最初にお断りをします。
これから書こうとしている話は、あくまで概念であって、概ねこんな傾向にある、、、と言うくらいの
感じでお読みいただけると嬉しいです。
山をやっていると当然ですが天気の事は気になります。
簡単な講習会を受けたり、簡単な資料で「観天望気」のことを学んだりはしてきました。
っで、この時期、良く「太平洋高気圧」に覆われて・・・とか、「不安定な状態」というような言葉が
良く使われます。
太平洋高気圧は皆さんが良くご存知の気圧で、この気圧に覆われると概ね晴れます。
大きなものは北米から日本まで覆うそうです。
では、不安定な状態とはどんな状態なのか?
逆に安定した状態とは?
大気中の温度が100m上昇するごとに、概ね0.6度下がる事は山行をなさる方々はご存知かと思います。
ですから、地上が暖かで上空が冷たい状態が「安定した状態」となります。
ところが、夜の間に海面や地表は冷され、逆に早くから陽が当たっている上空は温められている、これは不安定な状態なのです。
もう一つ、太平洋高気圧に覆われていながら上空に寒冷前線があったり、冷たい空気が流れ込んでいたりすると
これも不安定な状態です。
この不安定な状態で、太陽が出て地表や海面が温められると上昇気流が発生します。
そして、上空に向かって暖かい空気を運んでいきます。この時の等圧線の流れ方や上空の空気の流れ方で
晴天のままか、入道雲になるかが決まります。
そうなんです、夏の風物詩の入道雲は、この「不安定な状態」が作り出したものなんです。
温められて上昇した暖かい空気が、上空に流れ込んできた冷たい空気に冷され、霧-雲となり、
そのなかで氷となって落下します。
まれにこの時期でも高山では霰が降りますが、概ね地上に着く頃には雨となります。
そして、この落下の途中で空気や空気中の塵などとの摩擦によって静電気が発生し、帯電され、
やがて放電されてカミナリとなります。
この現象は気象条件と地理条件によって異なりますが、日の出から上昇気流が発生して雨、カミナリという
状況になるのには大体、午後の3時過ぎ以降と考えていいと思います。
雨が降って地表が冷えると上昇気流は止まりますから、30分から1時間で雲は無くなり、晴れ間が戻ってきます。
入道雲の真下の地上では、ほぼ間違いなくこういう現象が起きています。
平地の入道雲は移動もしますが、山の入道雲はほぼピンポイントで発生します。
山の限られた斜面が太陽によって温められますので、発生するとすれば、その上空となるわけです。
午前中に天気が良い理由と言うのもご理解いただけると思います。
太平洋高気圧の等圧線が日本列島を横に通っているときは、概ね安定した状態と言えます。
上空の気温は概ね緯度に沿って変化します。
同じ等圧線でも緯度と並行であれば、ほぼ同じ気温ですが、縦に流れる等圧線は北ほど気温が低くなります。
そのため、太平洋高気圧の等圧線がゆがんだ形で日本列島を縦に流れている時、上空5500mの等圧線も
そのような形になっていたら、北から冷たい空気が流れ込んできて入道雲が発生する条件が整うわけです。
入道雲が発生する条件として気温差35度以上が必要と言われていますので、100m0.6度で計算すると、
5800mとなります。
上空5500mの気象図は気象庁のHPで見ることが出来ますから、凡その予測ができます。
夏の風物詩、入道雲もその直下では、カミナリと雷雨に見舞われているわけです。しかし、その時間は
精精30分から1時間、夕立と言われる現象がコレに当たります。
今日の天気図も明日の天気図もほぼ同じ形をしています。
日本列島の真上で、太平洋高気圧と大陸の低気圧がぶつかって、日本列島に沿って縦に等圧線が流れています。
それだけではなくて前線も出来ていますので、天気はよくありません。
思いついたときに天気図を見てみると、面白いかもしれませんね。
これから書こうとしている話は、あくまで概念であって、概ねこんな傾向にある、、、と言うくらいの
感じでお読みいただけると嬉しいです。
山をやっていると当然ですが天気の事は気になります。
簡単な講習会を受けたり、簡単な資料で「観天望気」のことを学んだりはしてきました。
っで、この時期、良く「太平洋高気圧」に覆われて・・・とか、「不安定な状態」というような言葉が
良く使われます。
太平洋高気圧は皆さんが良くご存知の気圧で、この気圧に覆われると概ね晴れます。
大きなものは北米から日本まで覆うそうです。
では、不安定な状態とはどんな状態なのか?
逆に安定した状態とは?
大気中の温度が100m上昇するごとに、概ね0.6度下がる事は山行をなさる方々はご存知かと思います。
ですから、地上が暖かで上空が冷たい状態が「安定した状態」となります。
ところが、夜の間に海面や地表は冷され、逆に早くから陽が当たっている上空は温められている、これは不安定な状態なのです。
もう一つ、太平洋高気圧に覆われていながら上空に寒冷前線があったり、冷たい空気が流れ込んでいたりすると
これも不安定な状態です。
この不安定な状態で、太陽が出て地表や海面が温められると上昇気流が発生します。
そして、上空に向かって暖かい空気を運んでいきます。この時の等圧線の流れ方や上空の空気の流れ方で
晴天のままか、入道雲になるかが決まります。
そうなんです、夏の風物詩の入道雲は、この「不安定な状態」が作り出したものなんです。
温められて上昇した暖かい空気が、上空に流れ込んできた冷たい空気に冷され、霧-雲となり、
そのなかで氷となって落下します。
まれにこの時期でも高山では霰が降りますが、概ね地上に着く頃には雨となります。
そして、この落下の途中で空気や空気中の塵などとの摩擦によって静電気が発生し、帯電され、
やがて放電されてカミナリとなります。
この現象は気象条件と地理条件によって異なりますが、日の出から上昇気流が発生して雨、カミナリという
状況になるのには大体、午後の3時過ぎ以降と考えていいと思います。
雨が降って地表が冷えると上昇気流は止まりますから、30分から1時間で雲は無くなり、晴れ間が戻ってきます。
入道雲の真下の地上では、ほぼ間違いなくこういう現象が起きています。
平地の入道雲は移動もしますが、山の入道雲はほぼピンポイントで発生します。
山の限られた斜面が太陽によって温められますので、発生するとすれば、その上空となるわけです。
午前中に天気が良い理由と言うのもご理解いただけると思います。
太平洋高気圧の等圧線が日本列島を横に通っているときは、概ね安定した状態と言えます。
上空の気温は概ね緯度に沿って変化します。
同じ等圧線でも緯度と並行であれば、ほぼ同じ気温ですが、縦に流れる等圧線は北ほど気温が低くなります。
そのため、太平洋高気圧の等圧線がゆがんだ形で日本列島を縦に流れている時、上空5500mの等圧線も
そのような形になっていたら、北から冷たい空気が流れ込んできて入道雲が発生する条件が整うわけです。
入道雲が発生する条件として気温差35度以上が必要と言われていますので、100m0.6度で計算すると、
5800mとなります。
上空5500mの気象図は気象庁のHPで見ることが出来ますから、凡その予測ができます。
夏の風物詩、入道雲もその直下では、カミナリと雷雨に見舞われているわけです。しかし、その時間は
精精30分から1時間、夕立と言われる現象がコレに当たります。
今日の天気図も明日の天気図もほぼ同じ形をしています。
日本列島の真上で、太平洋高気圧と大陸の低気圧がぶつかって、日本列島に沿って縦に等圧線が流れています。
それだけではなくて前線も出来ていますので、天気はよくありません。
思いついたときに天気図を見てみると、面白いかもしれませんね。