malのあっちこっちブログ

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2016スペイン・ポルトガルの旅・・・マドリッド最終日

2016-06-21 09:51:06 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
フラメンコの翌日、今回の旅の最終日、相変わらずマドリッドは降ったり止んだりの天気だった。

今回の旅を通じて、食事はできるだけ地元に溶け込んだ場所で摂るように心がけていたが、マドリッドでは昨日に続いて今日も名物料理を食べに行くことにした。


入った店内は



有名人の写真がずらりと並んだ割とこじんまりとした場所だったが、曲がりくねった奥へ行くほど部屋が現れかなりの人数が収容できる店だと分かった。

それほど広い店なのに、11時半に入ったとき店主に「予約がいっぱいなので、この席でいいか?」と尋ねられるほどだった。



LA BOLAと言うこの店の名物は



このようなポットに入った煮込み料理と

  

付け合わせのネギやソースとハバネロ、そしてポットの中からは豆や牛肉がゴロゴロ出てくる。

例によってアタシたちは



サラダとともに一つのポットをシェアしたのだが



客のほとんどが、一人1ポットを平らげているのには驚いた。

こっちの人たちって、大きな胃を持っているのねぇ・・・・・



雨の合間を縫って、今日はお土産探し、あっちの店こっちの店と歩き回り、かなり疲れてアドルフォ ドミンゲスの本店に入る。

40代のころ、このブランドのスーツを愛用していた時があったアタシにはとても懐かしくもあり、興味もあるショップなのだ。

本店だけあって、落ち着いた設えの店内に、空間を広々と利用して商品がまばらに展示してある。

上の階には落ち着いたカフェサロンもあって、疲れた体を休めることができた。



夕刻18時、プラド美術館の無料開放の時間に合わせて入場列に並ぶ。

ヨーロッパの美術館は、どこでも中世の宗教画が多く、それほどそのものに時間をかけないで済むアタシたちは目的のモノだけを求めて館内を足早に歩く。

それでも疲れて外に出たとき



入り口周りで子供たちが遊んでいた。

子供たちの無邪気な集まりって絵になるから好きだなあ、、、

すでに19時半は過ぎているけど

  

美術館の周りは雨模様でも明るい。



歩きながら、地下鉄の駅に向かい

  

マドリッドを写真に収める。



最終日のこの日、ホテル近くのBARに3日連続で入る。



もう、中々の常連なのだ



ネタケースをのぞき込んで

  

マッシュルームと卵料理を頼んだ。

店が混んで、親父に挨拶はできなかったが、郊外のBARで地元に浸れた3日間だった。

外に出ると、雨は本降り、いつもザックに入っているアウターを出し雨に濡れてホテルまでの5分を歩く。



翌日、ホテルに頼んでおいた送迎車で空港へ向かう。

この日は朝から本降り、止むことはなかった。

空港内のバーガーキングで



出発までの時間をつぶしながら、ぼんやりと今回の旅を振り返っていた。

あ、食べたのは無論ワッパーっすよ、、、美味かった。。。。。

2016スペイン・ポルトガルの旅・・・マドリッドでフラメンコ

2016-06-18 15:19:38 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
王宮を出ると、すぐ前には国立オペラ劇場が建っている



街を一回りしてから






今日のランチはその脇にある有名店でのパエリア、重厚な店内に日本時間のランチタイムで入る。

こちらのランチタイムは概ね13時から2時間が普通、逆に日本時間の11時半ごろからはどの店も空いていて入りやすい。

そんな時間を狙って入ったら、ドンピシャりの一番乗り、重厚で落ちついた造りや調度品の歴史感あふれる店内にご機嫌。

旅の楽しみは、地元の安酒場と、名店と言われる店の歴史感だなぁ・・・などと感じながら、こちらのペースでサーブしてくれる心地よさに浸りながら

  

美味しいオリーブをつまみにベラーノをちびりちびりと楽しむ。

写真にはないけど、パンも大変おいしゅうございました。

サラダも



ご覧のとおり。盛り付けも美しいけど、味も素晴らしい。



やがて、お目当てのパエリアが



モチロン、取り分ける前には焼きあがった鍋を見せてくれるし、写真も撮ることができるのだがアタシたちは「食べる!」に重きを置いた。

アタシたちは二人で一つのパエリアをシェアしたのだが、このパエリアを一人で一つ食べていた若者がいたのには驚いた。



大満足で食後のカフェを



この食事で€55、アタシは大満足のランチでしたよ。。。




さて、腹は一杯、幸せ満載で街を散歩、、と行きたいところだが、ここに着いてから天気は下り坂、雨は降ったりやんだり、気温も低め、マドリッドでは観光客になりきると決めて、今夜のフラメンコの予約に店に行く。



