malのあっちこっちブログ

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モンゴルの至宝展、そしてアドレナリン噴出

2010-04-14 09:36:16 | 日々のこと
4月11日の日曜日、東京江戸博物館で開催されている「モンゴルの至宝展」に行って来た。



あわよくば両国から船に乗って芝の浜離宮に寄って桜を見て・・・

なんて考えていたのだが、前日のハイクの後遺症でなんとなくダラついてしまい、その儚い夢は消えた。



代々木から総武線に乗ると、お堀の桜は今が盛り、ボートで楽しむカップルや、釣堀での太公望たちが

暑いと感じる日差しの中でそれぞれが時を過ごしていた。



両国に着き、博物館に向かうと道の脇で「モンゴルはモンゴルであって中国ではない」と言う内容の

ビラを配っている人たちがいた。

政治論争をする気は無いが、モンゴルもチベットも今の中国の対応に意義を唱える一人だ。



それ程、人が出ている感じがしないが博物館が見えた。



建物の壁面には大きなポスターが貼ってあった。





ロッカーにザックを入れ、入場した。



紀元前から始まる東北地方の草原での歴史と知恵に驚きながら半分ほど進んで、ある展示物の前で立ち止まっていると、

若い係員が「恐れ入りますが、お口の中にガムか飴を入れていらっしゃいますか?」と、聞いてきた。

私「はい。噛んでます。」

若「恐れ入りますが、飲食は禁止されていますので・・・」

私「はい。わかりました。。。」と言えばこの話はブログにならなかった。

私「飲食とはパンや弁当を食べたり水を飲んだりする事ではないのか?」と反論した。


何故なのか自分でもわからないのだが、この若い係員の態度・・・無表情で機械的で慇懃で相手にしない無礼な物腰に無意識で反発してしまったのだ。

私「何故、ガムや飴が駄目なのか説明して欲しい」

若「唾液によって展示物が汚染されるからです」

カチーーーンときた。ガム・飴を噛んでいて唾液で展示物が汚染されるものか。。。


私「それじゃあ多汗症の人はどうなるんだ?」

ここまで来ると、もう収拾はつかない。

若「その様な場合は問題ありません」

私「人の汗は問題なくて、唾液は問題あるのか?第一、唾液が本当にかかるのか?」

もう、ガキの喧嘩である。

その後の数分間は「ブラブラブラ」「バアバアバア」と言い合いが続いた。


断っておくが、囁く様に・・・続いたのだ。

しかし、展示室の展示物の真ん前で言い合いをしている60オヤジと20代の係員は異様だ。

全員、興味深々で通り過ぎる。




若「ガム・飴の持込み禁止の表示はしてあります」

私「見せてもらおうじゃないか」

若「どうぞ」



二人して勢い良く入口に戻る。

入口でその禁止サインを探すが、「飲食物」はあっても「ガム・飴」は見つからない。

モギリの女性達にも聞いて廻るが、「飲食物」はあっても「ガム・飴」はない。


よぉ~し、勝った。。。とばかりに口撃にでる私。

守りに入りながらも、あくまで自分の正しさ(当然だが)を主張しようとする奴。



そうこうするうち上司がやってきた。


何故、ここで揉めているかを説明していると、突然、奴が・・・

「ありました。こっちへ来てください」と俺を連れてゆく。

おう、見てやろうじゃないか・・・と付いて行くと、それはあった。。。



まず、江戸博物館の1階展示室の入口付近の状況説明をする。

1階の展示室は、建物入口ドアを入ってまっすぐ進むと正面やや左側にモギリ嬢が立っている

いわばゲートがある。

そのゲートから3~4m先に展示室入口があり、入って左壁に関係者の挨拶文が4~5枚展示されてあり、

正面壁に今回の展示に関する説明文があって、入場者は右に流れながら左側・右側にある展示物を見てゆくことになる。


奴があったというそのピクトサインは、展示室入口右側の見返り壁に20cm角ほどの大きさで掲示してあった。



奴「ここにあります」

ここで私は完全に切れた。

私「お前ナア・・・入場者は展示室に入った瞬間から展示物に気をとられるんだぞ、こんな場所に、こんな小さなサインで書いてありますなんて、ふざけんじゃない!!!ガオ~」

上司「あのお~こちらへ・・・」


そのとき中に居たオバサンが

「せっかく楽しみで観に来ているのに、うるさくて集中できません。外でやってください」

あんたは正しい・・・



そもそも、このような場合、係員はワガママな客に対して、書いてあったじゃないか、と言い続けるものだろうか?

お客さまの言い分もごもっともでございますが、過去にも床等に廃棄されたもので館内が汚れたケースがございますのでご理解ください。

こんな風に言うものじゃないかと考えるが・・・(またアドレナリンが、、、)

そもそも唾液で汚染されるはないだろう。。。(あぁ、アドレナリンが・・・)



またゲート付近に戻る。


上司に向かって、私「奴はガム・飴は展示物が汚染されると言ったが、上から見られる展示物は全てガラスケースに入っているではないか、何故、ガム・飴が禁止されているのか説明してもらいたい。過去に展示物にガムをつけられた事があるのか?唾液で汚染されて汗は何故大丈夫なのか?それ以外にも汚染される物質は沢山あるではないか?喉が渇くからガムを噛んでいる人も居れば、食後の習慣で噛んでいる人も居る。なんといってもガムで展示物が汚染されると言う理屈が理解できない。

ワガママな客である。

上「床などにガムを捨てるお客様がいらっしゃいます。」

私「・・・・・・・・・・なるほど、、、、、、、、(何故かここで急速に冷静になれた)
人間千差万別、そういう奴も居るんだろう。。。いや、分った、俺はそんな事はしないが、そういう可能性も否定できない主催者側としては禁止せざるを得ないことは理解した。ガムは廃棄する。
但し、ガム・飴は習慣で噛んでいる人たちが沢山居る訳だから、これほど大騒ぎになる問題だという事を認識して、明瞭な表示にしてもらいたい」

上「分りました。対処します。」

私「ところで○○さんだか○○さんと読むのか知らないけど、あんたは他人とのコミュニケーションをもう少し学んだほうがいい。キチンとコミュニケーションがとれれば、こんな問題起こらなかったはずだから・・・」

おおきなお世話である。。。

上「今後気をつけさせます」

若くても上司たるもの、その対応を心得ている。

若くて綺麗なモギリ嬢達の冷たい視線を感じながら、展示室内に戻ると、Pが「やっちゃったね・・・」っていう感じで優しく迎えてくれた。
なんだか妙に嬉しかった。が、もう見る気はなくなっていた。。
「すごいねぇ・・」なんて他人事の感想を述べながら展示室を後にした。



この一連の騒動で、私のアドレナリンは大放出、頭、背中、脇と猛烈な発汗作用が置き。興奮状態に陥った為・・・・・

展示物は記憶の外に飛んでいってしまった。

惜しい事をした。



気を取り直して5~6階の常設展示館に行った。

江戸以降の展示物をほの暗い展示室で見ているうちに気持ちが落ち着いてきた。

なので、こんなこともやってみた。





人間、怒ると腹が減る。

館内に在ったパンフで旨そうな店を探して、「かき揚げ丼」に決めた。

怒りと天麩羅にはどんな相関関係があるのかなぁ・・・

清澄通りの線路際にある「天亀八」に入って注文した。



かき揚げ丼セット2300円也。

かき揚げはムキエビだらけとモンゴイカが数個と大葉が一枚、それ以外はなし。

私にとっては日光の手前だった。