malのあっちこっちブログ

山・旅・料理。。。

気ままに、気張らず、、出来ることを、、、

2017 秋 奈良 最終日

2017-11-21 22:56:05 | 奈良
さあ、今回の奈良の旅は今日が最終日、恒例の朝の散歩に出かける

今日は、荒池~浮き堂~飛火野~春日大社のコースは取らず、ショートカットで南大門に向かった



さすがにこの時間、人影もまばらだ

大仏殿の脇を抜けて裏手に回る

    

落葉と黄葉が盛りの東大寺境内を歩いて階段坂から二月堂に向かう



いつもとは逆コースで歩いている

この階段坂にある塔頭の一つの表札

 

女性院、北向原と言う方がご住職か。
いつもこの造形的な門札が気にはなっていたのだが、初めてカメラに収めた



二月堂にも参詣者はほとんどおらず 

 

どんよりと曇った奈良市内から生駒山を望んで、宿に戻る。



いつもの朝食を頂き

荷物をまとめ宿を辞してから、頼んであった品物を受け取るために10時までの時間つぶしに高畑のジモティのたまり場喫茶店でコーヒーを飲み、10時過ぎて用を済ませて大神神社に向かう
送ってもらおうかと思ったが、今年の天候不順で吉野の柿も出荷状況がイマイチ分かりにくい、と言う話もあってとりあえず7~80個を仕入れて一路東京へ


途中、東名阪に入る手前の名張の道の駅でランチ

 

何度か渋滞にはまりながら浜松SAで夕ご飯



石松の餃子定食を食べて、23時東京着

今年の一つの行事が無事終わった

来年の奈良は9月の中秋の名月を唐招提寺で眺めてみたい

2017秋 奈良 西の京から西大寺へ

2017-11-20 23:14:07 | 奈良
明けて土曜日、特に予定はない。

この季節、奈良では毎年「正倉院展」が開かれる。
だから、この季節に奈良を訪れる観光客はほとんどが正倉院展目当てにやってくるものと思われているのだが、実はアタシたちの最大の目的は「柿」なのである。
奈良の富有柿、モチロン全国どこでも買えると思うが、奈良で買うモノは一味違う。
去年は80~100個ほど買い込んだのだが、一斉に熟してきてしまい硬めが好きなアタシには少々残念でもあった。
今年はどんな買い方をしようか今から思案中だ。
買う場所は3年ほど前から決めている。
大神神社へ向かう道で商いをしているおばちゃんの店と決めている。

そんな予定のない土曜日の朝、定宿の朝食


これがヘルシーで旨くて300円。常連客には2食頼む人もいる。

を食べてから、かって西の京にあった店を訪ねてみることにした。
定宿のおかみに道を聞いてみると自転車で30分くらいで着くという。
では歩こう、と言うことでなら町から奈良薬科大学まで行き、そこを右折して西を目指す。

この辺りには

 

昔ながらの連棟式の長屋風のアパートがまだ残っている。




やがて大安寺に着く。藤原京では大官大寺と言われていた当時は寺領が25万平米もあったらしい。
来たことがある、ない、と言い切っていたのだが、駐車場を見てきたことがあることに気付いた。



来たことはあるけど、ご本尊の拝謁はしていなかったので記憶に残っていなかった。
この日は正倉院展に合わせて御開帳があり、聖観音像と若き日と老いた日の弘法大師像を拝謁できた。


この大安寺のトイレの男女表示がアーティスティックなので

 

大安寺を出て、いたるところにある「歴史の道」を辿って西の京に向かう。
途中



佐保川を渡り、田んぼ道から幹線道路に出ると、道路の右手で



奈良埋蔵センターなる建物があり「平城の甍Ⅱ」なる催しをやっていたので考古学に興味のあるアタシは迷わず入った、が、、
展示してあったのは、本当に甍・・・瓦ばかりだった。
そういえば入り口の看板にも「奈良市所蔵瓦展」と但し書きがあったっけ。。。。。

