malのあっちこっちブログ

山・旅・料理。。。

気ままに、気張らず、、出来ることを、、、

宇治平等院

2016-11-01 10:20:56 | お寺
今回の旅の最終日は改修なった平等院鳳凰堂に寄ってから帰ることにした。

奈良からは木津川沿いを北上し、京田辺辺りから北東方向に行くと宇治川が流れその川岸に建っている。



その昔の昔、5~60年前には確か道路から眺めることができたはずの平等院は今は入場料を払ってその敷地内に入らないとその姿を見ることはできない。

今回は混んでいる表門は避け南門に近い西側の商店街の中の駐車場に車を止めた。

整然と整備をされた南側も道路からはその内部はうかがい知ることができない。

南門側にもたくさんの駐車場があり、同じ料金で停めることができるようだ。



拝観料を支払い中に入る。

入場門のところで係りの人が中の仕組みを一人ひとり丁寧に説明する。

どうやら、この仕組みが運営なのだろう。

南門から



坂を下ってゆくと

  

改装なった鳳凰堂がその美しい姿を湖面に映していた。



その後、別料金を支払い鳳凰堂内部の拝観と説明を受けたのだが、その説明によると、この鳳凰堂の朱色は沈んだ茶に近い朱色と言うことが分析の結果でわかり、その平等院鳳凰堂の独特の朱色で再現されているということだ。

なるほど、アタシたち現代人は800年も1000年も経った劣化して朱が飛んでしまった沈んだ茶色の木造建築を見慣れているので、再建なった鮮やかな朱色を見ると華やかな天平文化や平安文化を想像はするがそれなりに違和感もあった。

しかし、この鳳凰堂の朱色は落ち着いていて違和感が全くない。



屋根で映える

  

金色の鳳凰や



宝珠が見事だ。


また、恵まれた今日の天気で、青空に浮かぶ白い雲と、鳳凰堂の朱色、それに湖面



これ以上の舞台設定はないだろうと思われた。



庭に生えていた松の根さえも



意味はないけど・・・・・



池を挟んで阿弥陀如来が拝観できるように格子が工夫されていた。



じっくり堪能してからはお決まりの甘味処、「中村藤吉」へ。



名物?の抹茶の寒天でできたものと



葛きりを注文した。

合計は2点ではなく3点ですが、、、ナニカ?

この葛きり、久しぶりの美味な葛きりでしたよ。


その後はブラブラと宇治駅の方に歩いてゆき、中村藤吉本店やいろんなお店を眺めながら一回りして



紫式部で知られた宇治橋を渡って帰ってきました。

永観堂・・・

2012-11-17 19:26:51 | お寺
さすが、「もみじの永観堂」と言われるだけあって京都でもここは別世界と感じた。

今回はヘタクソな解説やおしゃべりはやめて、じっくり写真を見ていただこうかな・・・







               


                              


                       





               


                             


                                         

                                         やはり京都の細工は洗練されていますなぁ・・・

              

              美しい



この階段

           

                             

                             臥龍廊と呼ばれる




臥龍廊の脇にある「三鈷の松」

葉先が三つに分かれていて、尚且つ、葉が長い。。。



                                               

                                               御影堂



釈迦堂廻りの方丈



          

                    

                              

                                        

                                                  


唐門がいい

                        




阿弥陀堂へ向かう参道にあった灯篭

                      

                      自然石の脚部を見事に利用している

                                     

                                                 



          

          多宝塔を仰ぎ見る



                   放生池周辺

                   

                                               

                                       

                      

             

  

                       




                               ちょっと一服しましょう

                               

                               お抹茶とわらび餅。。。なぜ京都にはわらび餅が多いのかなぁ・・・



          小宇宙

          

                       

                                 

                                                          

                                          

                            



        雨が降る予報も

        

        ご覧のとおり


陽が射すと色付きが一段と冴える



               

                         

                                   

                                                       

                                                            

                    


         白壁と社寺格子

         

         これはモノトーンの世界ですよね、、、やっぱし


     

                             





                    こうして写真で見てみると、しっかり堪能してきた気がする。

南禅寺・・・

2012-11-16 21:47:09 | お寺
旅の予定はお天気次第で気分次第・・・



この日も午後から雨が降る、なんて予報だったからサッサと行っちゃおうとホテルから国道を渡って

こんなトンネルを潜って

                  

                  南禅寺に向かった。



トンネルの向こうは 

                                       なんか京都の町外れって風情



しかし、ここにも清流が

                  

                  今回歩いてみて京都って本当に水がたくさん流れているなぁって感じた。

                  それもほとんどが清流なのだ。


道なりに左に曲がると

                 

                 左側に「金地院 東照宮」がある。

                 門越しに望むお庭が良い。小堀遠州作だそうだ。

                                       



やがて真乗院を右に見て

                  

                  右に曲がると南禅寺だ。

                                     



