日銀券を増刷して日本国を救う村島定行のBlog

①日本は世界最大の債権国、お金がなければ刷りなさい②英語を多用すると次第に馬鹿になる③靖国参拝は日本人の義務だ。

「危険なオスプレイ」「歴史的な円高」「世界一危険な普天間」などは意図的な嘘、でっち上げである

2012年07月29日 | 政治
 岩国基地にオスプレイが搬入された。米軍は日本政府との約束で安全性が確認されるまで飛行をさせないと謂うことを守っている。10月からの運用は曲げない積りであるから安全性がその前に確認される手はずであろう。「安全性が確認されることを前提にしておりけしからん」と息巻いている者が多いが、米軍に飛行をさせないということが異例中の異例である。何もしらないのに「オスプレイは危険だ」と押し捲る日本側に米軍は辟易しているであろう。海兵隊の持っている飛行機の平均より低い事故率だそうだから、「安全性の高いオスプレイ」ともいえるのである。それが「危険なオスプレイ」の一点張りで国民全体が思考停止に陥っているのである。これと同じ言い方に歴史的円高と謂う言葉がある。東日本大震災と並べて歴史的な円高を凶悪な災害とマスコミが宣伝するが円高は災害ではなく慶事である。国民の資産が国際的に大きく評価されることだから基本的にはいいことである。ドルに対してもユーロに対しても歴史的に最高の円高値よりまだ低いから歴史的な円高とは言えない。さらに過去十年以上米欧が+3%のインフレであって日本がー1%のデフレであったことを考えると歴史的に最高の円高値に達しているならば実質的には30%程度の円安と謂うことが出来る。つまり歴史的な円高等ではないし、災害でもなく、大きな慶事なのである。マスコミは大きな嘘をついているのである。国民が嘘を見破るだけの頭がないから嘘やでっち上げがはびこるのである。それに普天間基地の前に「世界一危険な」という枕詞がつく、そして「これほど人家の近くに基地を持ってきた。なんという非常識!なんという住民無視!」とくる。ところが昔の普天間基地は田んぼの中にあったのである。基地が出来てその周囲の田んぼを宅地化して人々が移り住んできたのが真相である。普天間基地に人々が移り住んできたのは普天間は危険でないと判断したから移り住んできたのではなかったか。
 「危険なオスプレイ」「歴史的な円高」「世界一危険な普天間」などとバカの一つ覚えのように考えもせず繰り返していれば日本は大変なことになる。日本は世界最大の債権国であるという真実より日本は世界最大の借金国であるという嘘の方が力を持ってきて歳出削減と増税により日本経済の崩壊を招き、失われた15年とか20年という長期の不況になったことがいい見本である。

 「オスプレイは危険だ。落ちてばかりいる」とオスプレイが危険だという印象を散々与える情報を流し、その後「オスプレイは危険と思うか」というアンケート調査をし、77%が「危険と思う」という回答をし、「だからオスプレイは危険なのだ」と言う結論を得る。こういうのを以前は「マッチポンプ」といっていたがそういう常識は今の日本人にはなくなったのかもしれない。日本人はもう少し賢くならなければならない。
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自民党は消費税増税法案を廃案にせよ! それで民主と小沢を葬ることができる。財源は日銀券増刷でいい。

2012年07月29日 | 政治
 自公民の3バカ政党が消費税増税で合意した。これは世界最大の債権国を最大の借金国と誤解した結果の愚行であり、最悪の選択である。それは日本の円は上がり続けていることや日本国債の金利が0.8%と世界最低であることなどから明らかである。日本は世界最大の債権国でいくらでもお金はあり財政再建など全く必要ない国である。では何処に金があるのかというとデフレ阻止を名目に日銀券を増刷できるのである。その金額は年に50兆円以上である。増税等全く必要ない。
 ところがバカ自民党は民主党に参院で早く増税法案を可決させろと急がせている。これでは3党合意ではなく自民党が増税を推進していると見なされるのは必定である。民主党の大部分は選挙になるとあれは自民党と野田首相が勝手にやったもので増税法案には私は反対であると表明するであろう。
 こんなバカなことはない。民主分裂を理由に3党合意は意味を失ったとして消費税増税法案を廃案にすべきである。
 そうなれば野田派が信用失墜するし、非野田派や小沢派の増税反対という錦の御旗をなくすことができる。
 これは単に策略上そうした方が得だというのではなく、増税法案が日本の不景気を加速して失われた15年を失われた25年にする最悪の法案だからと言うのである。
 そして自民党はかっての歳出削減と増税だけの疫病神政党であったことを悔い改めたということを確実に選挙民に印象付けることが出来る。

 近く平成国富論「デフレの中に膨大なお金が眠っている」風詠社を出版します。乞うご期待!
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ロンドン五輪男子サッカー スペインに勝ったのは実力