この建物の目の前に「業務スーパー」があったので、ついでに入って見ると、その品ぞろえにはまってしばし時間を費やした。
相方によると、今住んでいる処にもあるそうな、今度行ってみよう。
かなりハマること請け合いだ。

なんだかんだで3時間、薬師寺の東塔(工事中)、西塔が見える秋篠川のほとりにある目的地に着くと、既にそこは別の店(パン屋)に代わっていた。
ついでなのでそこでパンを買い、薬師寺には入らず線路を渡って西側を唐招提寺に向かうと、途中に古い喫茶店でランチがあったので入って見た。



ハーブチキンだったかなメニューがあったので注文する。確かコーヒーがついて850円とか900円だった。


もう一度線路を渡って



唐招提寺まで行き、お寺には入らないで再度線路を渡って垂仁天皇陵に向かう



正面に見える小島は「田道間守命塚」と言う。
垂仁天皇のとき、この田道間守は不老不死の妙薬と言われた橘の樹を求めて唐に出かけ6年後に戻ったときには主の垂仁天皇は既に崩御あらせらせ、
嘆いた田道間守はそのあとを追って殉死した。
その忠誠心を悲しんだ後の人たちが、主の垂仁天皇陵の脇に、永遠に主とともにあれとの思いをかけて命塚を建立した、と言う良い話なのだ。



落日に輝くススキを眺めながら隣駅の尼ケ辻に向かう

駅手前にある「有名だんご店」で



出来立て団子を3本(二人で)食す。たっぷりの黄な粉にまぶされた小さ目なほのかに暖かい団子は旨い、の一言。
腹が減っていたら10本くらいは行けそう。

尼ケ辻から平城京の中に入り、下つ道沿いに平城宮に向かうとどこからか香ばしい香りが



釣られて焙煎しているコーヒーショップに入って一休みとなった。
しばし、コーヒーとクッキーを楽しんでから平城京資料館に入る。
今回はボランティアさんのお世話になりながら、平城京で発掘された木簡から分かった新しい情報などの説明を受ける。

陽も落ち残照の明かりの中で



さすがに歩き疲れて、駅周辺の店を冷やかしながら西大寺駅に向かう


今年、奈良にきて正倉院展の終了1時間半前に入場すると割引になるし空いてもいるということを知り、何年振りかで行ってみることにした。
先に晩飯を食べてしまおうと



東向き商店街に新しくオープンした天丼専門店にはいった

見た目は立派、美味しそうだけど、金子半之助には敵わない。。。

結局、商店街の金券ショップで割引切符を見つけ6時ころから入場した。
確かに人は少なめだったし、並ぶこともなく入れたのだが、6時半からの入場口には早くも列ができ始めていた。
金券ショップで割引切符を購入して5時半から6時くらいに入場して鑑賞するのがこれからのねらい目かもしれない。

2017秋 奈良

2017-11-19 12:39:27 | 奈良
ほぼ毎年恒例となっている奈良へ行ってきました。


去年の暮れも押し迫る12/27、昔からの仕事仲間の後輩から忘年会の確認の連絡がありました。
毎年、お誘いは受けていたのですが、その年の仕事の流れ次第で出席したりしなかったりしていたので、去年はお断りをしたところ、、
「ところで、今仕事の予定はありますか?」と意味深な問いかけ。
どうしたのか?本命はこの話?と訊き返すと、実は、、、と説明してくれた内容を聞いてしまったものだから応援しないわけにもいかず、
明けて1月、予定していた韓国旅行から帰ってきた翌日、1/16の月曜から仕事に加わりましたが、いやあ無茶苦茶な状態になっておりまして、
予定では6+1の編成だったスタッフでしたが、責任者が11月中旬から年内いっぱい入院、+1の女性は仕事開始一週間で肝炎にかかりリタイア、
一人は同じ業界人ではあったがこの仕事が初めて、同じく経験4年の新入が全く使えずリタイア、そんな状況で同じく急きょ11月から応援に入ったものと
1月からのアタシで5人で回すことになり、最盛期は朝5時45分に家を出て10時過ぎに帰る毎日。
6月にやっと片付いたと思ったら引き続き辻堂に行ってほしいと頼まれ、今は辻堂に通っている毎日っす。


家にいて、TVばっかり見ている生活より、外で仕事してもらった方が健康でいい、と最初は話していた相方も、ほとんど予定が組めない生活に嫌みの一つや三つはチクチクと、、、

それでも、去年から予定していた今年の二月堂のお水取りには出かけることができたし、その時に予約を入れた秋の奈良にも行くことができました。

そんな訳で、今年前半に比べればいくらか余裕のある生活なのですが、それでも、今までのような長期休暇は先んじて立ててあった予定以外は難しいので、
今年の夏以降は伊豆の庭を徹底的に掘り返して改造を行ってきました。
三本鍬で掘り返し、石と笹とドクダミと戦うこと6週末、何とか形にはなり様々な花や野菜を200鉢ほど植えましたかねぇ・・・
来春が楽しみではありますが、イノシシと鹿の食害も心配です。
また、そのシリーズも時間を見つけて報告します。


さて、そんなわけで木曜の夜、東京を出発、新東名の浜松SAで久しぶりのテント泊。
東名~伊勢湾岸と走り亀山SAで朝食

 

あ、うどんがアタシっす。

東名阪に入り針ICの一つ先の出口で出て、山裾の道をグニュグニュ走ること2~30分、野菜ばかりのメニューで昼から4時までゆっくり食事をさせてくれる店へ行ってきました。
今回の旅の目的1です。

どこかの家の裏庭みたいな駐車場に車を止め、田んぼと農家の裏を抜けて一旦狭い道を横切り、登山道みたいな道を登ると

   


こんな建物に到着。これがレストランって言うわけです。

土間で靴を脱ぎ、板の間に座布団を敷いた店内は6卓程か。
11時半から4時まで、ランチタイムは予約1テーブル1組のみ、先ほども書いた通り居たければ4時までどうぞ、予約外のお客様は空いていれば喫茶のみ承る、らしいっす。

テーブルのしつらえは




ファンキーな食材で満載

まずは鍋に火を入れてから



前菜



食前酒



と言う位置づけのブドウの発酵ドリンク

続いて



湯葉とトマトとパブリカとレタス

そして



根菜系の焚き上げたもの

で、火が通った鍋



この鍋、豆乳鍋だがマジ美味かった、良い出汁が出ていて豆乳が初めてうまいと思った。

そして



酢の物



天ぷらと黒米ごはんで料理は終了

デザート



そして、コーヒーを飲むころ



店主の許しを得た6歳の山羊君がご挨拶に訪れる。
ここまでがこの店のランチに含まれることになる。

好天に恵まれたこの日、この後定宿まで行って、あとはのんびり見回りと行こう。。。。。

奈良での過ごし方

2016-10-31 12:09:16 | 奈良
今日は2016年10月31日ですが、今朝ベランダに出てみると



鳥が横たわっていました。

ここには、カラス、尾長、ひよどり、スズメなどが飛んでくるのですが、見た目ひよどりでしょうか、、、、、

急に寒くなったせいなのか、病気なのかはわかりませんが可哀想に手助けはできませんでした。




さて、大阪から戻った翌日、いつもは定宿で頂く朝食を今朝は頼まず相方が予定していたところに朝ご飯を食べに行きました。

たまたま、同宿していた福井から来たという方がご一緒させてくれと言うので一緒に出掛けます。


まずは、腹ごしらえ

  

二種類のご飯を頼んだのですが、アタシのは卵付ではなかったので追加注文してお代わり自由のご飯で二杯頂きました。



さあ、腹がいっぱいになったので、いつものコースで散歩に出かけます。

ご飯どころが「ならまち」だったので、奈良ホテル脇から池のほとりを浮見堂に向かい、春日野の飛火野を横切って春日大社へ向かいます。

この日は改修なった春日大社で蹴鞠が行われるとかで、春日野や春日大社でその会場の準備が行われていました。

春日大社から、一言主神社、水谷神社と歩き水谷茶屋脇を流れる沢伝いに4km弱の林道を歩いて若草山まで行きます。

この春日大社の森は太古の昔から人の手が入らない自然林で、その樹林の濃さや深さは中々人を寄せ付けないものがあります。


この日は穏やかな薄曇りで若草山から眺める奈良市内は



とてもきれいでした。

遠く



葛城の山々が霞の向こうに見えています。

入場料150円を払って若草山を下り、三月堂、二月堂をお参りして相方が好きな二月堂前の坂を下って大仏殿の裏手に歩いてゆきます。

そこには、この10年必ず立ち寄る美しい姿のイチョウがあって、そこに寄ってから正倉院脇を通って転害門に向かうのですが、今回は水谷茶屋の近くのキッシュのお店で予約をしてあったので

東大寺脇を通って南大門に向かいました。

奈良に来たら、ここ



と言う東大寺にはご覧のような人だかり、当然中門から南大門に至る参道はその九割が外国人の人、ひと、、人、、、



中門前の池には、遣唐使船の復元模型が浮かんでいました。



春日大社の参道入り口で同行者と別れ、キッシュの店に向かいます。

セットメニューの



スープと



キッシュ



奈良に旨いものはない、とかねがね話していますが、最近は若い人向けのお店が増え続け、中々美味しいものを食べさせる場所も増えていますが、ここもその一つ、もう一度行きたくなる店でした。

