かない言葉を発せられました。

 事務所に入ってくる方が口々に「暖かいー」と感想をもらします。当然ストーブはまだ燃やしていません。この事務所にして10年ですが、重ね着の必要がなくなり洋服がいらなくなったのも事実です。「家に帰りたくない」というほど快適です。

 警備保障が入っているのですが、ある日出勤してきたらキッチンに箸と箸入りがありました。みんなで????と思っていましたら、「すみません忘れてしまって」と見えたのは、警備のおじさん。知らなかったのですが、あまり快適なので夜食をうちの事務所でとっていたのだそうです。「えー」って感じでしたが、信州の夜中とくればマイナス15度の世界。我が事務所は夜中でも20度の世界ですからオアシスだったのでしょうね。

 もっともこの警備会社、ある雪の朝会社にきてみたら、歩いて3回巡回が構内を車でさっと見ただけの様子がありありと残っていて、・・・・。結局社員教育ができていないことが判明。今は別会社に委託。

 「赤福」にもいろんなことを考えさせられましたが。先ほど「木の皮」のお礼にとお菓子をいただきました。おいしそうな「揚げドーナツ」でした。10時のお茶にいただきましょうとパックをみたら、賞味期限が20年1月1日。脱酸素でもなんでもない只のパック。保存料の表示もない。紙袋にはエーコープのセロテープが。
うーん。先日新聞で食品業界に賞味期限の表示を正確にというお役所からの通達がでていたような-------気がしましたが。

 昨年まで「北の恋人」が一番「赤福が二番」お土産の売り上げ順位だそうです。
清く、正しく、美しく・・・・今そういう時代です、しかし一部行き過ぎではと思うこともあるんですが・・・・。
                             美恵子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隣のりんご園の赤いりんごがおいしそうです。

2007年10月16日 | 日々のこと
会社の隣は大きなりんご園です。周囲はみんな住宅地になってしまったけれどこの1画だけは農振地です。私が知っているだけでも今の息子さんで4代のおつきあいです。

 事務所の窓から赤いりんごがおいしそうに見えます。ほんとにおいしそう。
先日今年も収穫しましたとお届けいただきました。みずみずしくて、普段果物はほとんど手を出さない私でも、ついついいただいてしまいました。

 農事法人を立ち上げられています。そうでなれば広大な土地ですので、相続の度に経営の危機にさらされてしまうのでしょうね。バブルの頃は地上げ業者が通われたといいますから。この1画が宅地にならないので、当社も製材工場を続けてこられたのかもしれません。

 こだわりの農業をしています。最近になってそのパンフレットに「私達がつくっています」とカップルが載っていました。・・・・これわーと思っていましたら、都会からお嫁さんがきたのでした。・・・・よかったですね・・・・。
なまじ農業を知らないほうが、先入観がなくて楽しくりんごづくりができるだろうね、と事務所の中で話題になりました。

 雹・台風の度にりんご畑をのぞいて、にんごの安否を確かめてしまう私達です。雹で少しえくぼができたりんごも味には変わりがありません、いっそう慈しんで欲しいくらいです。

 「ふじ」の出荷はもう少し先です。先日来社されたお客様もご予約をして帰られました。ほんとうにおいしいりんごです。

                              美恵子

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

故郷に帰って農業が夢

2007年10月15日 | 日々のこと
先日ご来社いただいたお客様、家のお話は二の次でご自分の夢を語ってくださいました。リタイヤされた後、生れ故郷に帰られて農業をなさりたいということのようです。そのためには在職中から準備はなされておられたのでしょう。

 初めての農業ではなく、子供時代に農業体験が十分にあるということなのですね。今までもしばしば故郷に帰って農作業をなされていたのでしょう。
 それでもここに農機具小屋を建ててというのが、第一声でしたから、私も面食らいましたけど。
 