立派な三門が一際そびえ立ち

                    

                              

                                               

                                        
              京都のお寺の規模を実感する。




法堂の先を

            

            右に曲がってゆくと

                            

                            こんなローマの水道橋みたいなものがあった。


お寺に何だ?って思って近寄ると

                      

                      琵琶湖疏水の水路閣って書かれていた。

まあ、水道橋なんだけども説明を読んでもよくわからん。

なんでも昔、ここと蹴上を結ぶ舟運があったんだそうな、、、要するに船による交通がなされていたらしいが

現在、想像することさえむつかしい。

しかし、この水道橋、日本人による日本人のための日本人によって作られたモノで中々のモノだ。



                  


                              

                                          



上にはモチロン水が満々と流れていたのだ。

                            



周りの佇まいもいい

                

                              

                                            





さて、本坊から

              

                             




方丈庭園の方を回って永観堂に向かう

                         


                                              

東寺・・・

2012-11-15 20:12:02 | お寺
”わたしは毎年、訪ねてくる人に京都のどこかの寺を、その時の思いのままに案内するのだが、約束の時に

「東寺の御影堂の前で待ちましょう」

ということにしている。

京の寺々を歩くには、やはり平安京の最古の遺構であるこの境内を出発点とするのがふさわしく・・・”


と、書かれた司馬遼太郎の「古寺巡礼京都」の東寺に行った。

                                   





7時半すぎ奈良を出発、9時の開園前には駐車場に車を止めていた。


奈良に比して京都のお寺はその規模が大きい。

モチロン、理由がある。

応仁の乱もさりながら、明治の悪法と言われる廃仏毀釈の被害を被ったのが奈良だからだ。

そして、飛鳥、藤原、平城、平安と続いた遷都の過程で仏教建築が確立されていったからだと思っている。



今年は京都非公開文化財の特別公開の48回目に当たる年で東寺の五重塔もその対象となっていた。



               

                              

この塔は826年に空海の創建ではじまるが、その後四回も消失して現在の塔は1644年の竣工だ。

近年、スカイツリー等で脚光を浴びている五重塔の柔構造、その根幹をなすのが心柱だ。


その心柱を大日如来に見立て、その周囲四面を阿閦(あしゅく)、宝生(ほうしょう)、阿弥陀、不空成就の四如来が取り囲んでいる。

塔内は撮影禁止なので東口から入って塔内を一巡し南口から出たところで南向きの如来様を

                                                

                                                激写



続いて金堂

            

                     講堂

                     

                     と巡り宝物館に向かう

                                      

                           

              





そして、冒頭の御影堂を通って

                     

                                    



この日開催されていたフリマを見て回る。

                          

                                      




100軒ほども出ていただろうか、、、

人がモノを見るときの目・・・っていうのは、その時々の心境や思い、見てきたものや見たいもの等々によってかなり変化されると思う。

今回のアタシたちにこのフリマは無用だった。

あまり立ち止まることなく場内を一周して今日の宿泊場所に向かう。



今日は嵯峨野に行くことになっていたので、荷物をデポして地下鉄で二条に向かった。

ここから乗り換えるのだが、昼飯を食おうと駅前に出たのがまずかった。

目に付いたコメダ珈琲に入り、相方はハンバーガー、アタシはチキンカツサンドを食べていて目的地が変更になった。

まぁアタシたちの旅なんてこんなもんだ。

「旅は気まぐれ世は情け」ってんで、行く先々で目的地がコロコロ変わる。

変わらないのは、「コレ食べるぞ!」って決めた食べ物だけ。


出町柳に戻って鴨川を渡る。

                    

                    糺の森を抜けて

                                  

                                  境内に入る。

                                               




大鳥居に向かって歩く参道の隣は駐車スペースになっているのだが、その参道との境に流れているせせらぎが素晴らしい。



                   

                                      

平安初期の小川の遺構も、わずか60m程度だったが復元されていた。



正面に楼門を見て参道を進む。

                       

                       この風情は明治神宮内苑の参道の方が好きだな。





                   

                   楼門

                                   やがて下鴨神社の本殿

                                   




ここでも紅葉は早かったようだ。



                            




圓成寺・・・

2012-11-12 20:02:17 | お寺
前夜、「きたまち」からの帰り道、やっぱり何食べようかって迷った。

奈良の人には悪いけど、マジ、奈良での食べ物は一発勝負の冒険だ。。。


温かい汁物がいいね・・・ってことで中華に入った。

味は、、、まあこんなもんだけど、働いていた男の子が一生懸命で気持ちよかったしイケメンの可愛い子だったから合格。。。



暗くなったし、歩くと15分上はかかるのでタクシーに乗った。

「高畑の旅館で長谷川ですがわかりますか?」

「あぁ民宿ですね!」

「・・・・そうです、民宿の長谷川。。。」

と言う会話で車は進んだ。



民宿まであとわずかと言う春日の杜に沿った柳生街道で、それまで最初の会話以来無口だった運転手さんがその街路樹の紅葉の話をした。

この時期、奈良に来る観光客は正倉院展か紅葉目当てなのだ。

その話の続きで、「圓成寺の紅葉と浄土庭園の方が浄瑠璃寺より好きです」とポソっと言った。



以前から柳生街道を歩いてみたいと言う話はしていたのだが、なかなかその機会がないまま経過していたのだが、

運転手さんの一言で圓成寺行きが決まった。但し、今回は歩けないので車になってしまったけど・・・



さて、その圓成寺

        

