近くの神社の氏子のお誘いを受けて、今年が初めてのお当番。
お当番はお手伝いで女性も参加。
神社の境内で宴席のはずがここ3年も無しで神主さんの祝詞のみ。遊具もあって公園になっているが、考えてみたら入った記憶もない・・・・・子育てしてなかったから(笑)
鳥居や灯篭や水盤に掘られている文字を読んでみる。
そしたら本殿の建立は1832年天保3年、灯篭は1847年弘化4年と1851年嘉永4年。水盤は1859年安政6年、
鳥居は1863年文久3年だそうである。
幕末の日本の激動の頃の馴染みの年号ばかり。
弘化4年の年は、19夜塔の裏にも記載されていた。
お当番の夫が持ち帰った、収支決算書の綴り、明治19年度から残されている。
これを見るのがすきなのねえ~。
明治の方の達筆は想像力では補えないものがあって。
わかる文字を拾えば、「御初穂料」
ということで、初穂料とお神酒の数字を拾ってみました。
比較するものが無いとね。
明治19年 初穂料20銭 お酒1升15銭。
お酒は年々少しずつ上って20年後には倍に、しかし初穂料はさらに11年後に50銭になりました、がこの時お酒は4倍になっていました。
その翌年の大正年にはお酒は1円、その後明治の終わりまで1円10銭から20銭で推移しています。
昭和に入り、4年は世界的な不景気、酒の値段は下がっています、1円以下が昭和10年まで続き12年から1円10銭、14年1円30銭 15年は2円40銭。
そして戦争の時代。
お酒の価格も高くなっていますが、購入が1升単位ではなく1升8合とか5合という数字が出てきます。
配給で思うように買えなかったということでしょうか。
初穂料が50銭から2円になったのは昭和19年です、この時の酒は1升5円でした。
そして終戦の年、お酒5合で2円65銭。
21年お酒は1升17円40銭と大幅に上がりました
22年はロウソク5本で32円50銭、初穂料は2円です・・・・・・驚きでしょう。
23年は酒7合140円 初穂料は2円のまま、お札代が20円加わりました。 ロウソクが4本で72円。
まだもの不足は解消されていなかったのでしよう。
25年は酒1升500円 初穂料は10円とお札代が20円です。
昭和30年になり初穂料はお札代込みで100円となり、この齢に清酒のほかに合成酒の記載が出てきました2級酒480円と合成酒5合195円とあり、この合成酒5合は昭和38年まで続いています。
初穂料が500円になったのは昭和44年、酒は580円、ようやくお酒1升近くになりました。
47年に1000円 52年に2000円、お酒は1080円
54年に3000円、
55年に5000円、お酒は1200円
平成3年に10000円になり現在に至っています。現在のお酒は1700円台です。
それにしても神主さん、大変だったろうと推察します。
実はもう一つ面白かったのは供魚なのです。
「するめ」なんです。私もびっくりしました。
この価格も時代と景気を反映しているようです。
こんど神主さんにおあいしたらおききしたいものです。
海無県で、冷蔵庫もなかった時代の名残なのでしょう。
時間があればもつと読み解いてみたいのですが、今日次の方に回すそうです。
明治19年から平成26年までは和紙綴じなのですが、パソコンの時代になりました。
長く残すには和紙に墨がいいのだと思いますが、筆で書くことがなくなっているから・・・・・残念です。
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