 田舎に帰って田畑を守って欲しい・・・・それが私達地域の願いですから本当にうれしいです。

 昨夜、台湾の米事情のテレビ見た。安い米が入ってきた時にどうなるのかを、如実に語っていた。
 そうでなくても、日本の米作りをしている年代をみれば、どれだけ危うい状態なのか。世界中が日本の米市場を狙っている。政策を一歩間違えれば、わが国の食糧自給率はひたすら0を目指すだろう。うら寒い気持ちになった。

 お話をお聞きした後、当社のモデルハウスをご覧いただいた。地下室をご案内し、こういう使い方をすればという提案もさせていただいた。

 この次お会いする時には、どんなお家になさりたいかお伺いしますね、とお送りさせていただいた。

 夢を叶えるお手伝いができることをうれしく思った日でした。
                       美恵子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京から見れば佐久は病人天国です。

2007年10月13日 | 日々のこと
 年に1度の人間ドックに入ってきました。ここ佐久市には佐久総合病院というすばらしい病院があります。何年か前研修会で上京した折の懇親会の席で、同席した友人が倒れました。救急車に同乗したのですが、途中停車したままです。
受け入れてくれる病院が無いのです。・・・・・思わず東京は砂漠だと思ってしまいました。

 それに比べてここ佐久はいつでも受け入れてくれる病院があるという安心感があります。そしてまたまた医院の開業ラッシュの地でもあるようです。
先日の国会でもお医者さんが足りないっていっていましたが、勤務医が大変だということなのでしょうね。

 銀行の窓口て名前が様で呼ばれるようになり、なんだか居心地が悪かったものですが、その内病院でも様づけになり・・・・そしてようやく慣れた感もあるのですが、それでも敬語の使い方が乱れているのか、もっとも日本語が乱れたのか、病院でもお客様待遇で、どうしても耳障りな言葉をドックの説明時に度々聞いてしまいました。

  「カードをお持ちください」で済むところを「お持ちいただいてもよろしいでしょうか」とくる。言葉の1行おきにくる「よろしくお願いいたします」の言葉。
これを来る日も来る日も繰り返しているのだろうか。
こういうのを揚げ足をとるっていうんだろうな・・・・反省。

 そうそう人間ドツクの結果はといえば。・・・・なんの努力もしなかったのにこんなに良くっていいのかな。・・・・でした。もっとも夫の見解では「コエンザイム」と「乗馬」だそうです。
 将来のことを考えるならば、後1キロは体重を落さないとという明確でない宿題をいただいた私です。でもねあのメタポリックの腹囲だってクリアーしたんだから立派なもんでしょう。・・・これは日頃の私を知っている人への言い訳ね。
                            美恵子
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たまには芸術の秋なんて気分です。

2007年10月11日 | 日々のこと
この頃モネの「睡蓮の池」が脳裏に浮かぶのは、先日内装のリフォーム工事をさせていただいたお客様の玄関の絵のせいだ、と昨夜気がついた。

 玄関先の絵がモネの絵の複製かなという雰囲気があった。「あらモネ・・・」という私の言葉に奥様が、「モネの作風を取り入れた日本の方の作品」という説明をしてくださった。

 モネの色や光の扱いには独特の雰囲気がある。学生時代モネの名作展なるものを見た。ご他聞にもれず「睡蓮の池」の前で1時間も眺めていた。
「柳」「ヴェトゥーユのセーヌ河」も心ひかれたが、やはり「睡蓮の池」から目が離せなかった。
 その後旅先の美術館で数々の名作を目にしてもあれほどの感動がないのは、感受性の問題だろうか。

 夫の祖父の弟は「バラ」の花を愛し「バラの家」といわれる程その庭は有名だった。その彼は絵を描くことを趣味にしていて、退職後は絵三昧の日々を過ごしてアマチュアの域から抜け出していた。彼の描く絵はバラが圧倒的に多かったが、ある日見せていただいた1枚の絵に迫力を感じた私は「この絵がほしい」とねだった。「この絵はあげられないけれど、この絵と同じものなら新たに描くよ」と言われてしまった。