2012年07月27日 | スポーツ
 昨夜未明、ロンドン五輪日本代表は予選D組の緒戦でスペインに1-0で勝った。シュートの数はスペインの倍もあったのだから番狂わせとはいえない。アトランタの五輪で日本がブラジルに勝ったことをマイアミの奇跡と謂うが今回は軌跡と言えない。直前の練習試合で日本はメキシコに2-1で勝ったがスペインは同じメキシコに1ー0で勝っている。メキシコのFWファビアンは両方と戦った印象で1-0で日本がスペインに勝つと予言していた。その通りになったのである。
 ボールの保持率ではスペインが日本を圧倒していたがサッカーはゴールの数を競うゲームで保持率を競うゲームではない。シュート数では12-6で日本が圧倒していた。このところスペインは連戦連勝でシュート数で6本に押さえ込まれたことはなかったはすで、その意味で今回の勝利は画期的である。
 ただ後半シュートをはずしまくっていたのはいただけない。3-0で勝つべき試合でなっかたか。
 イタリアの反応で「日本のFWはシュートを打つな、ドリブルしてそのまま枠に入れ」というのがあった。全くその通りである。
 これでD組の1位通過が見えてきた。決勝トーナメントで勝ちつつけて金メダルを取れ!
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オスプレイ搬入は機種更新で新鋭機が導入されるのと同じ。なんでも反対屋の声を大きく報道するのは間違い!

2012年07月24日 | 政治
 オスプレイが岩国基地に搬入された。「危険なオスプレイは米国に持って帰れ」という反対屋の声を大きく紹介していた。集まった人数は300人だという。集まった連中は全てに反対する連中で、オスプレイにも反対するだけの話である。「危険なオスプレイ」と声高に言うが運転しているのは米兵である。事故があれば真っ先に米兵が死ぬのである。
米軍が正式に導入を決定しているのであるから少なくとも米軍は安全と考えていると見なければならない。古い機種のヘリコプターが退役するがその代替機として導入されるだけである。
 ヘリコプターと飛行機の両方を兼ねた新鋭機で、開発段階から事故が多かったというが前例のない飛行機であるから試行錯誤が多く事故も多いはずである。開発に長期間掛っている。それでも制式化に漕ぎ付けたものである。同盟国の米国を信用すべきである。
 従来型のヘリコプターに比べて速度が2倍、航続距離が5倍、積載量が3倍になっている。沖縄本島から尖閣諸島も十分守備範囲に含めることが出来る。米軍は「オスプレイは日本防衛にも役に立つ」との声明を発表している。
 岩国基地に集まった人達は「日本の防衛に役に立つことが困るのだ」と考えているのではないだろうか。
 日本は米軍に守ってもらわず自分で守れるようにすべきだと私は考えている。そのためには防衛費を倍増するべきだと考えているがそれにも反対する人々の声を過剰に報道するのは国を誤る。
 危険な飛行機だというのであれば米軍がオスプレイを制式化して世界で使うことにも反対すべきではなかろうか。それをやらないで日本へ持ち込むことだけを反対というのは筋が通らない。反対派の言い分を聞いていると「米兵はどうぞ自由に死んでくれ。日本人を巻き添えにすることは決して許さない」とずいぶん高飛車に出ているように見える。
 日本人も身勝手になったものだ。
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反原発デモ、再稼動反対デモに愚か者の鳩山由紀夫も参戦!

2012年07月21日 | 政治
 反原発デモや再稼動反対デモが盛んである。大飯原発3,4号炉の再稼動をしなかったらどうなったか。計画停電で産業界は大打撃を受けているであろう。燃料代が高騰し電気代が値上げになるし、石油輸入の増大で貿易収支が悪化し、日本は経済強国の地位を失うであろう。野田首相の再稼動決断のお陰でデモ隊は安心して再稼動反対を叫べるのである。
 野田首相は増税以外にないと思っているから典型的なバカだが再稼動の決断は正しい。
 バブル崩壊後20年ほど日本は不景気が続いている。その原因は相次ぐ公共事業削減や防衛費削減や、増税、公務員給与削減、などが原因である。お金を使いすぎたから節約をしなければならないと脅迫されて予算を削ってきたことである。道路が無駄に作られている。ダムが無駄に作られている。議員が手当てを貰いすぎているなどと大騒ぎして、全マスコミを動員して政権を攻撃していたことを忘れてはいないだろう。こういう連中が現在反原発、再稼動反対を叫んでいる。その剣幕に押されて歳出削減をやった結果、デフレが助長され不景気になり、給与が下がり、失業が増え、若者が結婚できず、少子化がひどくなるのである。歳出削減と増税の結果、失われた15年になり、これほどの経済的な困難に陥っているのである。反原発、再稼動反対も狙いは同じである。失業者を増やし、日本の経済を弱体化し、給与を下げ、生活保護者を増やす。つまり本質は反日である。デフレを助長し、日本国を困難に陥れることが狙いである。
 そのデモの隊列の中にあの愚か者の鳩山由紀夫が参加していた。「福島の再現を危惧するデモ隊と同じ考えを持つものとして参加せざるを得なかった」とか何とか言って、注目を浴びようという魂胆である。基地反対デモを真に受けて「最低でも県外」と言って大向こうの受けを狙って失敗したのとおなじである。
 ここ20年日本は次第に悪くなってる。消費税を3%から5%に増やしたときには経済が大きく落ち込み、民主党が政権を取ったことで日本は大きな困難に陥った。政府を攻撃するデモの反日の狙いが功を奏してきた結果である。
 日本の危機は深い。風にそよぐ葦のようにこころもとない。
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古事記1300年、古事記の成立事情。