高野山にて

2016-10-29 08:09:31 | 奈良
夕食が6時、そして朝食が7時、、ここ常喜院の食事時間はそう決められています。

その前の朝6時、朝の観経に参加しました。

この宿坊では希望者のみの参加となり、アタシたちを含めて3組が参加しましたがほかの2組は外国人の方々でした。

一番前に座られていた方は、きちんと正座をこなし背筋も伸びた美しい姿で座っていました。中々日本人でもまねができない神社仏閣に対する思いがある感じがしました。

凡そ40分ほどの読経が終わると、ご住職が前に来られて参加者に対して高野山と常喜院の簡単なレクチャーを英語でされたのには少し感動しました。

60代前半とお見受けしたご住職ですが、素養があったと想像はしますが外国人の訪問者のために学ばれた姿勢は素晴らしいと思ったのです。

その後、ご本尊を近くで拝謁し、そこでも説明があり、その時初めてアタシたちを日本人と認識なさったようです。

その時、しばらくご住職と話す機会があったのですが、最近の高野山は世界遺産と日本への観光客の増加の影響で外国人の宿坊への宿泊者がとても多いのだそうです。

それも、どこよりもヨーロッパからの方が多いと話されました。

ご住職が思うに、ヨーロッパでは一神教徒が多いせいか宗教に対する理解が深いので仏教も受け入れやすいのではないか、と話されていました。

因みに、爆買いのかの国からはほとんど宿泊客はないそうです。彼らが信じるのは「金」なんですかねぇ、、、



さて、そんな宿坊の肉無し魚無しの朝食



これでまた、三杯飯を頂きました。


朝食後、国宝の多宝塔に行きます。



正式には混合三昧院、1223年に北条政子が頼朝を偲んで建立したもので、高野山では最古の建物です。

それなりのお寺にはこの多宝塔がままありますが、この塔は二階建てに見えて実は一階建てなのです。

下に見える庇は裳階(もこし)と呼ばれる飾り屋根です。

薬師寺の五重塔や法隆寺に見られる建築様式です。

内部には須弥壇を中心に阿弥陀如来や四天王が祭られていることが多いようです。

境内には



樹齢数百年の杉の大木が聳え立ち神域となっていました。

山門



晴れた早朝、次の徳川家霊台に向かいます。



家康と秀忠の霊屋が左右対称に立ち並び、日光東照宮を作った家光が創建したものです。

外の        

外の彫刻も見事ですが、見ることのできない内部は金銀蒔絵、極彩色飾金具で飾られた見事なものの様です。

霊台の隣が波切不動尊なのですが、戻ってくと人なれした猫君が



アタシの存在などないかのように身づくろいをしていましたよ、歳をとるとなめられたもんだと、、、、、



さぁてと、気を取り直して今度は高野山霊宝館へ



綺麗に気持ちよく剪定された前庭を通って入館します。

中には想像通り沢山の彫刻がありました。それ以外にも絵画、書跡、工芸品など1200年の歴史が語る見事な展示です。



さあ、これで今回の高野山は目的達成、残るは昨日逃したコレ



みろく石と言う名前で有名な「かさ園」の「やきもち」と「くるみ餅」です。

中々の美味でございましたよ。

夜の金剛峰寺

2016-10-28 07:57:19 | 奈良
今、「こんごうぶじ」と変換すると「金剛峰寺」が最初に変換されますが、現在の「こんごうぶじ」は「金剛峯寺」と書きます。

しかし、昔は「金剛峰寺」だったそうで、なぜ「金剛峯寺」に変えたのかは、聞き漏らしてしまいました。



さて、奥の院から俗世界に戻ったアタシたちは、早速疲れを癒す甘味処に、、、



入りたかったお店で名物の「やきもち」が売り切れだったので違うお店での休憩となりました。



四時過ぎに宿坊に入り、お風呂を頂いてから六時に夕食です。



肉もない、魚もない、、見事な精進料理です。

一人一人のお膳に、別々にお櫃に入ったご飯が付きます。

ご飯の量は茶碗に二杯程度、旅先での茶碗はアタシが普段使うものよりも小さめなので相方からも一杯分を分捕って美味しくいただきましたが、ナニか?



さ~て、腹もいっぱいになったし、時間も早いので散歩に外へ出ます。



折から空には満月が、、、、、なのですが、雲が邪魔してもその美しさは見事なもの・・・





この夜、金剛峰寺では夜間のお庭の鑑賞ができると知り早速向かいました。



静けさが何かを期待させる廊下を通ってお庭に着くと



先ほどから流れていた尺八とシンセサイザーの音楽がテープではなく尺八だけが生演奏で行われていました。

スピーカーを通して流れてくるその演奏の見事さに圧倒されました。

    

演奏が終わって、少ない観客や演者、その関係者が去り、誰もいなくなったお庭でしばし佇み、その余韻を堪能しました。

去り際に外国人を含む数人の観光客が入ってきたのでベストタイミングでの鑑賞ができました。

入ってきたのと同じ廊下を



今度は戻ってゆきます。

冒頭の金剛峰寺のお話を含めたいろんなお話を、金剛峰寺に30年おられるという方とゆっくりお話ができたのも夜ならではの「おまけ」なのかも知れません。



すでに拝観が終わった金剛峰寺の正面を通りながら、



宿坊の脇道を通って、檀上伽藍に向かいます。

人気のない檀上伽藍で



昭和59年に再建された東塔や


広目天  


増長天

などを眺めてきました。

昼の高野山より、夜の高野山の方が数段奥ゆかしいのは静けさのせいでしょうか。

高野山奥の院

2016-10-27 07:29:25 | 奈良
10月14日、この10年ほぼ恒例となっている奈良へ行ってきた。

この三年ほど奈良へ行くたびに、高野山へ行こうと話していたのだが、行けば行ったで何かと予定があったりして行くことができなかったのだが今年は東京から真っ直ぐ高野山へ入ることにした。