 つまりその絵は彼が精魂傾けたものだったらしい。
その彼が亡くなって5,6年経つだろうか、あの絵にもう一度あいたい、モネの「睡蓮の池」にあいたいように。

 今は秋・・・・芸術の秋なんちゃつて・・・・。
                        美恵子

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おもてなしの心は埃まで。

2007年10月09日 | 家事のこと
 NHKの連続ドラマ「どんと晴れ」を見ていて、私は自分の掃除の仕方がいかにずさんであったかと心中恥じた。かって埃をとるための「はたき」は日本の主婦の朝の日課だった。

 母の年代には、朝早くの障子の桟をパタパタするのはご近所への早起きのアピールでもあったらしい。箒が掃除機に雑巾がダスキンに変わった頃から、掃除の仕方が変わっていた。・・・我が家の場合。

 桟の埃に目覚めた私は、固く絞った雑巾でふきはじめたが、結露一杯の我が家の障子の桟は黒いカビのシミがついていた。思い付いて漂白剤をつけて拭いてみた。
水分で障子紙が破けてしまうが結構いける。障子張りの時、桟の掃除をすれば完璧と今から期待している。実行なされるのなら少し試されてから自己責任で。

 私は掃除によく漂白剤を使う。先日そんな話をしたら、1枚上手の方がいらっしゃつた。その方は「入れ歯」の消毒と消臭に使うのだという。市販の物は1晩漬け置きでないと効果がでないらしい。毎晩外せないので、いざという時に使ったら劇的だったとのこと。ただし自分で試されてみてから、すすぎは十分に。少しでも残っていると舌が分るとのこと。これも試されるなら・・・・あくまで自己責任で。

 先日の同窓会の食事会は同窓生が女将の割烹だった。テレビづいている私は建具の桟に指を押し付けてしまった。こんな場面テレビでみたことがあったなーと思いつつ。しかしちゃんと磨かれていた。えらい・・・。ダメ主婦としては感心することばかりだ。
 いっ行っても、季節の花にお軸や飾り物などおもてなしの心がいっぱいだ。
もちろんお料理は最高。その割烹は小諸の音羽さんだ。

 でも「どんと晴れ」は全国の女将さんにとっては脅威でしょうね。近所姑ならぬお客様が人指し指で・・・・・の世界ですからね。

                          美恵子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運動会・・・ビリでした。

2007年10月08日 | 家族
 地域の運動会です。本当は稲刈りの最適日なんですが、地域のお付き合いは大切ですので皆さん田んぼになんか出ていられません。我が家も来年から委託に出してしまうので、今年が最後という自家用分の稲刈りも前日終わりました。・・・・私は仕事で息子が活躍してくれました。

 この運動会毎年出場するゲームが同じです。これだと練習なしでもいいんですね。子供心に返って、参加することに意義をみいだしてと・・・・・どういう訳かボールころがし今年はビリになってしまいました。気にしない気にしない・・・・応援席は日頃会えない人たちがこの日ばかりはおしゃべりでいそがしくて、自分の出場する時以外は・・・・ですからね。

 このおしゃべりが一番楽しいです。日頃地域の中でのおつきあいが気薄になっているということでしょうね。

 我が家のハイライトは息子のリレー。アンカーを走って追い上げたけど後1歩及ばず2位になり残念。参加は20チーム位だが、かつての優勝の常連だった頃が懐かしい。世代交代が如実に現れるのが特長だ。

 慰労会に出席した息子はとっても楽しかったと帰ってきた。まだ家と顔が結びつかないという・・・・心配することなかれ私だってよく分らないんだから。
選手が出せないから止めたいというチームがあるけれど、僕は続けていくべきだと言ってきたよとのこと・・・・はいはい有難うその言葉、来年は我が家はお当番だから大いに期待してますよ。こうやって息子も地域の一人となっていくのだろう。
酒席で息子をかわいがってくれたお隣のおじさんたちありがとう。