2012年07月20日 | 日本語
 古事記は712年に太安万侶によって編まれたとされている。丁度1300年であるが古事記編纂を言い出されたのは壬申の乱を勝ち抜いて即位された天武天皇(在位671年~686年)である。稗田阿礼に帝皇の日嗣及び先代の旧辞を天武天皇自ら誦(よ)み習わせなさったとある。天皇は「偽りを削り実を定めて後の世につたへむと欲(おも)ふ」と言われた。この時期は古事記には記載されていないが日本書紀によると天武10年(681年)である。このとき阿礼28歳であった。天武天皇自ら「撰びたまひ、定めたまひ、詠みたまひ、唱え給える古語」なるがゆえに貴重なのである。天武天皇はお亡くなりになったがその言葉が稗田阿礼の「口に残って」いて現にここにあるから天武天皇が望む古事記が712年に編纂できたのである。古事記の実際の作者は天武天皇であろう。日本最大の内乱である壬申の乱を勝ち抜いて10年もすれば天皇としての権威が最高に高まった時期に日本の進む方向を定める古事記を作る力が備わったといえる。「偽りを削り実を定める」と言う言葉がそのことを示している。天武天皇が「実を定めた結果」が古事記なのではなかろうか。
古事記の序文に寄れば和銅4年(711年)9月18日に元明天皇から太安万侶に古事記撰録の命令があり712年1月28日に献上したとある。わずか4ヶ月ちょっとで出来上がるというのはとても信じられない。漢字でどのように日本語を表記するか困難があったというのであればなおさらである。こんな短期間で出来上がるのは腑に落ちない。
 これは天武天皇の詔りにもとづく、古事記編纂が日本語表記の難しさで延び延びになっていて、710年ごろになって遅れて出来上がり献上できるようになり、改めて時の天皇に古事記編纂の詔りを出してもらったのではないかと思われる。古事記の内容が天武天皇が自ら稗田阿礼に誦み習わせたものである証拠に古事記の記述が推古天皇までで終っている事実をあげることができる。推古天皇の次は兄の天智天皇であり、そこまで触れるのは余りに近すぎることを憚ったものとおもわれるからである。
 或は710年より以前に恐らく680年代の早い時期にに現在の形は出来上がっていたが日本語表記に確信が持てず献上できる状態になったとの判断ができなかったとも考えられる。恐らく太安万侶は711年に古事記撰録の詔りを受けたのではなく、もっと以前から撰録事業に携わっていたと考えられる。日本語表記に確信を持てるようになったというより政治的な判断で、このままで完成としようと謂うことになったのかも知れない。詔りが出て4ヶ月で完成するとは普通には考えられないからである。
 古事記が712年よりかなり早くに出来ていたというのは古事記に上代特殊仮名遣いの内、日本書紀や万葉集では消えている古い形が残っているという事実とも符合する。
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自公民3バカ政党物語、消費税増税の3党合意で「失われた25年」路線確定へ。

2012年07月18日 | 経済
 今日の国会中継を聞いていたら、民主党の議員が質問に立ち、「経済危機と首相は言うが日本人の金融資産は世界一でそれほど待ったなしではないのではないか」と質問していた。それに対して「1500兆円の金融資産があるといっても借金を含めてであり純資産は1100兆円ほどだだからそれほど楽観的にはなれない」のだ。或は「政府の公的債務は1000兆円だが資産が600兆円もあり純負債はそんなに多くはないと言っても政府の資産は道路や港湾等であり、こういうものは返済には使えない」のだ。やり取りを聞いていて質問する方も確信はないので全然追及が生ぬるい。結局は質問する方も答える方も判っていない。
 自公政権が長年続いて一向に景気が回復しなかった。失われた10年といわれたが基本的には歳出削減と増税を続けてきたのである。デフレはお金を使う人がいないからデフレになるのでデフレを終わらせるためには財政出動と減税が必要だったのだ。それを自公は正反対のことをやり続けた。デフレを止めるためにインフレ対策である歳出削減をやったのである。景気が長期間回復しないのは当たり前だ。自公両党の人気はがた落ちですっかり人心が離反してしまった。
 自公は国民から愛想尽かしをされて、民主党へ政権が移ったのである。民主党は自公と反対のこと即ち財政出動と減税をやってデフレを終わらせれば民主党の天下がやってきたはずである。ところが公約をすっかり放棄して、公約になかった消費税増税に政治生命をかけるような首相が出現した。決めればいいというものではない。やるべきことの正反対のことを決めたのである。自公は世界最大の債権国を最大の借金国と誤解していた。民主党はせっかく政権を取りながら、バカの自公と同じ考えに戻ったのである。全くの背信である。子供手当ても、高速道路無料化も最低保証年金も国債を発行して実現すべきであった。それが実現できるほど日本は豊かな国であるのである。
 日本は世界最大の債権国で世界一豊かな国である。その証拠を二つ示そう。
 昨日安住財務大臣が「円高が進んでおり、必要な断固たる措置を取る」と記者会見をしていた。これは具体的には「5兆円以上10兆円未満の金を米国に貸すぞ」と威したのである。昨年同じ事を言って数回円売りドル買いを実施した。その際に米国に貸したお金は30兆円弱である。昨年野田首相が「債務不履行の危機に陥った韓国を救済するために5兆円までは貸しますよ」と約束してきた。このように日本は30兆円や40兆円の金は簡単に用意できる金余りの国なのである。
 30兆円や40兆円を簡単に用意できる国が消費税増税で大連立を組むのである。正気の沙汰ではない!のである。これほどバカな政党が3つも揃っていれば国が漂流するのは当然であろう。
 もう一つの例を上げよう。国債の金利である。ギリシャの国債の金利は20%を越えて借金の半分以上を債権放棄してもらってやっと息を継いでいる状況である。スペインは7%で、自力で返済できるかどうかの瀬戸際である。比較的に良好な米国、ドイツ、スイスは2%前後である。是に対して日本の国債の金利は1%を切っており、世界一の低金利なのである。これから普通に考えられるのは「日本は世界一財政的に健全な国である」と謂う結論である。日本は米国、ドイツ、スイスより強力なのである。これ以外の結論を出す人は相当捩れた精神の持ち主であるといえる。ところが菅直人は「ギリシャのようにならないように注意しなければならない」と言った。国債の金利が20%超の国と0.8%の国を一緒にして考えているのである。
 2002年に日本の国債の格付けを下げられたときに財務省は格付け会社に「日本の円建て国債は印刷して返せるから全く債務不履行の恐れはない」と抗議したが財務省の言うとおり日本はお金を刷れるのである。日本はデフレを止めるために日銀券を刷らなければならない。その金額は数百兆円である。「日本は膨大な埋蔵金があるから或は膨大な米国債を持っているから経済危機ではない」という人がいるがそれよりはるかに大きな金が日本には眠っている。それはデフレを止めるために刷らなければならない膨大な日銀券のことである。
 3党合意で消費税増税ではなく消費税減税を決めるのであれば正しい方向である。そして大幅な財政出動を行うのである。財源は国債発行である。
 80兆円の国債発行でも十分可能である。借金が多くなりすぎるのが心配であれば日銀券を刷ってまかなってもいい。刷った場合は借金ではない。インフレ率が1%、失業率が2%台になるまで財政出動を行うのである。そうなれば景気回復が実現できて、若者が就職が出来て、少子化も止まる。
 ところが自公民の3バカ政党は消費税増税を決め、景気をさらに悪化させることを決めた。これで10年間時間を浪費する。増税では財政再建できないことを知るためにこれから10年も掛けるのである。その前に歳出削減で財政再建ができないことを知るために15年間も浪費したのである。これで失われた25年が確定である。
 歳出削減と増税では財政再建は出来ない。失われた25年を経過しても日本人はその誤りに気付かないであろう。
日本人はバカになったものである。


 
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古事記1300年、⑤女性宮家創設と日本の伝統

2012年07月17日 | 政治
 今年は古事記が出て1300年にあたる。この記念すべき年に女性宮家の創設が議論されている。議論の導入は天皇陛下がご高齢になり、天皇陛下のご負担の軽減化のために女性宮家を創設をしたいと謂うことで始まった。昭和天皇がご高齢の時はご負担軽減のために女性宮家をと言う話は一度も考えなかったのが何故今上天皇のときだけ提案されるのか。不思議な話である。女性宮家の創設は男系で繋いできた2000年の皇室の伝統に反するという声が出ると皇位継承と切り離して議論するのだという。これもおかしい。女性宮家を創設するとその配偶者の皇族としての身分が問題になる。皇位継承と関係せざるを得なくなるのである。
 天皇の職務を代行できるのは皇太子だけである。女性宮家の創設は天皇陛下の負担軽減には結びつかない。関係がないのである。皇位継承と切り離して議論するというのも通らない。女性宮家を議論することは必ず皇位継承も議論しなければならないのである。
 古事記を読んでみると穢(きたな)き心を持っていないことが最高の徳目として重視されてきたことがわかる。これは嘘をつかないこと二心がないことである。女性宮家創設が提議されるときに「天皇陛下のご負担軽減のため」とか「皇位継承と切り離して」という明らかな嘘が堂々と主張されるのはどうしたことか。女性宮家創設を提議する狙いは万世一系男系で繋いできて日本の伝統を破壊することである。政府や宮内庁や国民の中等に忠臣面してその実穢い心の持ち主が溢れていることを示している。日本の危機は深刻である。
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古事記1300年、④日本語は如何に表記されたか