このお店で19時半からのチケットを購入、1ドリンク付きで€35/人



チケットを手に入れたので、王妃ソフィア美術センターにゲルニカを観に行く

  

広い館内に、中世から現代美術に至るまで展示されているここで間近に見るゲルニカは圧巻だった。


館を出て右を見ると



マドリッドの鉄道駅がすぐそこに見える



街を歩きながら、時間を過ごし



疲れたらお茶を飲んで、フラメンコの時間を待つ



そして7時、店に着き通された席に座る。

7時半、演者が舞台に上がり静寂が訪れる。一瞬ののちフラメンコギターがかき鳴らす激しいリズムと、なぜか物悲しい歌が続く。


そして、最初の踊り手が情感のフラメンコを踊る

    

なぜかはわからないが胸にこみ上げる感情でゆすぶられる

二番手の踊り子はカスタネットを絶妙にかき鳴らしながらの踊りだ

      

そして、それまで素晴らしい手拍子でギターや歌と踊り手を盛り上げていた男性の踊り手の踊りが始まる

        

激しくも物悲しい情感があふれるこの踊りに魅了されたアタシは、なぜか見終わったとき目に涙が・・・・・相方に笑われてしまったけど、、、

年取ると、涙もろくなるのよぉ・・・・


2016スペイン・ポルトガルの旅・・・マドリッド  王宮

2016-06-16 09:51:18 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
翌朝09:50バスターミナル到着、早速切符売り場に向かうが、10時、11時併せて8本のバスは全て売り切れ、12時が無いので13時のチケットを購入、3時間の待ちとなった。

荷物を預けて出かけようとロッカーに行ったのだが、そのやり方がわからない。

その場にいた東洋の顔立ちをした若者に「どうやるんだろう?」って話しかけたら、ナント日本語で返事が返ってきた。

聞けば韓国から来たという、結局わからずじまいでアタシたちは諦めてカフェで時間をつぶすことにした。


カフェに座っていると、先ほどの若者が親切にも「預け方がわかったよ」と知らせに来てくれた。

アタシたちはここで時間を過ごすからと礼を言い、世間話をしていると今度日本に来るという、初めてだと言うので、いつでも案内するよ、とアドレスを渡した。




グラナダから5時間、雨のマドリッドに到着

日本では家並が途切れることが珍しいが、こちらでは街並みが見えて来たらそこが目的地と言う旅だったので、マドリッドに近づきその大きさに「都市に来たなあ」と感じずにはいられなかった。

南ターミナルに到着。ここは鉄道駅のように大きいのでメトロの標識に従って歩いてゆくと自動的にメトロ乗り場に到着、チケットを買ってホテルのある最寄り駅まで乗る。

実はマドリッドのホテルはこちらにきて2~3日前に予約したのだが、この時期のマドリッドには手ごろなホテルの空きがなく、相方はそのホテルを決めるまでに結構大変な思いをした。

狭すぎず、遠過ぎず、、高すぎず、、、こんな3条件を満たすホテルがそんなに簡単に見つかるとは思えない。

それでも、マドリッドの中心部の目的地へは5~10駅で行ける場所にホテルを見つけることができた。

ホテルはメトロ駅から歩いて5~6分のところだったが、周辺は企業が多く大通りからホテルまでの100mほどは夜は暗く一人歩きはちょっと不安かもしれない。

チェックインしたときは既に20時前後、ホテル周辺で何か食べようと駅周辺を一回り、地元の客が一番入っていた狭いBARに決め、そこに入る。



ベラーノを注文すると



1ドリンク、1タパスって感じで小皿がついてきた。

相方がスープを頼んだが



なにやら、不思議なスープが出てきた

ネタケースに並んでいる食材から



鶏肉と



パブリカを頼んだ。パブリカは旨かった。

飲み物3杯と食べ物で€22、やはり地元の価格ってこのくらいなのだろう。



翌朝も雨が降ったりやんだり、そんな中、王宮に行く

  

開門直後だったせいか、すごい人の行列に並び、見物人を飽きさせない大道芸人やパフォーマンスの音楽家の歌や演奏を聴きながら入場する。

広場や通路の照明

      

紋章



建物

  

王宮に向かう人の群れ



階段室の天井の絵画

   

階段室の獅子



王家の紋章



そして

  

美女


残念ながら写真が撮れるのはここまで。

なんでも相方が来た15年ほど前にはすべての館内で写真が撮れたらしいが、残念ながら目に焼き付けるしかない。

言葉で表現するのは難しいが、王宮の外観からは想像するのが難しいほど内部の豪華さは際立っている。

スペインの栄華を見せつける設えの数々がそれぞれの部屋にはほどこされていた。

圧巻は、あのストラディバリウスの数々、、、、、ヴァイオリンチェロやヴァイオリンが6台?8台?展示されていた、が、、相方とアタシが同時に「勿体ない、演奏されてこそ楽器で飾っておくなんて・・・・・」なんて話になった。

しかし、この楽器をこれほど間近で見たのは初めてだったが、その美しさは例え様もないもので愛好家が欲しがるのも無理はないと感じずにはいられなかった。

2016スペイン・ポルトガルの旅・・・アルハンブラ  アルカサルと夕食

2016-06-15 11:01:22 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
ナスル宮殿を出たとき閉門15分前だった。

最後に城址のアルカサルを観ようと思っていたのだが、諦めかけていたアタシに「まだ15分ある、大丈夫よ」と相方が発破をかけてくれたのでゲートに向かう。



ゲートのオジサンが「ラピッド!(急いで)」と言って入れてくれたので、「ラピッド!ラピッド!」とオウム返しに言いながら中に入った。


エピソード
写真が小さくてわかりにくいでしょうが、写真正面の建物のかまぼこ型にくりぬかれたうちの一つに小さな白っぽい物が摘まれているのが見えます。
あれは恐らく鉄弾ができる前の石製の砲弾かと思うのですが、塔屋からあれを見た相方が「アレって何かの卵?」って訊いてきました。
ま、戦争ごっこなんて遊びをする男の子と、ままごと遊びをする女の子の違いなんですが、もし卵だったら・・・・・ホラ、空を飛ぶ恐竜なんて言いましたっけ、あんなのが生まれますよねぇ、、きっと。。。。。





幸いにも中では一人二人の人影も見えたので、仲間がいる安心感で塔の最上部に向かう。

見下ろすグラナダの町々

      

石造りの建物なので最上部の床には、しっかりと水勾配が取られている。



じゃなければ水が溜まっちゃうからね・・・・・

上から城内を見るが



上部構造物は数百年の時の流れの中ですべて朽ちている。

風になびく旗がなんか物悲しい



塔屋から屋上に出るところの扉の



分厚い造りに、戦う城を感じた

壁の一部の漆喰をはがして



内部のレンガ積みの形を見せているところがあった




しっかり15分で戻ってゲートのオジサンに「グラシアス」とお礼を言い、坂道を下りながらグラナダの街に下りて行った。

明日は最終地のマドリッド、今日は最後のグラナダの夜になる。

BARやレストランが沢山ある路地を歩きながら、店を物色して



働き者のおばちゃんが一人で切り盛りしているこじんまりしたところに入った。



ベラーノを頼み

  

TAPASの盛り合わせを注文、こうしてグラナダの夜は更けていった。。。。。

2016スペイン・ポルトガルの旅・・・アルハンブラのパイレーツ・オブ・カリビアン

2016-06-14 17:16:51 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
アルハンブラ宮殿内を観終わって、



またまた猫なんぞに目をくれながら、、、

裁きの門から城外に出ると、




そこに



何ともそそる水飲み場がありました




残念ながら、水は飲むことができないのですが、その蛇口一つ一つが

    

パイレーツ・オブ・カリビアンじゃあありませんか・・・

これは、絶対違いありませんよ。

あの映画に出てくるキャラクターは、ここからの想像の産物に違いないっす。。。。。

2016スペイン・ポルトガルの旅・・・アルハンブラ  ナスル宮殿のディテール

2016-06-13 10:12:22 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
まずは階段

歩いていたら、数段の階段があって、その踏面にタイルが埋め込まれていました

  

最初は何気に通り過ぎてしまったんですが、どうしても気になって戻りましてね、相方が「邪魔になるから」と言う注意をしり目にシッカリ撮影したのが

      

どうですか、見事なものじゃあありませんか

一辺が4cm足らずのモザイクタイルなんですがね、多くの人に踏まれてしまう場所にこの細工ですよ、感動しちゃいますよね




そして、壁面の細工物の部分は

          

おそらく、アラビア的にはこの模様一つ一つに意味があるのかもしれません

そう思って見ていると、放っておくわけにはいかないんですよ、、、、、

  


