私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

タイヤキ

2013-12-12 14:28:18 | ご飯ですね
藤枝市郷。
地元では人気のある製餡所らしいけど、どうにも買い難い。
何故なら「たいやき」の幟は目に付くんだけど肝心な店舗らしい建物が見つからず何度か通り過ぎた事が有り気後れしているのだった。
今回は意を決して(ちょっと盛りました)敷地内に入り恐る恐る奥の事務所ドアーを開けてみると、なんと其処は「鯛焼き部屋」だった。



三人のご婦人がマスクに白帽子、白色の作業服で一生懸命焼いているのを目にするのだった。

先客が有り、どうやって注文するのか戸惑っていると
「まだ注文を受けていない方?」と呼ばれそっと胸を撫で下ろす。

鯛焼きの種類(中身)が豊富で「餡子は粒餡に決まってるでしょ」と言う常識を覆すように漉し餡が有り驚いてしまう。クリームや鶯餡などは聞いた事が有ったけど「漉し餡」は初めてかも知れない。流石製餡所。



顔を写さない事を条件にその様子を写させてもらった。

二人が焼いて一人がパック詰めを担当しているが休憩をする暇がないほど来客が有る。
自ずと焼きたての鯛焼きを受け取る事に成るのだが焼き方がちょっと変わっていた。



そう、焼型を縦にするのだった。何故そんな事をするのか聞いてみると
「羽まで厚い鯛焼きなので横のままで焼くと中身の餡が溢れ出てしまう」そうだ。なるほど。

羽を落とさない鯛焼きは羽子板の様な四角い物が出来上がった。



工場の男性が現れ何故鯛焼きを始めたのか聞いてみると、

「製餡所だから餡子を作って卸して居たのだけど、和菓子屋が激減し餡子の需要が減って来たので工場の一部を改造して鯛焼きを始めたんです。一番人気はやっぱり粒あんで、次が漉し餡かな…」

さり気なく餡子の宣伝をする。今回は粒餡と漉し餡とクリームを購入。

他には白餡、お茶(どんな鯛焼きなのか不明)などが有り、今回買わなかった鯛焼きを買いに来たくなる。

ただ土産に渡す分も含めて15個を持つと、鯛焼きの匂いで車内が満たされ、いつまでも鯛焼きの匂いが残るのは(どんな匂いでも車内に残って欲しくない)ちょっと遠慮したいと思う。
次回、大量購入する時は窓を開けて走れる季節にしなければと誓い複雑な気分で運転をしていた。(芳香剤も効果なし)

帰宅後ネット検索してみると昔の写真がUPされていて、羽は付いているものの、今ほど厚くはなかった事が分かる。時代と共に羽も進化したと受け取って置く事にした。
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