2012年07月15日 | 政治
 今年は古事記が出されて1300年になる。この頃は漢字のみで仮名は知られていなかった。漢字だけでどうやって日本語を書くかが大問題であった。古事記の序文に太安万侶の苦労が書かれている。日本語の表現にかかわる文を原文と漢字かな混じり文で書くと

上古の時、言(ことば)意(こころ)並びに朴(すなほ)にして、文を敷き句を構えること、字におきてすなはち難し。
上古之時、言意並朴、敷文構句、於字即難。
巳に訓によりて述べたるは、詞(ことば)心に逮ばず、全く音をもちて連ねたるは、事の趣(おもむき)さらに長し。
巳因訓述者、詞不逮心。全以音連者、事趣更長。
ここをもちて今、或るは一句の中に、音訓を交へ用ゐ、或は一事の内に、全く訓をもちて録しぬ。
是以今、或一句之中、交用音訓、或一事之内、全以訓録。
辞理の見えがたきは、注をもちて明らかにし、意況の解り易きは更に注せず。
辞理叵見、以注明、意況易解、更非注。
また姓におきて日下を「くさか」と謂ひ、名におきて帯を「たらし」と謂ふ、かくの如き類は本の随に改めず。
亦、於姓日下 謂玖沙訶、於名帯字、謂多羅斯、如此之類、随本不改。

太安万侶が苦労したところを箇条書きにすると
①昔の人達は言葉と心が素直であったために文を敷き、句を構えることが漢字では難しかった。
②訓で述べたのでは詞(ことば)が心(こころ)に逮(およ)ばない、音で詞を連ねたのは長たらしくなってしまう。
③従って或は一句の中で訓と音を交えて使い、或は一事の内では全て訓で表した。
④辞理の見えにくいところでは注で明らかにし、意況の判りやすいところでは注を付けなかった。
⑤「日下」いう姓を「くさか」と謂い、「帯」の名を「たらし」というような類のものは慣用に従ってそのまま使った。

 「ことば」を言と表し、「こころ」を意と表し、「すなほ」を朴と表すは訓読みである。「訓によりて述べたるは詞(ことば)が心(こころ)に逮ばず」と言うは「ことば」として言、詞、辞などが使われ、どれを使ってもしっくりこないという意味であろう。 「日下」を「くさか」と読み、「帯」を「たらし」と読むのは広い意味の訓読みであろうがこれを慣用の読み方とすればこういう和風の読み方が広く行き渡っていたことを意味する。こういう慣用の読み方はそのまま使ったので普通の読み方で読んで欲しいと太安万侶は書いているのである。訓読みとか慣用の読み方は純和風の読み方であり、そういう和風の読み方、漢字の使い方をふんだんに使っているのが古事記である。
 その他に忘れてはならないのは国字=和製漢字が多く古事記には使われていることである。
 日本語を漢字で表した現存文献としては古事記が最初であるが、日常的に漢字が使われ訓読み、慣用的な読み方が人名や物の名前として使われ、蓄積がされていたことが想像される。
 俗に古事記を外国人が書いたなどと謂う話をする人があるがふんだんに訓読みや和製漢字や和風の表現が使われていることから日本人以外は考えられないといえる。古事記の序文には稗田の阿礼が暗誦する大和言葉を太安万侶が記述したことがはっきりしている。「ヒエダノアレ」を稗田阿礼、「オオノヤスマロ」を太安万侶を書くこと自体、和風の表現法であり、永い年月を経ないと決まらないといえる。古事記は712年に出されたが、はるか以前から漢字は使われていたのである。タカマガハラ=高天原、タイスシ=鯛鮓、ナマサケ=生鮭、コガタナ=小刀、ホヅミノミコ=穂積皇子、イシカハノミヤ=石川宮、などは木簡に書いてあった名前であるが、全て和風の表現である。古事記より百年以上前から使われていた可能性がある。
 例えば雄略天皇は400年代の末に天皇であったが大伯瀬幼武尊(=オオハツセワカタケル)と言われたとされているが、ある古墳から獲加多支鹵大王と銘をうった剣が出てきた。ワカタケルを獲加多支鹵と書くのは和風とは言えない。在世中は未だ幼武=ワカタケルとは書いていなかったことを示しているのであろう。そうすると若武とか幼武とか幼建などと訓読みを利用して和風に書くようになったのは500年以降と言えるのかもしれない。
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尖閣問題の核心は日本が再軍備をするかどうかである。都と国のどちらが購入すべきかなどではない。

2012年07月14日 | 政治
 尖閣を購入すると言う都にたいして野田内閣が政府が購入すると表明した。国は購入して何をする積りであろうか。何もせず持っているだけであれば現状と変わらない。単に持っているだけでは駄目だと言うのが都の考えであるから国は購入して何をするかをはっきりさせなければならない。ただ持っているだけでは現在の持ち主は国に売ろうとは言わないであろう。
 日本の政治家はバカばかりである。白樺油田を中国が建設したとき、中国は日中中間線を守っていた。それに対して日本のFEZ内の石油を中国が吸い上げることを問題にした。ところが現在は尖閣が問題になり、沖縄の帰属を問題にしだしている。これは全く日本が防衛努力をしていないことが中国側の攻勢を誘発しているのである。尖閣が問題になっているのに昨年日本は防衛費を減らし、自衛隊員を1000名減らした。これではどうぞ尖閣を取ってくださいといっているようなものである。
 北方領土問題でも「首相なり大統領が北方領土を訪問するのは受け入れられない」と些細なことを問題にしている。
 尖閣諸島で日本人が生活をしていなければ必要ない島だと思われ、あれこれ理由付けて領有権を主張されることになる。それをさけるために石原都知事は自衛隊を駐留させるべきであると言っているが米軍の応援を取り付ければ実行できるであろう。しかしそれだけでは十分ではない。中国は米軍は手をだすなとあれこれ圧力をかけてくるであろう。それでは尖閣は米軍次第と言うことになってしまう。そうならないためには独力で尖閣を守る力を付けるため再軍備が必要である。
 尖閣問題で核心的なことは日本が再軍備をするかどうかである。防衛費を倍増して10兆円ぐらいに増やすべきである。さらに自衛隊員30万人ほど増やさなければならない。財源は増税ではなく日銀券増刷である。日銀券を増刷するとデフレ脱却が可能になり、全てがうまくいく。都が買うか国が買うかではない。近く出版する拙著 平成国富論「デフレの中に膨大なお金が眠っている」風詠社 ではデフレを止めれば年間50兆円以上の金が出てくると述べている。10兆円の防衛費等全く負担にならない。乞うご期待。
 尖閣で大事なことは自衛隊を駐留させるかどうかではない。都と国のどちらが購入すべきか等ではない。日本が再軍備を決断し、独力で尖閣を守る意思を内外に示すことである。
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古事記1300年、③允恭天皇の御子達の修羅、

2012年07月13日 | 日本語
 古事記は「天皇家の統治の正当性を示すために書かれたもので綺麗ごとばかりである」などという意見を聞いいたことがある。古事記はそんなきれいごとだけでなくとんでもないひどい話で溢れている。その例として第19代允恭天皇とその子共達の話を紹介しよう。
 皇后は忍坂の中津比賣命で9柱の御子がいた。順番に木梨の軽王子、長田も太郎女、境の黒日子王子、穴穂命、軽太郎女亦の名を衣通女、八瓜の白日子王子、大長谷命、橘太郎女、酒見郎女である。
 允恭天皇が亡くなられた時、軽王子は皇太子にあったがまだ服喪中に妹の軽太郎女と通じたことが問題になり、皇太子を解かれ、捕らえられて伊予の国に流された。替わりに3男の穴穂命が即位し、安康天皇となった。安康天皇は末の弟の大長谷命に大日下王の妹、若日下王を娶わせようと、使者をたてて大日下王に申し入れをした。ところが使者が偽って「大日下王は縁談を拒否した」と報告したために安康天皇は怒って大日下王を殺してしまった。安康天皇は日下王の后、長田太郎女を(失業救済の意味か?)自分の皇后にした。ところがこの皇后は同母の妹であるから長兄の軽王子が咎められた「同腹の兄妹は結婚できない」という禁忌を天皇自ら犯したことになるのである。数年後安康天皇は大日下王の遺児目弱王から「父を殺し、母を奪った敵」として寝ている間に殺された。これに怒った5男大長谷命は2男黒日子ついで4男白日子に目弱王を成敗するべく、相談したが誰も乗り気ではなかった。そこで大長谷王は2男黒日子命と4男白日子命を殺害し、目弱王を都夫良富美の館に囲んで殺してしまった。さらに履中天皇の皇子で従兄弟の忍歯王子も殺して天皇の位を手にした。これが雄略天皇である。古事記では大長谷王子をこのとき7歳であったと記すが皇位継承者を次々と3人も殺していくやり方はそんなに若いとはとうてい考えられない。
 雄略天皇は血塗られた天皇と言えるが天皇としてはかなり有名である。万葉集の冒頭にこの天皇の歌が上げられているし、歴史的には倭王武として中国でも有名である。皇位継承者を次々と消して言ったために次の天皇で皇位継承者がいなくなって、大騒ぎになった。このときは雄略天皇に殺されない様にするために身を隠していた忍歯王の二人の皇子が偶然発見されて一時的に事なきを得た。25代武列天皇の後、後継者がなくなり、最大の危機を迎えたが応神天皇五世の孫という継体天皇が探し出されて、皇統が断絶するということはなかった。
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株価と為替が逆に動く東京株式市場はないに等しい。通貨増発による大規模な財政出動をせよ。

