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せめて国産材にしてくれたら。

2009年12月28日 | 信州の木材
今年、地産地消の言葉を良く聞いた。まさしく原点に戻ったというべき事象であると思う。学校給食に始まり、町おこしから、はては木材まで。

 この暮にきて、木材の注文が2件ほど取り消された。県産材の産地証明書が必要とのことである。長野県なら問題なくでるが、これが関東の県となると・・・・正直だせない。

 公共事業が格段に減り、どこも自県を守るために、一層県産となる。しかし当社が取り扱っている、唐松の土木用材などは、産地化しているから、他県で同じようなものを求めようとしても、少々無理なのである。

 長野の東信地区はもう何十年も関東の土木用材の供給基地であった。10年ほど前から、県産材というとても、耳にやさしい言葉の出現に悩まされることとなった。

 山ばかりで人口が少ない長野県、木が少ない都市部。強度があって安価な唐松は日本の公共事業を支えてきた。それも供給地と消費地でなんとかなりたっていたはずなのだが、いまや県産材という指定をされると、どうにもならない。長野県の木が出口を失ってしまう。

 もっとも、ロシア材から国産材にシフトを替えている合板工場によりそれも解消するかもしれないが。

 そんな折、木材の納材屋さんと話していたら、住宅に関しても公的な補助は県産材である。「せめて国産材としてくれないでしょぅかね、そうでないと一極集中になってしまって」と。結局皆は潤えないということなのだ。

 たしかに補助金がらみから言えば、地産地消は大儀名分だが、それが家のためにすべていいと言えないところが・・・・苦しい。

 依田 美恵子

    軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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