日銀券を増刷して日本国を救う村島定行のBlog

①日本は世界最大の債権国、お金がなければ刷りなさい②英語を多用すると次第に馬鹿になる③靖国参拝は日本人の義務だ。

日本語とは大和言葉に漢語的造語法を加えたものである

2013年04月29日 | 日本語
 前から考えていや事であるが日本語の定義として「大和言葉に漢語的な造語法を加えたものである」という考えを提案したい。大和言葉は昔の言葉で今はもう廃れて話されていないとお考えかもしれないが。その考えは間違っている。大和言葉は今でも生き残って重要な局面で使われている。例えば山頭火のうた

 分け入っても分け入っても青い山

 あの雲が落とした雨に濡れている

は大和言葉である。大和言葉以外の言語の要素はない。「分け入る」も「青い山」も古事記、万葉の時代の言葉である。「あの雲が」、「落とす」、「雨」、「濡れる」なども同様である。山頭火が大和言葉だけを選んで句を作ったのではない。普通にいつも使っている言葉で句を作っただけである。20世紀の日本人が話している言葉は基本的な部分は大和言葉である。美空ひばりが歌った「川の流れのように」の歌詞には全く漢語は含まれていない。すべて大和言葉である。
 しかし日本語には漢語が多く使われている。例えば政治、文化、伝統、脱却など漢語的な造語法で作られた単語が多く使われている。従って日本語を大和言葉というのは違和感を持つ人が多いであろう。そういう人のために「日本とは大和言葉に漢語的造語法を加えたものである」と言う定義を提案しよう。例えば「戦争」は「戦い争うこと」或いは「村長」は「むら(村)おさ(長)」と解釈すれば大和言葉を通してすぐその意味を理解できる。漢語的な造語法が日本語の中に入って来たのは明治になってではない。漢字かな混じり文が成立して900年代の初めから漢語的に作られた単語が使われていた例えば女房、更衣、公卿、武士、将軍、出家、守護、地頭などである。
日本では漢字は主として訓読みで読まれていたために漢字の意味を誰でも知っていたと言える。漢字2字で出来た単語もたちどころにその意味を理解できるのである。従がって「日本語とは漢語が多く使われていても大和言葉である」と言える。これに異議があれば「日本語とは大和言葉に漢語的な造語法を付け加えたものである」という説明が合理的である。大和言葉ではもともとの造語法がある。相撲用語に大和言葉にそなわった造語法で作られている物を探せば、投げ、上手投げ、出し投げ、仕切りなおし、土俵入り、露払い、太刀持ち等がある。
 日本語は大和言葉が基本であり、造語法として大和言葉による方法に加えて漢語による方法を使えると言える。
かなとして平仮名とカタカナが使える。漢字も使える。仮名で全てが一意に書けるという意味で仮名が主である。漢字はなくてもいいという意味で従である。漢字は日本語を短く印象深くするために使われる。
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