        柳生街道に面してこんな導入部がある。

        道路を挟んで反対側が駐車場、導入部の脇に茶屋が1軒。

        この茶屋、「松茸」が一籠5000円で売っていたけどなかなか大きなものだったが、拝観が終わって一服しに寄ったとき、

        一人分の注文にムスっとされた応対には、こちらもムスってしちゃった。




さて、導入部から4、5段の階段を下ると正面の山門とのあいだに浄土庭園が広がる。



               

                                       



なるほど、好き嫌いは別にして浄瑠璃寺の浄土庭園の方が規模が小さく草木の手入れもやや自然な状態に近かった気がする。

正面に九品仏を祀った本堂と対岸に三重塔が建ち、その佇まいはこじんまりとはしているが居心地がいい。

創建は1047年と言う。

一方、こちらの圓成寺は伝756年の開創となっているが史実的には1026年の創建である。

奇しくもほぼ同じ時期の建立だ。

しかし残念ながらこんな人里離れた場所にある圓成寺でさえ、あの応仁の乱で消失してしまった。

現代の今でも奈良市内からここ圓成寺までは歩いて3時間、往時はもっと時間がかかったかと思うし、

現在でさえ近隣には何もない場所であるのに、ここも兵火に遭うとは・・・

奈良が好きなアタシにとっては応仁の乱は恨めしい。




山門

             

             水面に映る紅葉と針葉樹

                               

                               浄土式庭園





本堂と

          

          その前庭

                     

                     本堂で休むトンボ

                                    

                                    トンボから眺める

                     

                     本堂前の灯篭と山門



国宝 鎮守社 春日堂・白山堂  春日大社からの移築物



まだ、紅葉は始まったばかりだったが、十分堪能した。



               

                                     

                                               

                              

           




境内を堪能して下に降りる。

平安末期に築いたと伝えられる圓成寺庭園、寝殿造り系庭園である。浄土式と舟遊式を兼備した庭園だ。

                                              


こういう庭園は全体図も魅力だが、ズームアップも楽しい。



          

                    

                              




深まりゆく秋を感じて柳生に向かった。

                        



秋篠寺・・・

2012-11-08 19:45:02 | お寺
何年かぶりでやってきた。


最初の時は新大宮から出発して、法華寺、海龍王寺から一条を東へ歩き、不退寺から国道を横断して

ウワナベ、コナベの古墳を通って秋篠寺へ行った。

このコース、秋のこの時期に歩くのは最高なんだけど今のアタシにはちょっと厳しい。

そこで今回は西大寺からの最短コースを歩いた。




15分も歩くと空き地の向こうに秋篠寺の樹木が見えてくる。

                           



割と平凡な門をくぐると

           

           両側を苔で覆われた参道に入る。

                          




いつも変わらない秋篠寺の苔・・・

                

                          

                                    

                                              

                                              本当に心が落ち着く。




ここの本堂もとてもいい。

            

                        


                                        

元はもっと大きな伽藍が連なっていたのだろうが、今はこれだけ。



新薬師寺に似た、この天平の甍がアタシは好きだ。

                       

                       西面の瓦は天平のものだが、それ以外の3面は鎌倉時代に焼かれたものという。




お堂の中に入り、伎芸天にお会いする。

整った素晴らしいお顔立ちの仏様である。



少ない参拝者でゆっくり堪能して外に出る。

                    

                    日差しが柔らかく暖かい。




お寺に入るとき、出てきた人が門前に止まっていた地元のおじいさんに駅はどっちか尋ねていたのだが、

その時おじいさんは「せっかく来たんだからお参りしてゆきなさい。行きは右帰りは左を通って・・・」と言って

山門の左にある神社を指し示した。

帰るとき、その時のことを思い出して神社に入ってみると、白砂利がきれいに掃き清められていて気持ちが良い。

ちょっとそこで写真を撮ってみた。

                

                おそらく秋篠寺の守護神社かと思うのだが、丁寧に白砂利に櫛目が入れられていた。




山門を出るとすぐ柿がたわわに実った古いお宅がある。

                         

                                        






やがて「歴史の道」と書かれた道標に導かれるように進むと西大寺に向かう。

                           

                           「歴史の道」


途中のススキ

      



さあ、これから「きたまち」に向かおう。。。