そういうわけで念願かなって金剛峯寺の山門脇にある常喜院に宿坊を取ることができた。

金剛峰寺から奥の院まではおよそ2.5km、土産物店や塔頭が並ぶ通りをしばらく歩くとやがて聖域に入る。

うっそうと茂る杉林の両側に庶民から歴史上の人物に至るまでの慰霊塔がずらりと並んでいた。

  
奥州伊達家


加賀前田家


薩摩嶋津家


山口毛利家

歴史上の大名家が並ぶ。

その慰霊塔の形式は全て同じ、大小の差異はあっても高野山真言宗の形なのだろうか。




町石道

この石塔は道しるべとして一町(108m)毎に立っているらしいが、九度山の慈尊院から高野山にかけて180基もあるらしい。


竹田信玄・勝頼親子


高野山の杉

高野山にはうっそうと茂る大木の杉が無数にあるが、そのほとんどが植林で奥の院の中の橋の脇にあるものは樹齢700~750年ほどもあるらしい。

自然木では


恐らくこの木が樹齢950年ほどもあると教えていただいた。




井伊掃部頭の御廟


石田三成


徳川秀忠夫人お江


法然上人


織田信長


明智光秀

とても面白いと思ったのは、歴史上の相対した関係者の慰霊塔がすぐ近くにあることだった。

高野山には金剛峰寺の塔頭が117寺ある。

それぞれがいずれかの菩提寺や関係寺であり、その塔頭それぞれが弘法大師が眠る奥の院までの参道脇に慰霊塔を祭る土地を持って供養しているらしい。

しかしながら、墓ではなく慰霊塔のために関係者による手入れはほとんどなされているようには見えない。

石塔だけに朽ちることなく現存しているが、木造の廟などは数百年の時を経て、傾き、荒れ果て、朽ち落ちてゆくように見えた。


アタシは、高野山は祈りの街のように感じた。

しかしながら、現実は真田丸ブームであったり、紅葉の観光であったり、海外からの世界遺産客であったりして祈りが遠のいているようで少し寂しく感じた。

甘樫丘・・・飛鳥京

2016-02-23 19:03:32 | 奈良
長い間奈良には通っておりますが、今回初めて飛鳥に泊まりました。

飛鳥京観光協会と言うのがありましてね、行きたい場所の近くの民宿を紹介してくれるんですよ。

今回、アタシたちは甘樫丘の近くということで吉田さん家に泊まったんですがね、出迎えてくれた方が、これまたチョー高齢のご婦人。

通された部屋が二階、これで気を使うなっていう方が無理っていうものでしょ。

着いて、一階から「上がって突き当りの部屋ですから、、、」と言われて荷ほどきしているとお茶菓子をもって上がってきてくれたんですがね、

こっちが気を使っちゃうんで早々に散歩に出かけちゃいました。

戻ってきたら、60代の娘さんが代わりに現れたので一安心、聞けば90歳を超えているとか、、、達者なもんです。


最近か昔からかは知りませんが、明日香村の名物料理は「飛鳥鍋」というものっす。

これって、牛乳鍋なんですよ。。。

いやあな予感が当たって「アレルギーございますか?」って聞かれたときに「あります!」って答える勇気があったら・・・・・

ま、でも、、今日は一杯買い食いしたからいいか、って感じでいただきましたが、次回飛鳥に泊まるときは事前にアレルギーがありますって宿には伝えますな。



ってことで、翌朝日の出前に甘樫丘に登りました。



あいにく今日から下り坂、陽は拝めそうにありません。

眼下に飛鳥寺が



入鹿の首塚も見えています。



大和三山



畝傍山



耳成山



香久山っす。


陽もどんどん上ってきますが



しばらく待っても拝めそうにないので



諦めて、宿に戻って朝食をいただきました。

朝食は品数も多く、3杯は軽く食べられるモノですが、昨日の後遺症で2杯でやめときましたよ。


9時に辞して通りを挟んだ向かいにあった産直に直行、目的は「飛鳥ルビー」



左が450円、右が550円。

色サイズとも東京ではとても買えない代物だけど、昨日立寄りしたイチゴ摘みするところで試食したものに比べると味の濃さが物足りない。

それでも朝採りの新鮮なことは天下一品、水分の多いこと多いこと、豊岡に向かう車中楽しめましたわい。。。。。

ここでもケーキ・・・五條市

2016-02-22 15:47:07 | 奈良
実はひと月ほど前から頭痛が続いてましてね、もともと頭痛持ちではないし頭っていう場所も場所だしってことで70歳の記念に診察を受けて先週MRIを撮り、今日その結果を聞きに行ってきました。