2012年07月13日 | 経済
 円高になれば株価が下がり、円安になれば株価が上がるというのが東京の株式市場の動きであるがこれは株式市場が壊滅状態にあることを示している。どこの市場でも株価と為替は連動している。バブル崩壊前の日本もそうであった。バブル崩壊後デフレに陥ったがデフレとは通貨の供給量の不足から発生する。通貨の供給量が不足すればお金が回らない。売り上げが落ち、給料が下がる。地価が下がり、株価が下がる。バブル崩壊後地価は3%で下がり続け、株価は10%の割合で下がり続けている。バブル崩壊前に38000円だった株価は現在9000円を切っている。東京市場の株価の総額はバブル崩壊前は世界一であったが現在は上海市場に抜かれ世界4位である。ここ20年で米国の株価は4倍に値上がりしたが東京の株価は20年前の25%に下がっている。下げ止まる気配がない。日本人の資産状況をみると株で持っている割合はわずか8%である。これに対し米国は30%以上を株式で保有している。株価の値下がりに嫌気がさして多くの日本人が株を手放し、て現金に換えてしまったことを意味する。最近株価が下がってもあまり大騒ぎしなくなったが株を持っている人の割合が異常に少なくなっているのである。これこそ株式市場の崩壊を意味する。
 日本では株価と為替が逆に動く。つまり円高になれば株安になり、円安になれば株高になる。これも異常なことで米国、欧州、英国、中国、インド、ブラジルでも通貨が上がれば株価も上がる。高度成長期の日本もそうであった。
 これはデフレ、地価下落、株価下落など日本経済の特徴といわれるものが全て通貨供給量の不足によってもたらされている。
 日本で株価と為替が逆に動く原因は円高になれば輸出企業が困るから株価が下がり、円安になれば輸出企業がもうかり株価が上がるからと説明されている。この説明は正しい。つまり株価と為替の関係を決めているのは日本では輸出企業であることを示している。普通には株価と為替は連動する。何処の国も外需関連企業より多くの内需関連企業があり、内需関連企業の企業の影響の方が大きい。輸出企業の動向だけで株価が決まると言う日本が異常なのである。このことは日本では相次ぐ歳出削減で内需が冷え込んでしまっていることを示す。株式市場が崩壊した或は死んだと言われる現象は内需関連が大幅に落ち込んでいる現象と表裏一体なのである。
 民主と自公の3党合意で消費税増税が決まった。これはデフレを助長し、地価を下げ、株価を下げる。日本経済を一段と歪ませると言う意味でやってはいけない。日本経済の歪み(デフレ、地価、株価の下落)は通貨の供給量の不足によってもたらされている。必要なのは財政出動と減税である。それにもかかわらず正反対の歳出削減と増税を15年以上続けてきた。この誤った経済政策が失われた15年の原因である。3党合意は日本が未だその誤りに気付いていないことを意味する。
 日本人はどうしようもなくバカになった。大事なことを他人に任せて自分では何もしなければ人間はバカになることを示している。
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古事記1300年、 ②母を同じくする兄妹間の恋愛感情も珍しくはなかった。

2012年07月10日 | 日本語
 古事記が出来て1300年である。当時は近親結婚が多かった。母が違えば兄妹間の結婚も認められていた。ただ母が同じであれば許されなかった。その例を二つ挙げよう。
 第19代允恭天皇がなくなられたとき軽太子(かるのみこ)は天皇の位に就くべき皇太子の地位にあったのに、即位前に母の同じ妹軽太郎女と仲良くなってしまった。ここにいたって宮中の役人達や天下の人々の心がが軽太子に背いて穴穂の御子に移ってしまった。軽太子と穴穂御子の間に戦争になりそうになったが説得されて軽太子は捉われ、皇太子を解かれ道後温泉に流罪になった。軽太郎女は太子を追って伊予の国へ下りて共に死んでいる。しかし古事記の書きぶりでは天皇になる前におおっぴらに仲良くなってしまったことが悪いと取られかねない。
 これと似た話であるが第11代天皇垂仁天皇の后である沙本比買に対して同母兄の沙本毘古の王が「夫と兄と何れが愛しき」と聞いて「兄ぞ愛しき」と答えると「吾と汝とで天の下を治らさむ。」として寝ている天皇をこの小刀で殺すようにと小刀を渡した。事件は未遂に終わり沙本毘古王は反逆の罪で殺されることになる。これは当時同じ母の兄妹間の恋愛感情がそれほど強く抑えられることがなかったことを示している。
 
 古事記は近親婚のタブーのゆるい日本の実情が示されている。二つの例とも軽太郎女も沙本比売も愛人と共に死ぬことで愛に準じている点は救いである。軽太子は天皇の地位を逃がし、沙本比売は皇后の地位を追われるという代償を払いながら全く悪びれている様子はない。古事記の作者も特に非難しているようには見えない。
そのもとにはイザナギの命とイサナミの命によって日本列島が生まれ、その他の神が生まれたことになっているがこの両神は兄妹である。日本の神話は兄と妹との結婚により全てが始まっていると言えるのだ。
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古事記1300年、①一夫多妻の時代で美人が尊重され、ブスは返されるのが普通。

2012年07月10日 | 日本語
 今年は古事記1300年祭に当たっている。古事記は712年に編纂されたが話は古事記の書かれた時から400年前の大和朝廷が出来る前後の話がまとめられている。従って1300年前の話ではなく1700年前の話である。
 それで古事記の中から面白い話を紹介しよう。まず男女関係は言うまでもないが一夫多妻の時代である。皆正直で可愛い子をすぐ好きになり、ブスはそうではない。大抵ブスは返された。返す方は何のためらいもなく返すが返された方は面目をなくし、死さえ考える。この点は現代的であるがブスをためらいなく返す点が現代人にはなかなか出来ない。
 天津日高日子番能邇邇芸能命(ニニギノミコト)が笠沙の御前で麗しき美人(をとめ)に会われた。お前は誰だと問われると「大山津見神の女、名は神阿多都比売、亦の名を木花佐久夜比売(コノハナサクヤヒメ)と言う」と答えた。ニニギノミコトが結婚を申し込むと「私は答えられません。父が答えます」と答えたが父の大山津見神は大喜びで姉の石長(いわなが)比売もつけて二人の娘を輿入れさせてきた。ところが姉の石長比売はひどく醜いので妹の木花佐久夜比売だけを残して姉は返してしまったとある。
 次のような例もある。垂仁天皇の皇后沙本比売(サホヒメ)が死ぬときに「私が死んだ後は丹波の比古多多須美智宇斯(ヒコタタスミチのウシ)の王の娘達は浄き公民だから召されたらいいですよ」言い残していたが后の遺言に従って、4人の姉妹、比婆須(ヒバス)比売、弟(オト)比売、歌凝(ウタコリ)比売、円野(マドノ)比売を召されたがを若い二人は甚だしく醜いと言う理由で丹波に戻された。還された方の円野比売は「同じ姉妹の仲に姿醜きをもちて還されし事は隣里へも知られてしまう。いとはずかし」と言って死んだ。
 古事記の時代は女が見目麗しいのが価値があると言うのは今と同じである。当時は醜いという理由で平気で断ることが行われていて断られる相手の気持ちを考えることはしなかったように見える。誰もが正直に気持ちを出せる時代であったと言えようか。
 
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橋本徹の「維新八策」では日本はよくならない。混乱の中で貧困化だけ確実にすすむ。

2012年07月06日 | 政治
維新八策が発表になったが何を考えているのかを考えてみた。あまりに漠然として、これで日本国がよくなると言う策は
一つもない。必要なのはデフレ阻止と防衛費倍増(自衛隊30万人増員も)であるがそのどちらもない。
 民主党に期待して何も得られなかったがそれと同じことになるのではないだろうか。そんな心配はいらない。そんな力はないというのが常識的な見方かもしれないが。


1.消費税の地方税化と地方交付税制度の廃止。道州制を目指す。

  財源を地方に渡して自立させると言うが渡す金額が小さすぎれば自立できない。
  国も地方も金がないのが日本の問題で先ず十分な財源を確保するのが先である。
   
2.首相公選制。現在の参議院廃止を視野にいれた衆議院優位の強化。

  現行制度をうまく使えないのはバカな政治家が多くなった精で、首相公選制
  に変更したからうまくいくとは限らない。もともと参議院より衆議院の優位は
  認められていた。

3.憲法96条を変更し、憲法改正の発議条件を3分の2から2分の1に変更。
  憲法9条を変えるかどうかは国民投票にかける。

  9条は日本国家をしばる条項であり、国民投票になじまない。廃止あるのみ。

4.省略

5.教育委員会制度の廃止論を含む抜本改革。公立学校教員の非公務員化。

  教育の問題は教育の理念がはっきりしないことである。教育勅語の復活のような
  荒療治が必要である。基軸をはっきりさせてそれと教育委員会、日教組とは敵対的
  であることを理由に廃止に追い込むことでなければ成功しない。

6.省略

7.TPPに参加。

  TPPに参加しても年間2700億円輸出が増えるだけである。この僅かな輸出増
  と交換で大きな国益を譲り渡そうとしている。TPPには参加すべきではない。

8.日米同盟を基軸。豪州、韓国との関係強化。

  日本の危機は他国に頼り、自主防衛をしないところにある。日米同盟を基軸にするだけでは安全は得られない。
  防衛費倍増、自衛隊員30万人増等が必要である。
  韓国は日本を敵国と考えており関係強化など実現できない。

以上見てきたが経済を向上させる視点が全くない。TPPに参加し、国を開くとすれば、公共事業をやって景気対策を
やろうとしても外国企業が取ってしまうということが考えられる。これではTPPに参加することが景気回復の足を引っ張ることになる。
 景気をよくするためにはデフレを阻止しなければならないが全くデフレ阻止の言葉がない。これでは国民の貧困化は進んでいく。尖閣諸島が狙われているのに自主防衛の努力を全くしないという意味で過去の自民、民主と同じである。
 現在の日本には財政出動によるデフレ脱却と自主防衛が喫緊の課題である。どちらもやらないのなら国政に打って出る意味はない。大阪を元気にするための大阪都構想は実現性がある。これには賛成である。国政に出ず、大阪都構想の実現を目指すべきである。

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