新換気(第一種換気)について

2012年02月09日 | 住まいづくり
家の換気が義務付けられて久しい。しかし換気の機械を付ければ換気ができていると思うのは間違いである。

 換気は気密がとれて初めて成り立つからである。

 つまり気密が取れていない住宅では、その機械の周囲だけしか換気の効果をうまない。家の中に澱ができるのである。

 空気と水は澱むと腐る・・・・オーバーかもしれないが、その通りだと思う。

 窓を開ければいいでしょう、と思うかもしれないが、生活の臭いはどうする。
 
 窓を開けてもいいほど、あなたの家の廻りの空気はきれいだろうか。

 都会だけにとどまらない、田舎にはまた別の空気の悩みがある。田畑の砂ほこりである。

 粉塵、花粉、虫等を換気の入口でシャットアウトしているのが、SA-SHEの家の新換気である。第一種換気であるが他のメーカーとの違いはセンターシャフトとよばれる配管である。

 入口で空中の粉塵等をシャットアウトしたとしても、配管が汚れないとは言い切れないが、新換気は目でその確認ができるし掃除ができる。

 他の第一種換気は蛸足のように配管が伸びている。そうなるとその中がどうなっているかの確認も掃除もできない。

 何が一番恐ろしいかと言えば、配管の中に湿気が入ってカビることである。そこを通った空気を毎日吸い続けなければならない。

 その配管の汚れが恐ろしくて、この新換気ができるまで、第三種換気を使っていた。第三種換気とは排気はダクトで強制換気し、そして排気で出た分だけパッコンからダクトを通さずに空気が入るシステムである。

 これだと、入る空気がダクトを通さないので、ダクトの中のカビの心配がない。ただパッコンの近くは外からの冷たい空気の流れが感じられるのと、騒音も入る。

 先日内覧会の折、某メーカーは加湿もできる換気があるんですってね、とお客様がおっしゃられた。

 調湿が換気でできれば本当に理想である。それが実現できれば最高だと思う。当社があえてそれを求めないのは、ダクトの中のカビである。加湿すればダクト内にカビが生える可能性は大なのである。

 しかし掃除ができないダクトに採用するのは避けるべきであると思う。

 水を買うのは当たり前の時代になってしまった。そして空気も買う時代になりつつある。

 近い将来セシウムを除去できる高性能のフィルターも出現しよう、その時それを使えるのは、センターダクト方式の新換気でしかないと思う。蛸足のダクトでは、空気の入口に付ける高性能フイルターの負荷に耐えられないから。

 さらに新換気の利点は冷暖房の効率化である。パッコンから取り入れる方式よりも快適さと燃費がアップする。

 気密と換気は表裏1体である。だからこれらの話の前提はあくまで、気密のとれた住宅でのことである。
 
 まだまだ本物の高気密高断熱住宅に出会える人は100人のうち10人にもいくまい。
さらに「住みごこち」追求の新換気のSA-SHEの家にたどり付けられる人は何人いられるだろうか。

 みなさんたどりついてくださいね。(笑)

                 依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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