私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

浅間神社東

2013-10-02 05:39:39 | ご飯ですね
現場仕事で静岡市内の浅間神社近くに出掛けた。
そこに一軒の和菓子屋がる。「和田屋」

元来が蜜団子(みたらし団子)が好きで、子供の頃、山形(母の実家)で食べた団子がきっかけで好きになったんだと思っている。

母の実家近くには団子を作ってくれる家が有り何かある毎に頼んで作ってもらっていた。
その時に出来上がった団子とは白いゴムホースの様に長い物で確か桶に入った物を持ち帰ったと思う。それを家で小さく切り分け、餡や蜜やずんだなどを付けるのだった。

その蜜が絶品で大好きだった。此れと言ったお菓子の無かった田舎だから本当に美味しいと思ったのだった。なんだか朝の連ドラの様でにやりと笑う。



ひょんな事からご主人の話を聞く事に成った。

うちは和菓子屋と言ってもお茶会などに出て来る「上生菓子」じゃなくて、庶民的な団子やまんじゅうを作っているんです。
朝作った物をその日のうちに食べて頂く。何故なら防腐剤など余分な物を一切入れていないからです。

餅もそう。スーパーなどで売られている餅にはアルコールが入っているんです。作る時に飛んでしまうから添加物には表記されていませんが…。あれで殺菌しているんですが、うちはそんな事をしていません。だから日持ちも悪いです。

でも、高々30年ほど前から出始めた防腐剤を体に入れていいのかと疑問に思っています。…

話が長くて要約するとこんな感じかな。
でも、良い物を自信をもって作っている情熱に感動して(単なる団子好き)餡と蜜の団子を買って帰った。

話を聞いている時に中学生やご婦人なども来店され餡団子は完売、鶯餅も完売。僅かに蜜団子が二本残るだけに成ってしまった。良かった。先に買っておいてと思わず胸を撫で下ろす。(笑)ご近所の住民に愛されているなあと思う。


蜜団子は団子を一度炙ってから蜜を付けるので駐車場に戻ってから直ぐに食べてみた。
団子が柔らかくて蜜が絶妙な甘さで旨い。また、蜜の絡み具合がスーパーのそれとは全く違う。店の工夫だと思うけどジェルの様に固まっているのだ。これは良い。団子に良くくっ付く。

そうそう、昔勤めていた会社の向かいにも和菓子屋が有って、三時のおやつに蜜団子を買いに行った事を思い出した。確か当時一本三十円(かなり昔ジャン)。



家に帰ってから餡団子を開けてみると「あれ?」と思った。
団子が全部立っていると言うか横に成っていると言うか。
通常丸い断面が見えると思ったのだけどそうじゃない。

よく見ると餡が両面に塗ってある。なるほど。
こんな風に入れる事で餡子の脱落を最小限に抑えているのだ。こんな細かい店の工夫にも感心する。本日中にと言うご主人の意向に沿って餡団子をお腹一杯食べた。

いつまでも続いて欲しい和菓子でした。
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