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お酒の価格と初穂料の推移 明治19年から

2022年05月10日 | 日々のこと

近くの神社の氏子のお誘いを受けて、今年が初めてのお当番。

お当番はお手伝いで女性も参加。

神社の境内で宴席のはずがここ3年も無しで神主さんの祝詞のみ。遊具もあって公園になっているが、考えてみたら入った記憶もない・・・・・子育てしてなかったから(笑)

鳥居や灯篭や水盤に掘られている文字を読んでみる。

そしたら本殿の建立は1832年天保3年、灯篭は1847年弘化4年と1851年嘉永4年。水盤は1859年安政6年、

鳥居は1863年文久3年だそうである。

幕末の日本の激動の頃の馴染みの年号ばかり。

弘化4年の年は、19夜塔の裏にも記載されていた。

お当番の夫が持ち帰った、収支決算書の綴り、明治19年度から残されている。

これを見るのがすきなのねえ~。

明治の方の達筆は想像力では補えないものがあって。

わかる文字を拾えば、「御初穂料」

ということで、初穂料とお神酒の数字を拾ってみました。

比較するものが無いとね。

明治19年 初穂料20銭 お酒1升15銭。

お酒は年々少しずつ上って20年後には倍に、しかし初穂料はさらに11年後に50銭になりました、がこの時お酒は4倍になっていました。

その翌年の大正年にはお酒は1円、その後明治の終わりまで1円10銭から20銭で推移しています。

昭和に入り、4年は世界的な不景気、酒の値段は下がっています、1円以下が昭和10年まで続き12年から1円10銭、14年1円30銭 15年は2円40銭。

そして戦争の時代。

お酒の価格も高くなっていますが、購入が1升単位ではなく1升8合とか5合という数字が出てきます。

配給で思うように買えなかったということでしょうか。

初穂料が50銭から2円になったのは昭和19年です、この時の酒は1升5円でした。

そして終戦の年、お酒5合で2円65銭。

21年お酒は1升17円40銭と大幅に上がりました

22年はロウソク5本で32円50銭、初穂料は2円です・・・・・・驚きでしょう。

23年は酒7合140円 初穂料は2円のまま、お札代が20円加わりました。 ロウソクが4本で72円。

まだもの不足は解消されていなかったのでしよう。

25年は酒1升500円 初穂料は10円とお札代が20円です。

昭和30年になり初穂料はお札代込みで100円となり、この齢に清酒のほかに合成酒の記載が出てきました2級酒480円と合成酒5合195円とあり、この合成酒5合は昭和38年まで続いています。

初穂料が500円になったのは昭和44年、酒は580円、ようやくお酒1升近くになりました。

47年に1000円 52年に2000円、お酒は1080円

54年に3000円、

55年に5000円、お酒は1200円

平成3年に10000円になり現在に至っています。現在のお酒は1700円台です。

それにしても神主さん、大変だったろうと推察します。

実はもう一つ面白かったのは供魚なのです。

「するめ」なんです。私もびっくりしました。

この価格も時代と景気を反映しているようです。

こんど神主さんにおあいしたらおききしたいものです。

海無県で、冷蔵庫もなかった時代の名残なのでしょう。

時間があればもつと読み解いてみたいのですが、今日次の方に回すそうです。

明治19年から平成26年までは和紙綴じなのですが、パソコンの時代になりました。

長く残すには和紙に墨がいいのだと思いますが、筆で書くことがなくなっているから・・・・・残念です。

お読みいただきありがとうございました。

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いつもありがとうございます。

 

コメント (4)
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