 
 それにしても楽しい一日だった。
                            美恵子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再造林放棄地拡大する。未来に残せるか・

2007年10月06日 | 信州の木材
今朝の信濃毎日新聞に「再造林放棄地・天龍村で拡大」の報道があった。
再造林放棄林とは木を皆伐といって一斉に伐った場合、その後植林(造林)をしない山のことである。

 木材の低迷が続いていたので、民有林では幸か不幸か木を伐って売るという人はまず稀だった。確実に赤字だからである。その造林費用がでないために本来は伐る時期がきたものでも、間伐といって間引きをして次世代に送ってきたわけである。

 長野県でもいま山を守るために森林税の導入が検討されている。

 今回の例はたぶん採算のある木材があつたのたのだろう。しかしその後の植林の費用も問題なのだが、苗木を植えてもシカの食害になるという伏兵もいたらし、造林が進んでいないという。
山は水源地である。個人に山といえども、みんなの水源にかかわることでもあるのだ。魚を採るために木を植えるというのは知られたところであるが。


 最近県の林務課の方と話した時、伐採をしてもそのままでも大丈夫という話があって、唖然とした思いをしたことがあった。今年の4月のNHKのクローズアップ現代で熊本の禿山が放映され、暗澹たる思いがした。私はそう思ったのに視察をしたお役人は大丈夫のようですよ、という見解がでたということか。

 今までは木を伐るなんてことはなかったが、合板会社の国産材への移行が進み始めれば、変わってくる可能性があるということだ。その時に植林をしない方向に進んでいってしまうことを恐れる。

 地元不在の森林所有者も多い、今でもそのために間伐も進んでいない。森林税がそのためにうまく使われることを望む。未来に私たちが残さなければならないプラスの財産のために。

                           美恵子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

住宅のチラシ読んでみました。

2007年10月06日 | 信州の木材
 週末には住宅会社のイベントや内覧会のチラシが入る。この頃○○ホームなどの横文字の会社が多く私でもつくり手の顔が見えないと思う。

 先日地場の工務店さんのモニターハウス募集のちらしが入った。それは工務店さんの思いが一杯詰まった暖かい広告だと思い眺めていた。

 「家族が幸せに暮らせるおうちをじっくり考え、その話をじっくり聞いてくれ、めんどうくさがらない家づくりのプロ・職人さんと納得の家づくりがしたい」
「値段も努力して安くしてくれる工務店にたのみたい!!安いだけ、後悔ばかりの家づくりはしたくない」人のために企画したという。先代の社長さんを知っている私は頑張っているんだと、ほほえましい気持ちで若き社長の写真を見ていた。

 モニターハウスの応募に規定条件があると、小さな字で但書きがあったので、それを探して隅から隅まで読んでしまった。
 そしてそこでギョッとした。相談会が今週末で今月末までに契約して、11月末までに着工できる方とあったからである。大きな字で書いてあったこととあまりに矛盾ではないか。注文住宅で自由設計ともうたっているのに。

 あまりにつくり手の都合が見えていてびっくりした。住宅と生命保険は一生の内の大きな買い物だ。まあ工務店さん自身はそんなに気にも留めずに一応載せただけかもしれないが。

 当社で今月ご契約のお客様は今から1年前に来社いただいた方が多い。来社いただいてからどんなに少なくとも半年・多くの方は1年の時間をかけられる。納得の家づくりには時間も必要だと思っている。

 気になってあちこちの広告に目を通した。そして小さな但書きを読んで見た。
原価公開住宅とって価格表が表示されているが、但書きに坪単価は法定床面積ではなく工事床面積ですとのこと、付帯工事は当然別だが。これは建築業界の人ではなくては理解しがたい表現だ。

 広告は入口といってしまえばそれまでだが。いい家づくりにたどり着くのは大変なことだと思った。 
                           美恵子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする