malのあっちこっちブログ

山・旅・料理。。。

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蛇の湯温泉

2010-04-13 14:05:46 | 温泉
三頭山から数馬に降りてくると、「数馬の湯」という風呂がある。


この数馬の湯から数馬のバス停方向に歩いて行くと、左手に「蛇の湯温泉」と言う鄙びた感じの温泉旅館がある。




その昔、まだ電気もなかった頃からあるらしい。


今回はこの「蛇の湯温泉」でハイクの疲れを落とした。

道路から階段を下ってゆくと



いかにも時代を感じさせる建物と能書が掛かっている。



玄関はこじんまりしている。

入って右が帳場になっている。



子供をおぶった若女将風の女性が相手をしてくれた。

入浴料1000円を払って風呂場へ行く。

階段を2階分ほど下がった所に風呂はあった。

先客は1名のみ、それも湯上がりだ。二言三言世間話をして湯船に浸かった。

湯温は41.5℃、加温、濾過はしているが加水はしてないと書いてある。

アルカリ泉特有のつるっと感がある良い湯だった。

久しぶりの山で傷んだ筋肉に温泉の効能が浸み込んでウットリした。



帳場の裏手に待合スペースがある。




柱時計、天照皇大神の掛け軸、数種類の賞状、そして旅館の身内の方なのだろう人の出征写真や陸軍伍長拝命書等々が飾ってあった。

Pを待つ間、ここに座ってボンヤリと見るともなく眺めていたら、若女将の父親らしい人がさっきの子供をおんぶしていた。

どうやらこの「たから荘」の子育ては「おんぶ」することから始まるようだ。



三頭山

2010-04-13 08:00:10 | ハイク
笹尾根の南半分を繋げるきっかけがこのハイクだった。



3月20日、3~4年前の同じ時期に来たことのあるこの山に戻ってきた。

このルートは2度目になる。

今回は無事、奥多摩湖~槙寄山~数馬と歩いて蛇の湯に入った。





1度目は、当時職場の同僚だった人と2度目か3度目の山行だったと思う。

上り始めて40~50分、イヨ山の手前でパラパラと雨が落ちてきた。

この日は天気予報でも降られるかもしれないという予想だったが、強くはならないと思っていた。


と、この同僚が立ち止った。



空を見上げている。。。

この日の山行は、同僚に決断させようと決めていたので、黙って私も止まった。



数十秒後、「行きましょう」と言って歩き出した。





イヨ山を越えてしばらくして、又、雨が落ちてきた。





同僚は又、立ち止った。


私は振り向きもしないで、黙って待った。



「戻りましょう」同僚は言った。





私は黙って下り始めた。


一度も後ろを振り返ることなく、ただ黙々と歩いた。

登山口に着いてザックを下し、水を飲んで座って待つと、15分ほど経って同僚が降りてきた。



「雨、止みましたね」と私は言った。

「そうですね」と同僚は答えた。

「持ってきたおでん食べませんか?」同僚は言った。

「・・・・・・・・・・・・」と私は答えた。



浮橋を渡り、階段を上った頃、日が差してきた。




藤棚の下でミョーな雰囲気でおでんを食べた。

その後、8ヶ月くらい机を並べて仕事をしたが、二人して山に行くことはなかった。




注:写真と本文とは関係がありませんが、すべて三頭山で撮った写真です。