キリがいいので鼻血がよく出る右の鼻や、右側の頸椎が良く張るのでそのあたりも一緒に撮ってもらいました。



結果、医者もうらやむ綺麗な中身だそうです。

鼻は、副鼻腔も問題なし、少し曲がっているところの空間も綺麗、鼻血の原因は乾燥とかアレルギーとか鼻くそ掘りとかが原因じゃない?って感じでした。

頭は、梗塞もなく、「うらやましい!」と医者が申しておりました。

頸椎は、5番目と6番目の椎間板が少し摩耗していて脊髄を多少押しているが、経年劣化の症状でその結果として身長が縮んでくるでしょ?って話だったんで、通算9mmほど縮んでますと答えましたよ。



病院にいると面白いことが結構あります。

今日はアタシの前に座っていた高齢の親子連れのお話。

60代の娘さんが80代のお母さんに向かって

「お茶いる?お茶いる?」と3度ほど訊いていると

「え、ゴミ袋?」とお母さん。

そう言われてみれば何となくイントネーションが似てなくもない。

笑っちゃあ失礼だけど、思わず笑っちゃったんですがナニカ?


やはり、病院は高齢者が多いし、その分耳が遠くなっている方たちも多いので医者も看護師さんも付き添いもみんな大きな声で話しかけます。

これ、中々頓珍漢でマジ可笑しい、、、不謹慎ですが。。。。。




で、話は奈良に戻りますが、

葛城でアイスクリームを食べた後、ちっと物足りないので今度は五條市の新しく造成された団地内にある「DEAR GREEN」と言うケーキ屋さんへ



なかなか、手の込んだ作りのお店で、平日金曜の2時過ぎだというのに有閑マダムが席を占領しておりました。

このあたりになると、マダムたちが乗ってくる車の登録地は8割が和歌山県、確かに紀の川の南はもう和歌山県なんですなぁ・・・

そこでは

  

ガトーショコラと赤いものを頼みました。



旨い不味いよりも盛り付けられたケーキ皿の模様が、、、、、よくなーーいセンスでした。。。。。

法隆寺・・・飛鳥へ

2016-02-21 10:43:58 | 奈良
今回の旅は久しぶりに飛鳥に行って甘樫丘に登ること

と、法隆寺に行って百済観音を観ること。



で、散歩から戻って朝食をとって斑鳩に向かいました。

西院の裏山がどうなっているのかなぁ・・・なんて興味があって裏山に登ってみたんですが、ホントにどんどん山道になりその気にならないといかんなってことで西院に戻り

中院や宝珠院、三経院の間を通って西円堂に登ってから



百済観音がおられる大宝蔵殿に向かったのですが、西院伽藍の券売り場でないと入場券が買えないということで戻ってみると

西院伽藍(五重塔や金堂)、大宝蔵殿、東院(夢殿)を巡る通し券(1500円)だけしか売っておりません。

党院だけは別売で300円で入れるのですが、大宝蔵殿に入るためには、この通し券を買うしかないのです。

法隆寺さん、もう少し融通を利かせてくださいな、、、お願いしますよ。。。。。



しかたなく、

    

美しいフォルムの塀を撮って、駐車場に戻り、無料駐車場と併用しているお店で

  

定番、キツネウドンとカレーライスを注文。



ただでは転ばないアタシたち、気落ちすることなく少し遠回りして葛城の里で甘いものを散策に

  

こんな風情のところで

  

アイスクリームをいただきましたよ。



車がすれ違えない里の細道ですが、なんでも休日には人が並ぶようで。。。

この道、うっかり突っ込んでしまうと方向転換さえもできなくなるのでご用心っす。



最近、こういうめったに人が入り込まないようなところに人気店がありますが、なかなかアタシにはその理由がイマイチ分かりかねますなぁ・・・・・。。。。。