2016スペイン・ポルトガルの旅・・・アルハンブラ  ナスル宮殿その2

2016-06-12 10:42:21 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
圧倒されながらも被写体だらけの宮殿内を行ったり来たりしながら写真を撮りまくる

    

ナスル宮殿の中にもメスアール宮とかコマレス宮とかライオン宮などがあり

        

ライオン宮の中にライオンの中庭とかヘンセラッヘスの間とか諸王の間、二姉妹の間などと言う場所があるのだが

        

そんなことよりも、素晴らしい装飾に見とれ、特に天井の細工に圧倒され、床の設えに興味を奪われ

        

入場者の邪魔になることもしばしばだった

団体客は説明を聞きながらではあるが時間で動き、カップルは場所ごとのポージングに夢中、学生はワイワイと通り過ぎる

    

そんな人たちの中で、相方そっちのけで写真を撮りまくっているアタシたちって、、、

  

それほど見事なんだから。。。。。

2016スペイン・ポルトガルの旅・・・アルハンブラ  ライオンの中庭

2016-06-10 09:31:03 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
そんな細工に夢中でシャッターを切りながら

      

次々に現れる歴代の王たちが作った

          

空間に圧倒されながら進んでゆくと、王族のプライベートな空間として作られた12頭のライオンの中庭に出る



この周辺の装飾は一段と素晴らしい

    

入場者はほとんど全員がこのユーモラスで象徴的なライオン像にフォーカスを当てるが、

        

この周囲の装飾は圧巻

      

時間が許されるなら、ここにとどまって一つ一つのディテールをカメラに収めたい

2016スペイン・ポルトガルの旅・・・アルハンブラ  ナスル宮殿

2016-06-10 09:28:13 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
アルハンブラ宮殿のあるグラナダにイスラムの王国ができたのが1238年

この頃は、既にレコンキスタの終盤に差し掛かっていた。

セビーリャもコルドバも陥落し、スペイン全土にあったイスラム王国は徐々に排除されキリスト国家に変わりつつあった時代だった。

初代のムハンマド1世はそんな時代の中、キリスト教国家に服属して外交を結び、経済を安定させ文化と民衆を守った。

それから250年後、グラナダ朝最後の王ボアブディルはイザベルにアルハンブラを明け渡し北アフリカに渡った。

江戸城の無血開城と同じようになったのだが、江戸城はその後の震災や戦争で木材ゆえの悲しい運命となったが、

石造りのアルハンブラは王位継承戦争やナポレオン戦争で激しく痛みはしたけど何とか残り、今に続いている、と言うわけだ。



最盛期には2000人が住んでいたといわれるアルハンブラなのだが、中でも象徴的なナスル宮殿をアルハンブラと呼んでいるようだ。

18時の30分ほど前から、入場口の前でアルバイシンを眺めながら

  

時間が来るのを待つ

やがて、その時がきて中に入る



もう、言葉はいらないと思う、見て、感じてくれれば・・・・・

    

イスラミックアート満載の宮殿

    

とにかく、見事な細工が保存されている

        

水の都

  

隅々の造形

        

2016スペイン・ポルトガルの旅・・・アルハンブラ  貴婦人の塔~バルタル庭園

2016-06-09 09:38:21 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
ヘネラリフェからアルハンブラ側の城内に入る。



綺麗な並木を通ってゆくと、左手に当時のアルハンブラ城内の発掘跡が見えた。



やはり、当時の地表は現在よりも数メートルは下にあるようだ。

現存するナスル宮殿等は当時のままなのだが、城内のほかの部分(住居跡や倉庫などの宮殿以外の物)は保存もされずに朽ち果てたまま基礎部分のレンガ積みや石積みだけが残っていた。

通路上にある名もない庭園や並木などは、すべてこの基礎部分の上にできていた。

アタシは、きれいに整理された観光施設よりも当時の道を歩きたかったなぁ・・・・・



貴婦人の塔に寄ってから

    

一旦、カルロス5世宮殿に行く



中もチラっと見て





今度はバルタル庭園に下りてゆく

  

下りてゆく、と言うように、この庭園は当時のまま残されているので

    

地表レベルが低いままなのだ

当然、立ち入り禁止部分も多いわけだが、どうやら



猫だけが許されているようだ



アルハンブラにきて、何度か驚いているのだが、この高台に水がホントに豊富なのだった



だからこそ、宮殿や別荘が建てられ、多くの人が住むことができ、赤い大地のこの地に緑と花々の豊かな宮殿ができたのだろうと思う